ISU ~Infinite Stratos Unite~   作:北斗七星

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  一体、どれだけの数のIS二次創作作品がこの展開を書いたのだろう……。


 作者は基本的に無知なので、国と国との間で起こるいざこざなんかは上手く描写できないと思うので期待しないで下さい


再会と波乱

『男のIS操縦者現る』

 

 そのニュースは当事者である織斑一夏を置いてけぼりにし、瞬く間に世界に広がっていった。

 

 その事実に驚き、揺らぐ世界を更なる驚天動地の極みへと追い込む映像が世界中に流されたのはそれから数日後の事だった。

 

 

 

 

『皆ー、こんにちはー! 束さんだよーっ! 今日は皆にいっくんに続く男の子のIS操縦者を紹介するよ~。イッチー、こっち向いて』

 

『何か用ですか、束さん? ってか、何でカメラなんか回してんですか?』

 

『この子が二人目の男の子、十星一途ことイッチーだよ~。ほらイッチー、挨拶』

 

『あ、挨拶? えっと、ども、初めまして。十星一途です……これでいいんですか?』

 

『バッチグー! イッチーはね、束さんの愛弟子兼理解者兼伴侶なのだ』

 

『あの、だから何でカメラ回してんですか? それに誰に向かって喋ってんですか? さっきから状況が丸で飲み込めないんですけど』

 

『目に入れても痛くない、いや、一心同体になってラスボスに神風特攻を仕掛けても悔いはないほど愛してるイッチーを送り出さなきゃいけない束さんの気持ちなんてアダダニハワカラナイデショウネエ!!』

 

『言ってることが意味不明です! それ以前に泣かないで下さい!』

 

『うぇ、ぐずっ、大丈夫だからね、イッチー。お互い、離れ離れになるのもイッチーがIS学園に行ってる三年間だけだから。束さんも我慢するから』

 

『……あの、本当に何の話ですか? 俺がIS学園に行くってどゆことです?』

 

『そういうことでイッチーのこと頼んだよ、ちーちゃん。守ってあげて。それといっくんに箒ちゃん、昔と同じようにイッチーと仲良くしてあげてね』

 

『質問に答えてください、束さん! マジでどういうことですか!?』

 

『あぁ、それと念のために言っておくね。いないとは思うけど、もしイッチーを利用したり、ちょっかいかけようとしたりするお馬鹿さんがいたら、国家国籍企業人種宗教思想の区別なく消し潰すからそのつもりで。じゃ、さようなら~』

 

『説明プリーズ、束さぁ~ん!!』

 

 

 

 

 そんなこんな紆余曲折あって、一途はIS学園に通うこととなった。ちなみに彼は入学手続きなど諸々の処理には一切関わっていない。IS学園側が東奔西走し、面倒くさい様々な手続きをやってくれたのだ。ただの一生徒にそこまでする必要があるのかと問われれば、あるという答えが返ってくるだろう。

 

 世界に二人しかいない男性IS操縦者である上、ISの製作者である篠ノ之束に愛弟子と言わせた秘蔵っ子だ。男性IS操縦者という存在、篠ノ之束から与えられた知識、篠ノ之束との繋がり。どれ一つにしても千金以上の価値がある。ありとあらゆる国家、企業、組織が彼を放っておかないだろう。

 

 だが、彼女はこうも言った。一途を利用したり、手を出そうとする奴がいれば、それが誰であろうと潰すと。篠ノ之束はその言葉を実現できるだけの力を有しており、その上、それを一切の躊躇なく実行する狂人だ。彼女に敵対されるということが何を意味するのか分かっている者たちならそんな危険は冒さないだろう。

 

 かくして、一途は篠ノ之束という確固たる存在に守られながら学園生活を送ることになった。

 

 

 

 

「しっかし、本当に女子しかいないんだな、ここ」

 

『何を今さら分かり切ったことを言っているんだ。君もそのことを承知でここに来たんだろう』

 

「そりゃそうだけどさ。この状況、愚痴の一つも言いたくなるって」

 

 そう言って一途は視線を巡らせる。自分に向けられる、珍獣を見るかのような目。クラス内にいる女子は勿論、噂の男子を一目見ようと集まってきた他の組の女子までもがドアから顔を覗かせていた。1年1組に集まっている悉くの女子が自分を見ている。この状況に居心地の悪さを感じるなというのが無理な話だ。

 

「……おまえの言う通りだ、エックス。ほとんど強制されたとはいえ、俺は自分の意志でIS学園に来たんだ。愚痴るのは止めだ」

 

 頬を叩き、自身に気合いを入れる。

 

『それでこそ君だ。ところで、例の彼とは旧交を温めなくていいのか? もう、何年も会ってないんだろ?』

 

 正確には三年だけどな、と呟く一途に歩み寄る一つの影。その足取りに一切の迷いも躊躇いも無かった。

 

「イチズ。やっぱり、お前イチズだよな!?」

 

「落ち着けよ。久しぶりだな、一夏」

 

 腰を上げ、興奮気味に話しかけてくる一夏を迎える。この二人、所謂幼馴染というやつだ。名前に同じ一という漢字が使われていることもあって非常に仲が良く、小学生時代はほとんど毎日のようにつるんでいた。

 

「落ち着けって、無理言うなよ! 小学校の卒業式の日に束さんと出かけてくるって書置きだけ残して、今の今まで行方不明になってた友達と再会して冷静でいられるはずないだろ!」

 

 ご尤も、と一途は微かに苦笑する。しかも何の因果か、三年ぶりに会えた友人は自分と同じ男性IS操縦者になっていた。驚くなというほうが無理だ。喜びや驚きがごちゃ混ぜになり、自分がどういう感情を抱いているのか把握できてない一夏の肩を一途は笑いながら叩く。

 

「積もる話はまた後でにしよう。今はこうやってまた会えたことを喜ぼうぜ」

 

「そう、だな。嬉しいよ、イチズ」

 

「俺もだ、一夏」

 

 男二人は笑い合うと、力強く抱き合う。二人の周囲にいる、俗にいう『腐』の気がある女子がその光景に黄色の歓声を上げるが、二人の耳に届いてはいなかった。

 

『おいおい、イチズ。二人だけの世界に入るのはいいが、私の紹介を忘れないでくれ』

 

「おっと、そうだったな。一夏、紹介するよ」

 

 抱擁を解き、一途は一夏に文字盤部分が見えるように左手首に巻かれた腕時計を持ち上げる。

 

「俺の相棒、エックスだ」

 

『初めましてだな、織斑一夏。私はエックス。よろしく頼む』

 

 声に合わせて文字盤に表示されるXの輝きに一夏は目を白黒させた。

 

「うおっ、また喋った。イチズ、さっきの自己紹介の時も普通に喋ってたけど、こいつって」

 

 何なんだ? と訊ねようとするも、

 

「……ちょっといいか?」

 

 投げかけられた女子の声に阻まれる。二人が視線を向けると、そこにはもう一人の幼馴染が腕組みをして立っていた。

 

「箒か?」

 

「よっ、久し振り」

 

 軽く手を上げる一途に小さく頷く箒。その瞳は一夏へと向けられていた。

 

「少し話がしたい、廊下でいいか?」

 

「話? 別に廊下に出ないでここで話せばいいだろ」

 

 一夏の発言に一途は思わずずっこけそうになる。三年経っても尚、彼は女心の機微に疎かった。やれやれと首を振りつつ、一途はそれとなくフォローを入れることにする。

 

「行ってこい、一夏。俺とお前は三年ぶりだけど、箒はお前と会うのは六年ぶりだ。単純計算すれば、話したいこと聞きたいこと俺の二倍あるだろ」

 

 そんな単純なものではないだろうが、今はそういうことにしておく。でも、と渋る一夏の背を廊下のほうへと押す。

 

「いいから。箒も、ほら」

 

「あ、あぁ……イチズ、ありがとう」

 

 気にしなさんな、と脇をすり抜ける箒に笑って見せ、一途は椅子に腰を下ろした。

 

『ふむ、あれが束の妹君か……織斑一夏に惚れているという』

 

 後半の台詞を一途以外に聞こえない声で言うあたり、エックスは少なくとも一夏以上に人の機微に敏いと言えた。まぁな、と頷きながら一途は授業の準備の手を止める。頭の中では箒と彼女の姉、即ち束のことを考えていた。

 

「箒、まだ束さんのこと恨んでるかな」

 

『それは本人に聞かなければ分からないだろう。デリケートな問題だ。不用意に首を突っ込んでいいものではない』

 

「そりゃそうだけどね」

 

 小さくため息。それと同時に二時間目開始のチャイムが鳴る。頭にたんこぶをこさえた一夏と箒が千冬と一緒に教室に入ってきたのはそれから十数秒後のことだった。

 

 

 

 

「い、意味が分からん」

 

「ま、そうなって当然だな」

 

 違いない、と呆れた視線を一夏に向ける一途にエックスは一も二もなく同意する。二時間目の授業が終わった後の休憩時間、一夏は頭から煙を吹きだしながら机に突っ伏していた。

 

「しっかし、一夏。お前、何をどうすれば参考書を電話帳と間違えて捨てるんだ? しかも、必読って書いてあったんだろ」

 

『勉強をしなかった言い訳にしても無理がありすぎる。もう少し、現実味をだな』

 

「いやいやいや、別に言い訳とかじゃないんだってエックス。本当、マジで電話帳と間違えて捨てちゃったんだよ」

 

「『尚のこと悪いだろ』」

 

 二人の正論に一夏はぐうの音も出なかった。

 

 男性IS操縦者である織斑一夏くん。入学前に渡された参考書を読みもせずに捨ててしまったのだ。当然、そんなことをすれば勉強ができない。勉強ができないということは、IS学園の授業を全く理解できないことを意味していた。

 

「ってか、イチズ。お前は分かったのか? あの意味不明な言葉の羅列としか思えない授業を」

 

「当たり前だろ」

 

 当然と言わんばかりに一途は答える。彼は三年もの間、あの篠ノ之束と一緒になって旅をしていたのだ。ISのことに関してなら束の次くらいに、即ちIS学園の誰よりも知っている。

 

「くっそー、分かってたけどスタートラインが違いすぎる。ってか、あれを一週間で覚えろとか普通に考えて無理だろ、千冬姉……俺が電話帳と間違えて捨てるくらい厚いんだぞ」

 

「諦めろ、一夏。俺とお前は今、その普通ってやつから最も遠い場所に立ってる。やるしかないさ」

 

「だよなぁ……イチズ。頼みがあるんだけど……」

 

 予想通りの言葉に一途は嘆息する。

 

「参考書を間違って捨てたお前の自業自得、ひぃこら言いながら自力でやれ……と言いたいところだけど、その苦労は俺も嫌ってほど知ってる。俺が教えられることなら、可能な限り教えるよ。いいよな、エックス?」

 

『イチズがそれで納得しているなら構わないさ。それに我々にとっても復習をするいい機会だ』

 

「イチズ、ありがとう! やっぱ、持つべきものは親友だな!」

 

 友誼に厚い一途に一夏は感涙するが、実際のところ断られる心配は全くしていなかった。何故ならこの親友、言うことは耳が痛くなるくらい厳しいが、それ以上に世話好きな部分があり困っている人を見捨てられない性分なのだ。その性は三年という月日が経っても変わっていなかった。友人の優しさを利用している気がしないでもなく、一夏は一抹の罪悪感を覚えるが今は気にしないことに。

 

「じゃあ、早速で悪いんだけど、さっき山田先生が授業で話してたところを教えてくれないか?」

 

「本当に何一つ分かってなかったんだな……まぁいいさ。確か、ISの運用関係についてだったな」

 

『一夏、分からない部分があればどんな些細なことでも聞いてくれ。私もイチズも可能な限り答えよう』

 

「エックス。お前、いい奴だな……」

 

「自慢の相棒さ。まずは教科書の二ページ目を」

 

「ちょっとよろしくて?」

 

 三人仲良く頭を突き合わせて(約一名、そもそもボディがないが)勉強を始めようとすると、妙にタカビーな雰囲気の金髪女子が話しかけられた。見ると、白人特有の透き通ったブルーの瞳が二人を見下ろしている。二人を、正確には男を見る視線、高貴なオーラを放ついかにも今風の女子がそこにいた。

 

 今のご時勢、ISが女性しか使えないという性質上、女性がかなり優遇されている。というか、いき過ぎて女だから無条件に男よりも偉いと思っている輩もいるくらいだ。

 

「訊いてます、お返事は?」

 

「え、あ、あぁ、聞いてるけど」

 

「いきなり人の会話に割り込んできたくせして随分な言い方だな」

 

 戸惑い気味の一夏とは対照的に一途は不快感を隠そうともせずに金髪女子を見やる。その態度と返事が気に入らなかったらしく、金髪女子はわざとらしく声を上げた。

 

「まぁ、何ですのそのお返事は? わたくしに話しかけらるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるのではなくて?」

 

「「……」」

 

 パツキンチャンネーの言葉に一夏は戸惑いの表情を浮かべ、一途は露骨に不愉快な顔をしていた。一夏はこの手の女子が苦手だったし、一途に至っては蛇蝎の如く嫌っている。勉強を邪魔されたこともあり、二人には金髪女子にそれ相応の態度をとる理由など何一つとしてなかった。

 

「悪いな。俺たち、君が誰なのか知らないし。なぁ、イチズ?」

 

「それ以前に知ってなきゃいけない理由がないだろ」

 

 その返事、特に一途のものは金髪女子の気分をいたく害したようで、金髪女子は更に目元をきつくさせて男を見下した口調で話を続けた。

 

「知らない? このわたくしを? イギリス代表候補生にして入試主席のこのセシリア・オルコットを?」

 

 いや、知らねぇよ、と二人が内心で思う中、黙っていたエックスが徐に口を開いた。

 

『セシリア・オルコット。イギリス名門貴族の令嬢。イギリスの代表候補生であり、今年のIS学園の入試では実技、座学共に主席で合格している。専用機は蒼い雫(ブルー・ティアーズ)

 

 すらすらと出てくるセシリアに関しての情報。それに気を良くしたのか、セシリアは上機嫌でわずかにロールした長い金髪を後ろへと払う。

 

「あら、こちらの人工知能さんはご主人と違って優秀なようですわね」

 

「……人口知能じゃない、エックスだ」

 

『それにイチズは私の主ではないぞ。我々は互いに敬意を払っている対等のパートナーだ』

 

 二人の訂正もどこ吹く風。調子づいたセシリアの口は止まらない。

 

「どうです? 少しはわたくしに話しかけてもらえることがどれだけ光栄なことなのかご理解出来ましたか?」

 

「悪い、一つ質問」

 

「いいですわよ。下々の者の疑問に答えるのも貴族のつと「いや、君には聞いてない」なっ!?」

 

 気色ばむセシリアをナチュラルに無視し、一夏は己の疑問を一途とエックスにぶつける。

 

「なぁ、代表候補生って何だ? それに専用機ってのも」

 

 この発言には一途やセシリアだけでなく、聞き耳を立てていた女子たちも綺麗にずっこけた。

 

『い、一夏。君は本気で言ってるのか?』

 

「安心しろ、エックス。こいつは何時だって何処だって本気だよ……いいか、一夏。代表候補生ってのは読んで字の如く国家代表IS操縦者の候補ってことだ。そして専用機ってのは読んで字の如く、読んで字の如く、その人専用のISだ。ってか、これくらい単語から連想しろよ……」

 

 読んで字の如くの部分を強調するも、最後はどこか消え入りそうな声で一途は呟いていた。

 

「ふ~ん、つまり凄いのか」

 

 今の説明を凄いの一言で済ませるあたり、この男は大物だった。

 

「そう、凄いのですわ!」

 

 そして凄いの一言で復活する彼女はチョロかった。

 

「大体、あなたISのことを何も知らないくせによくこの学園に入れましたね。世界でたった二人の男性IS操縦者と聞いて少し期待していたのですが、とんだ期待外れですわ」

 

「いや、そんなこと言われてもな……」

 

「そしてもう一人は礼儀のれの字も知らない野蛮人ですし」

 

 あなたのことですわよ、と嫌味のこもった視線を送ってくるセシリアに一途はただ鼻を鳴らした。彼にしてみれば、悪意と侮蔑満載で接してくる奴に何で礼儀を払わにゃいかんのだ、という気分だった。

 

「まぁ、でも、持たざる者に恵みを施すのも貴族の務め。泣いて乞うならばISのこと教えて差し上げてもよろしくってよ?」

 

 ちらっと二人を見る。

 

「さっき山田先生も言ってたとおり、ISの運用には国家の認証が必要不可欠だ。もし認証なしにISを使えば刑法で罰せられることになる」

 

「まぁ、確かにIS(こんなの)が自由に使われたら世界が滅茶苦茶になっちゃうもんな」

 

「ちょっと!?」

 

 自分そっちのけで勉強を始める二人にセシリアは思わず机を叩いた。

 

「何だよ、さっきからぶちぶちとうるせぇな。勉強の邪魔すんなよ」

 

「で・す・か・ら! 優秀であるこのわたくしが教えて差し上げると言って」

 

「別に必要ないよ。イチズが教えてくれるし」

 

「こっちが頼みもしないのに勝手に嘴突っ込んできて騒ぐなよ。つか、邪魔」

 

『君の申し出は確かにありがたいものだ、セシリア・オルコット。だが、現状教師はイチズ一人で間に合っている』

 

 要するにお前なんて必要ないからとっとと消えろ。思わず、セシリアは声を荒げそうになるが、チャイムの音が彼女の言葉を遮った。

 

「また後で来ますわ! 逃げないことね、よろしくて!?」

 

 足音も荒く自分の席に戻っていくセシリアの後ろ姿を見ながら一夏はボソッと囁く。

 

「逃げるなって、どこに逃げ場所なんてあるんだよ?」

 

「さぁ?」

 

 親友の囁きに一途は気のない返事をするだけだった。

 

 

 

 

 セシリア・オルコットという女子のお蔭で勉強もろくに出来ずに迎えた三時間目。実践で使用する装備の特性についての授業のはずだったのだが、千冬が思い出したかのようにクラス代表生のことを話に出してきた。早い話、クラスの委員長だ。他の学校と比べて違う点があるとすれば、クラス対抗戦などのISを使用した試合に出ることがあるくらいだ。ちなみにクラス対抗戦じたいも再来週に予定されてるらしい。

 

 そのクラス代表生に男だという理由で一夏が推薦された。本人にやる気など絶無なのだが、千冬の推薦された者に拒否権はないという言葉に一夏は頭を抱えるしかなかった。

 

「だ、だったらちふ、じゃなくて織斑先生! 俺はイチズを、十星一途を推薦する! 男がいいなら、イチズでもいいはずだ!」

 

「俺を巻き込むなよ、一夏……」

 

 推薦されることは予測していたが、まさか親友にされるとは思ってもみなかった。非難の目を向ける一途に一夏は目で語る。お前も道連れだと。にゃろう、と一途がため息を吐いたその時、

 

「待ってください! 納得がいきませんわ!」




 書いてて思った。一途と一夏。並ぶとくっそ読み辛い。
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