観艦式。海軍のお祭りのことである。それは艦娘にも向けられる。北方最終決戦中に開催された。観艦式の内容である。
呉鎮守府。舞鶴は現在作戦本部となっているので出入り不可であり、佐世保は陥落。横須賀はちゃんと場所が決まっているわけでもないので却下となった。ここから一人の艦娘の視点に変わる。
♪♪♪♪♪♪→呉鎮守府
箱が積み込まれたトラックが止まる。やがて箱は車から積み降ろされる。「もういいぞ。素敵な艦娘の運命を。」男の声が遠くなっていく。中二っぽくて気持ち悪いんだよ。もっとおっさんみたいな声かけろよ。
真上に手を伸ばし箱を突き破る。「うほぉぉぉぉぉ…キツかったー」そこから出て来たのは紺色の髪をショートカットに切り、背が高く胸は発展途上、松型駆逐艦の「竹」…そう私が出てきた。「松姉、どこ行った?おーい!」私の問いかけに残った箱達は反応を示さない。「おいていこーっと。」それを聞いた箱が一つだけ暴れ出す。その箱を開けてやると中から背が低く、金髪を腰の近くまで伸ばし、胸は成長が止まった状態の松型駆逐艦「松」が出てきた。「竹ちゃんっ!なんでおいて行こうとするのっ!」まるで駄々っ子だ。「松姉…とりあえず会場に行こう。多分、仲間も待ってるし…だからね?」「わ、分かったよっ…」
二人で鎮守府内に向かった。
¥¥¥¥¥→呉鎮守府内
鎮守府内には着任したての艦娘の他に一般人も居た。一応輸送前に一般人にはあまり接触するな、静かに行動しろと何度も言われた。正直耳にタコである。私は説教が一番嫌いなのだ。が、私の隣には説教を気にしない駆逐艦がいるのだ。「同じ駆逐艦仲間はどこにいるのかなっ?」松が人混みに入って行こうとする。持ち上げてそれを阻止する。「駄目、人間いたらどうすんのよ。」「えーっ!だってっ、会いたいもんっ!」駄々っ子が…「後で会おうね!もう!」演習場へと松を連れて向かった。
演習場には見たことのない駆逐艦がたくさん集まっていた。
体格も様々で制服も様々。今私達は茶色い制服と白いタイを合わせたセーラー服。勿論、他の艦娘とは服は被っていなかった。松は他の艦娘に話しかける。「あなたの…お名前はっ?」「私は夕雲型の巻雲と言いますっ!よろしくお願いしますね!」「私は改白露…いや、白露型駆逐艦の海風です。」「み、皆さん艦娘として張り切って行きましょっ!」
松は周りと意気投合。早速遊んでいた。自分も声をかけてみる。「あのー…こんちは、駆逐艦竹でーす。そっちの名前は?」「装甲空母の大鳳よ。以後お見知り置きを…」…!?こんなに小さいのが空母なのか…見かけは役に立たないことを学んだ。
「い、いや…失礼でした…空母ですか…」ついつい自分のキャラが崩れてしまう。「空母よ。私は普通の空母より艦娘装備障壁(かべ)が厚くて中破になっても艦載機の発着ができるんです。」へぇ…「空母の方ならあの…あ、白い髪の方が空母でしたね。確か…雲龍とか。」あとで、挨拶回っておこう。「ありがとうございました、これからよろしくお願いします!」私は一礼しその場を離れた。走って移動したので私は周りを見ておらず人とぶつかってしまう。が、私だけが吹っ飛び相手は微動だにしなかった。「す、すまん…怪我は無い?」私が立ち上がって声を掛けた人は私よりもさらに背が高く髪を桜の髪飾りで一つに結び、身体の周辺からは大和撫子の雰囲気を醸し出していた。「貴方は…戦艦…」「私もすみません。戦艦大和です。」大和は一礼してくる。私も慌てて礼をする。「こらからよろしくお願いしますね。」さっきも言ったがその姿は美しかった。大和はその場から離れて行った。その姿もとても美しく見えた。何か視線を感じた気がするが…まぁ気にしないことにした。
いろんな艦娘と話してる間に時間は過ぎ、やっと着任式が始まった。話には興味ないのであまり覚えていない。また時間は過ぎ、観艦式も終わりに近づいて行った。
「竹さんですよね…?」オレンジの服を着た艦娘が声をかけてきた。彼女は確か式の時でも前で代表で話していた…誰だっけ。「神通です。」心を読まれてました。神通はニコニコ笑ったままだ。「さて、幾つか聞きたいことと話したいことがあります。まず、この式はなぜ行われてるか覚えてますか?」「えっと…海軍の士気を高揚させるため。また、市民に海軍がどんな活躍をしているか報告するため…さらに、私達の着任式のカモフラージュデス…。」「正解です♪話を聞いてくれていて良かったです♪ねぇ、秋月さん?」後ろを通り過ぎようとした駆逐艦…いや、軽巡が体をビクつかせる。「この軽巡秋月って言うんですか?」私が聞くが神通はクスリと笑う。「防空駆逐艦の秋月さんです。仲良くしてあげてください…♪」…生きていく上でこのくせはどうにかしないといけない。そう思った。「あ、秋月です…こ、今度一緒の鎮守府なので…よろしくお願いします…」ガッチガチで私に挨拶する秋月。「あーよろしく。切磋琢磨だっけ…してお互い頑張って行こうね。」「は、はい!」秋月の顔が一気に明るくなる。わかりやすい子だな…少し楽しくなった。その感情は私の口角を少し上げた。「さて…さっき臨時放送が入ったのですが、全ての艦娘を日本に集結させるそうです。舞鶴にて団結式が行われるそうなので新人駆逐艦の代表として挨拶に行ってきてください。」いきなりとんでもない仕事が舞い降りる。「い、いや、いきなりあった軽巡の先輩にんなこと言われても…私はいかないっすよ!第一私はここの鎮守府登録でもないかもだし…」「秋月さんと竹さん、松さんはここの支配下です。さらに、ここの秘書艦は…私です…」ニコニコ笑い続けて話す神通。これは相当まずい。事前に勉強したけれどおそらくこれは会社の上司に喧嘩を売るみたいなもん…この癖は絶対どうにかしないといけない。決心した。が、神通力の顔を直視することができない。只々怖かった。「さて…松さんと照月さんを見つけ次第舞鶴に向かいますよ。」
松は呉鎮守府の冷蔵庫の前で牛乳をがぶ飲みしていた。身長そこまで欲しいか…その姉をおんぶして神通の元に向かう。姉は気づいていないようだった。「神通先輩、松、竹、到着しました。」よろしい。神通が頷く。秋月も待っていた。が、その横にもう一人秋月と同じ制服の艦娘が。「えっと…あんたは…」「秋月型駆逐艦妹の照月です!姉共々よろしくお願いしますね!」姉妹揃ってなんでナイスバディなんだよ…!!
「あ、どうも…私は松型駆逐艦の竹。このちっこいのが姉の松。」「なんでそんな雑な紹介すんのっ!」お姉はお怒りだ。「さて、揃ったところで行きますよ。舞鶴には貴方達が目指すことになるだろう駆逐艦がいますから…」私の口元は明らかにおかしかった。楽しい気持ちではないのににやけていた。楽しみってやつか…期待を胸に海を蹴って舞鶴に向かった。
オリジナル艦娘登場〜!
と言うわけでぬけつきです。このキャラクター登場は正直夢でした。元はTwitterで誕生した創作キャラクターです。これからどんな活躍するんでしょうか…
と、話ですが今回の話はキャラクター紹介になったんじゃないかなって思います。このキャラクター達に注目して小説読んでください!ではでは!