むかーしむかし。
あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
具体的に言うと宝永四年の秋も暮れ。
道行く者達は服の合わせ目をきつく押さえて肌寒さに耐え、鮮やかな色彩を失っていく山々が冬の到来を教えてくれる時期。
備前の国の一角にて、小金持ちなお爺さんとお婆さんが悠々自適な隠居生活を営んでいました。
世間では富士山噴火の報が駆け巡って騒ぎになっていましたが、遠く離れた噴火の話など何処吹く風とばかりに二人は平穏な生活を続けていました。
だがそんな事はどうでもいい。
重要なのは、欲の皮のつっぱったお婆さんが川から流れてきた桃を家に持ち帰ってきたことだ。
その桃は、大きかった。
尋常じゃない大きさだった。
大の大人がすっぽり納まってしまうほどの。
そもそも今は桃の季節ではない。
もはやそれは桃じゃないのではと疑ってしかるべきではあったが、少々ボケが始まっていたお婆さんはそれを桃だと信じて疑わなかった。
そして、家に持って帰って食べてしまおうと考えたのだ。
お婆さんは桃を持ち上げようとする。
巨大な桃である。通常の老婆では持ち上げる事など叶わぬずっしりとした重量感。
しかしこのババア、剛の者。
お婆さんは心臓をフルパワーで駆動させ、内に秘めたる筋肉に血液を送り込んだ。
「インナーマッスル、マックスハート!」
お婆さんの体が肥大化し、オーラに覆われる。オーラに触れた川の水は増水し、その一部は土手を乗り越えて地面に降り積もった落ち葉を洗い流した。
お婆さんから放たれた膨大なパワーは、美容に良いだのダイエットに良いだのと耳障りの良い言葉に騙され会得したものだった。
だが実際に超人的なインナーマッスルを会得して誕生したのは、筋肉ババアだった。筋肉ババアにトレーニングを勧めた詐欺営業マンは、ババアの制裁により心に消えない傷を残した。
お婆さんは、加減と言う物を知らなかった。
食欲に支配されたお婆さんは桃を担ぎ上げ、地面にひび割れを入れながらも進み、家路についた。
マッスルババアが去った後に残されたのは、化け物ババアが持ってきた洗濯物だけだった。
◇◇◇
お婆さんが家に帰ると、ワイングラスを片手に一足先に一服しているお爺さんの姿が目に映った。
お婆さんは早速今日の狩りの成果をお爺さんに報告する。
「お爺さん、桃ですよ。でっかい桃が取れましたよ」
「おお、婆さんや。川に洗濯に行ってなぜ桃が取れるのかとか、洗濯物はどうしたのかとか色々疑問はあるが、たしかにでっかい桃だ」
お爺さんは桃を見つめた。
でかい。
……いや、これは桃だろうか? お爺さんは疑問に思った。
熟れた果実ではある。が、二つに割れた見事なライン。割れ目の中央には*マークの穴が開いていた。
これは桃ではない。
これは、ケツだ。巨大なケツだった。
ふらふらと吸い寄せられるように桃に近寄ったお爺さんは、ズボンを下ろした。
すっかり枯れたとばかり思っていた樹木に新鮮な樹液が送り込まれる。
「枯れ木に花を、咲かせましょう!」
枯れ木に花が咲く。雄々しくそそり立つそれは、まさに大樹のごとく生命力に満ち溢れている。
今ここに、花咲か爺さんが誕生した。
「ふんっ!」
そして花咲か爺さんは、大樹を桃の穴にぶっ挿した。
「あらあらお爺さん、若いわね」
お婆さんが筋肉を仕舞い込みながら、微笑ましそうにその光景を見つめて笑う。
桃から伝わってくる温もりに、お爺さんは頬を綻ばせた。
桃の中はすっかり熟れきっており、お爺さんの男としての本能に活力を与えてくれる。
「うっ!」
お爺さんは、桃の生命の息吹を感じ体を震わせた。
頭の中が真っ白になる。お爺さんは走馬灯のように目の前を流れていく光景を呆然と眺める。
それは、宇宙創生の光景だった。ケツにビッグバンインパクトが打ち込まれ、弾けたケツが散らばり宇宙となった。
宇宙はケツから生まれたのだ。
「うううーーん、創生! 合体!」
宇宙の神秘を体感したお爺さんの大樹は更に生き生きとした生命の鼓動に満ち溢れ、桃の中にビッグバンを生み出そうと必死になる。
流石に歳なのか辛かったが、桃からエネルギーを貰ったお爺さんは宇宙の創生に成功した。
「ビッグバーン!」
宇宙の法則が乱れ、桃がはじけ飛ぶ。
新たな法則の誕生であった。
生まれたのは、男性だった。
筋肉モリモリのマッチョマンだった。
ケツから生まれたその男は、普通の男とどこか違う所があった。
彼はホモだった。完膚なきまでに、ホモだった。
彼は、一目見ただけでホモだと分かるホモオーラを放っていた。
ケツにナニを入れられた事で生まれた生命だ。ホモになるのは当然の帰結であった。
「ホモォ! ホモォ!」
ムキマッチョが泣き出す。
筋骨隆々のターミ○ーターのような姿をしてはいるが、まだ生まれたばかりなのだ。ケツの穴が寂しくて泣き出してしまうのは仕方の無い事だった。
お爺さんとお婆さんは、生まれたホモを育てる事にした。
ちょうど子供がいなかった事もあり、二人はわが子のようにホモ野郎を大切に扱った。
彼はホモ太郎と名づけられた。そのまんまなネーミングだったが、ホモ太郎はホモなのでその名前を受け入れた。
むしろ自らに相応しい名前だと誇らしくさえ思った。
ホモ太郎が成長したある日。
ホモ太郎がセクシーホモンドーの道を究めんと自己鍛錬を続けていると、鬼が暴れているという噂を耳にした。
ちなみに自己鍛錬の内容は旅の武芸者を襲撃し衆道に堕とす事であり、噂を耳にしたのは命乞いをする武芸者がいろいろ喋ってくれるからだった。
「鬼、か。我がセクシーホモンドーの道を究めるために克服せねばならん試練となるやもしれん」
ホモ太郎は、鬼とヤりあうために旅に出ると決意した。
お爺さんとお婆さんは、名残惜しみつつもわが子の旅立ちを見送る事にした。
「ホモ太郎や、この日本一効く団子を持っていきなさい。これならどんな鬼だろうとコロリと瞬殺だよ」
お爺さんは台所の隅に置いてあったホウ酸団子を持ってくる。
お爺さんはお婆さんと違い、合理主義者だった。
強靭な力を持つ敵を倒すにはどうすればいいか?
そんなもの決まっている。卑怯な手を使えばいいのだ。
「日本一の団子なら既に二つも持っているよ。俺の股間にな」
そんな寒いギャグを臆面もなく言い放つホモ太郎だが、お爺さんのせっかくの提案だったので団子は持って行く事にした。
彼は貰える物は貰うタイプだったのだ。
ちなみに貰えない物は強引に奪っていくスタイル。
彼と鬼、どちらが外道かの判断は難しい所だった。
お爺さんとお婆さんは旅立つホモ太郎を、達観の目で見送った。
二人は思う。育て方を間違えたのか、それともホモ太郎の存在が最初から間違っていたのか。
今となっては、どちらでもいい事だった。
◇◇◇
「そういえば、かの織田信長はサルを配下にしていたと聞くな。天下取りを目指すなら、俺もサルを配下にするべきかもしれん」
「……どうでもいいんですけど、もしかしてそのサルって僕のことを言ってます?」
ホモ太郎は、道端で会ったサル顔の少年を見て思案にふける。
旅には仲間が必要だ。ソロでのプレイには限界がある。
ホモ太郎は、サルを担ぎ上げて連れて行く事にした。
「ギャアアアアアアア! 人攫いぃぃぃぃぃ!」
「違う人攫いではない、ホモ太郎だ」
「なお悪いわ! 人攫いの方がマシだわ! 僕のケツの穴は渡さないぞ!」
「うるさいサルだ。これでも食って静かにしてろ」
「むがっ!?」
ホモ太郎は、サルの鼻の穴にお爺さんから受け取ったホウ酸団子を突っ込んだ。
「くさっ! 何これめっちゃ臭いんですけど!?」
「効くだろう。お婆さんが害虫駆除に使っていた特性のきび団子だ」
「それホウ酸団子! 食べちゃ駄目な奴だから! 害虫どころか人もポックリ逝くわ!」
「ホウ酸の致死量は100g以上と聞いた。その程度の量ではどうという事もあるまい」
「あるわ! 少なくとも腹壊すわ!」
お馬鹿なやりとりを続けていた二人だが、次第に意気投合していく。
サルも基本的には駄目人間だった。
人間の屑だった。
「人間の屑とまで呼ばれる筋合いはないんだけど。ちょっと夢見がちなだけのピュアな少年だから。武士になるのを夢見て日々特訓する少年だから」
「農民の子は農民。その常識を打ち破らんとする意気やよし」
「でしょう? 人はもっと自由に自分の生き方を決められる様にするべきなんですよ。僕が武士になるのを許さない? そんなクソな制度を作った幕府なんてぶっ潰してやる!」
サルは、働きもせず遊んでばかりいたため実家から追い出されたのだった。
追い出されてもなお夢を追いかけるノータリンだった。
しかも、憎悪の対象がなぜか幕府に向いている。テロリストの道へ一直線だ。
そんな人間の屑だったが、ホモ太郎とは気が合った。
なぜなら、ホモ太郎も人としてのアウトローを極めた人間だったからだ。
「よし、共に幕府を倒そうではないか」
「やってやる、やってやるぞー!」
二人はなぜか、倒幕を志す同士となっていた。
◇◇◇
「犬というのもいいかもしれんな」
ホモ太郎が、目の前に現れた侍に向かって語りかけた。
なんだかシリアスな雰囲気を纏う侍だった。
「……犬、か。拙者を犬と呼ぶか。確かに拙者は幕府の犬だった」
どこか陰のある表情で侍が応える。
その瞳は遠くを見つめていた。かつての自分の行いを振り返り、後悔しているのだ。
「かつて拙者は幕府の命を受け、残虐非道な行いを繰り返した……目を閉じれば今でも聞こえてくる、子供達の怨嗟の声が……」
「この人、まさか子供を殺して……」
犬侍の言葉を聞き、サルが妄想を巡らせる。
妄想はサルの得意分野だった。ソロプレイを極めたサルの、唯一誇れる特技だった。
「ちょっと変な設定付け加えるのやめてくれません? 二次元の恋人とキャッキャウフフする妄想でご飯三杯はいけますけど、誇ったりしませんから。てかこの地の文誰が作ってるんですか?」
「俺だ」
「お前かい! 僕と世界中のソロプレイヤーに謝れ!」
サルの疑問に、ホモ太郎は胸を張り答えた。
そんなやり取りを続けている二人をスルーし、深刻な雰囲気を纏った犬侍は自分語りを始める。
無駄に真面目なサルはホモ太郎に制裁を加えようとするのを止め、一応話を聞くことにした。
「拙者が幕府から受けた命令は、子供達からある物を奪う事だった……子供達の魂とも呼べる、大切な物だ」
犬侍は空を見上げる。
零れ落ちそうになる涙を堪えるためだ。
「アンティルール……レアカードを賭けたデュエルで子供達からレアカードを巻き上げ、幕府に上納する事が拙者の任務だった」
「カードゲーム!? なんか急に凄くスケール小さくなったんですけど!?」
「ワンターンキルだのラーの翼○竜だの叫ぶ髪型のイかれたガキから神のカードを奪い取った時など、魂を失った顔でガチ泣きされた」
「それ遊○王の重要人物! そいつからカード奪ったらストーリー変わっちゃうから! 物語破綻しちゃうから! あと本当に魂抜けてるからそれ!」
「他にも、三体のブルー○イズ・ホワイトドラゴンを嫁と称する態度のデカイ餓鬼からも根こそぎレアカードを頂いた」
「それ社長! 偉い人だから! 態度のデカイ餓鬼とか言っちゃいけない人だから!」
「あと、『もう一人のボク!』とか言っちゃう中二病患者もコテンパンにしてやった」
「主人公もやられちゃってるよ! もう物語が始まりすらしないよ!」
犬侍とサルのやりとりを聞いていたホモ太郎が、息を吐いて侮蔑の言葉を吐く。
「ふん、カードを奪われたぐらいで魂を失うとは……カードなどという惰弱な者に命を賭けるからそうなるのだ。命を賭けるべきは己が肉体と熱き情欲のみ。はっ、神のカード? デュエル魂? ぬるいわ。ホモは何があってもホモ。ホモには過去も未来も関係なく、ただ有るがままに何処までもただのホモでしかない。神と呼ぶべき存在があるとすれば、不動たる概念を持つホモのみよ」
「おお、いい事を言うな。ホモはともかく、たががゲームに負けた程度で奪われる物を神と呼んで良いはずがない。確かに神に相応しいのはホモかもしれんな」
「いやあんたら神様に謝れよ。世界中の宗教家と遊○王ファンに謝れよ」
ホモ太郎と犬侍はがっちり握手を交わす。
駄目人間同士が掛け合わされ、相乗効果ですごい駄目人間が誕生しようとしていた。
「犬侍(仮名)、お前は良い奴だな。どうだ、俺達と一緒にこないか?」
「おお、それもいいかもしれない。ただ申し訳ないが……拙者、最近腹の調子が悪くてな。調子が戻るまでは安静にしておこうと思う。体調が戻れば追いかけよう」
「お前ほどの者が体調を崩すとは。とても風邪をひくほど頭がいいようには見えないが」
「ははは。拙者、自慢ではないが風邪などひいた事がござらん。何か悪い物でも食ったのかもしれん」
「いや馬鹿にしてるよね。それ馬鹿にしてるよね。馬鹿にされてるほうもなんで誇らしげなの?」
サルの突っ込みをスルーし、犬侍は道端の石にドカリと腰を掛け、懐に入れてあった食料を取り出す。
「近隣の子供達からの差し入れだ。幕府の犬を辞めた拙者は収入を失い、子供達から貰った食料で生きながらえている……」
犬侍が取り出したのは、毒々しいキノコだった。男性の象徴たるブツの隠語ではなく、文字通りの意味でのキノコだった。
「ちょっとそれ毒キノコだよね。明らかに毒殺されそうになってるよね。どんだけ子供から恨まれてるの?」
サルは冷静に突っ込みを入れ続ける。
サルも本来はボケ体質なのだが、ホモ太郎や犬侍に比べるとまだ常識に片足を突っ込んでいる。彼がツッコミ役に回るのは仕方の無い事だった。
「ピリリと辛いこのキノコ、最近癖になってきてな。しばらくこれを食べないでいると、苦しくてたまらないのだ」
「それ禁断症状! 明らかに中毒になってるから! 気づけよ!」
「癖になるといえば、お婆さんの作ったこの団子も相当だぞ。日本一を自称するぐらいだからな。ほれ、一つどうだ」
「おお、かたじけない」
「ちょっと待てぇぇぇぇぇ! ホウ酸団子を人に食わせるんじゃねぇぇぇぇぇ!」
ホモ太郎が犬侍に渡した団子を叩き落とすサル。
「ナニを焦っているんだサル。たかがホウ酸団子ごときで」
「そうだぞサル。拙者、食べ物が無い時は人様の家の台所に忍び込んでホウ酸団子で食いつないだ事もある」
「いや駄目だから。ってか、台所に忍び込んだならもっとマシなもん盗めよ! あと人をナチュラルにサル呼ばわりするのやめてくれませんかね」
「何を言う、せっかく拙者のために奥様方が苦労して用意してくれたものなのだ。頂かないというのは失礼にあたるだろう?」
「お前がターゲットかい。害虫扱いされて悲しくならないの?」
サルの叫び声がむなしく空にこだまする。
だが、ホモと犬侍の心には響かなかった。
「どれ、では一つ頂こう。ふむ、なにか混ぜ物がしてあるようだな。この酸味……これはおげぇぇぇぇぇぇっっ!!」
「吐いたァァァァァァッ! 思いっきり吐いたァァァァァッ!?」
「さすがはお婆さん特製のホウ酸団子だ。このような剛の者をも下すとは」
犬侍は倒れた。
そして上の口と下の口からロケットの如く汚物を噴射しつつ地面を転げまわる。
まるで発射に失敗したペットボトルロケットを思い起こさせる光景だ。
ホモ太郎とサルは犬侍から距離をとる。
あのような汚いジェットストリームアタックに巻き込まれるのは御免だった。
「さて、寄り道はこれぐらいにして先を急ぐか」
「いやあんた、あれ放置するの? どんだけ外道なんですか」
「そうは言うが、ならお前が介抱するか? あれを」
ホモ太郎が指を指した先には、モザイク状にフィルタリングされた犬侍がピクピクと痙攣しているのが見えた。
モザイク状に見えるのは、精神にダメージを来たさないようサルの心がオートガードを働かせているのだろう。
「いえ、遠慮しておきます」
ホモ太郎とサルは、旅路を急いだ。
◇◇◇
「歩くのにも疲れてきたな……」
「そうですね。ってか、そもそも何処に向かってるんです?」
「鬼ヶ島だ」
「ああ、噂の……なるほど、鬼を倒せば名が挙がり、武士として召し上げてもらえるかもしれませんね」
「……倒幕するという話はどうなったんだ?」
と、鳥の鳴き声が聞こえてきた。
それを聞いたホモ太郎は空を見上げる。
雲ひとつない青空。透き通った色で世界を包み込んだ空は、見る者の心を惹き付けてやまない。
そんな空の海の中を、巨大なキジが悠々と舞っているのが見えた。
青い世界を背に、紅と深翠の輝きを放つキジが羽を広げる。
それは、まるで一枚の絵画のように美しい光景だった。
「キジも鳴かずば撃たれまいにっ!」
「ひゃぁぁぁぁぁぁ!」
一枚の絵画に、突如としてホモが割り込んだ。
ホモ太郎が空間転移してキジを捕まえたのだ。
ホモから逃げる事はできない。常識である。
「なんですか、なんなんですかぁぁぁぁぁ!?」
キジは暴れるが、当然ホモの魔の手から逃れる事などできやしない。
「ホモ太郎さん、キジなんて捕まえてどうしようっていうんです?」
「いやなに、キジに乗って鬼ヶ島まで行こうかと思ってな」
「……さすがにキジが人を乗せて飛ぶのは無理があると思いますけど」
「何事も成せば成る、かの武田信玄もそう言っている。そら、お前も乗れ」
「まぁ、そう言うなら」
サルも何気に結構外道であった。
早くもホモ太郎に毒されてきたのかもしれない。
「ぐぇぇぇぇぇ! 無理です、こんなんで飛べるわけないじゃないですか!」
「はっはっは、大丈夫だ。お前ならできる! このホモ太郎の目に狂いはない。ショタっ気を出して逃れようなどとは思わんことだ」
二人の人間に乗っかられたキジは悲鳴を上げる。が、ホモは容赦などしない。
ホモ太郎は、キジのケツの穴に指を突っ込んでグリグリとかき回した。
「ひぎぃ! らめぇ! 飛んじゃう、飛んじゃうぅぅぅぅぅッッ!!」
「ほら、飛べるじゃないか」
「ホモ太郎さんって、ド外道ですよね」
「ホモが外道なのは当たり前だろう。道理から外れた存在、それがホモなのだから」
「哲学的だなぁー」
ホモ太郎達は、キジに乗って鬼ヶ島までひとっ飛びした。