わー空間支配能力者ってどの世界でも最強(かませ)能力者じゃん。
「じゃあ、この前俺の心読んだのは別の能力ですか?」
「違うよ、私は多重能力者じゃないし。あれは空間支配能力でこよみんの心を実体化させて読んでみただけだよ」
そう言えばこの人俺が会いに行ったとき本読んでたな……。書き込めないけど相手に気付かれないヘブンズ・ドアー?
「そんな強い能力だと問題点も沢山有ったりするんですか?」
「問題点?私の能力には欠点も代償も制約も、もう無いよ」
もう無い?昔は有ったのか?
「問題点は代償として私の生前のことを生まれたことから死んだことまで無かったことになることだよ。だから一回しか発生しないから、もう問題点は無い」
まあ、もと居た世界で私のことを覚えている人は誰も居ないってことだよ。と翔子さんは言った。
「それとも例外でこよみん、じゃ無くて賢悟君は覚えてる?私のこと」
「はっはっは。全然記憶にございません」
「そりゃまあ、生前会ってないし」
「殴って良いですか?」
もちろん殴ってない。てか殴れなかった。これだから空間支配能力は…………。
と言う訳でヤマト第一艦橋到着。既に何人かの乗組員が発進準備をしている。ああ、アナライザーは居ないよ。だってあれヘンタイじゃん。でも2199版は大人の都合でスカートめくりは無いから居ても良いと思うけど。その意見は『人工知能は作れません』と言う翔子さんの言葉(悲鳴とも言う)によって却下された。その代わり元から要らなかったので造られてない自動航法室のスペースを利用して『アナライザーの墓』と言う謎の部屋が出来た。
「女王様じゃなかった、艦長。どうするんです」
あの女王様が艦長です。大丈夫かな?まあ、きっと何とかなるさ。元気があれば何とか出来る。
「そうね。ヤマト発進まで後最低でも五時間。地殻貫通弾を使用してることは恐らくこの艦が狙いだから」
おっ、意外と行けるんじゃないか。後は艦体上部に波動防壁を展開すれば三連大炉心次元波動エンジンなら五時間程度耐えられる。…………多分。
「この艦が狙いだから、暦何すれば良いと思う?」
「……取りあえず波動エンジンを動かして、波動防壁を艦体上部に展開すれば良いと思います」
「ふうん、まあ良いわ。じゃあ、機関始動、波動防壁を艦体上部に展開」
本当にこの人が艦長で大丈夫か?ああ、駄目だ。死ぬ前に使ったネタがエルシャダイだったから、エルシャダイネタを使いたくない。
波動エンジンが動き出し独特の音が響く。
三つの炉心はそれぞれ波動砲、ショックカノンなどの攻撃用。飛行やワープに使う推進用。そして波動防壁のための防御用に分けられてる。分けられてると言っても必要に応じて切り替えることも出来る。こうすることで波動防壁使用時間はとてつもなく延びた。補助エンジンは波動エンジンにトラブルが起きたときのための機関であり普段は使わない。(やっぱり普通に核融合炉で良いんじゃ……)
「後五時間で乗組員は来るだろうけど、艦載機の積み込みは間に合うか」
多分波動エンジンが動き出したことでこのドッグの位置がばれて集中攻撃されるかもしれない。そのために波動防壁を展開して傘の役割として使っている訳だけどいつまで持つかは分からない。
「艦長、少し外に行きます」
「?良いけど今行くと危ないわよ」
「大丈夫です。そろそろ本気出しますから」
本気と言うのは追い詰められたときに出すのが効果的である。
父さんがそんなこと言ってた気がする。