せかいシリーズ   作:猫舌36@活動停止中

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終物語二話の感想。声優と制作会社の関係上、猟奇オチにならないか心配になった。


第十三話

まさか破壊神の名前がメイドさんと同じ叶音だとは思わなかった。本当に神様って言うのは質が悪い。

 

「で、こっからあの空母まで届くのか?」

 

「後一キロ近づかないと無理かな」

 

「んじゃ、放置で。多分増援を送ってくるだろうから、それを処理するぞ」

 

「合理的だね。でも合理的というより面倒臭がりの方がしっくり来るわね」

 

「人の性格勝手に判断して勝手にしっくり来てんじゃねえ」

 

省エネなだけだ。人聞きの悪いことを言うなよ。

 

「所で何であたしの破壊の力じゃなくてあの変な箱で戦闘機壊したの」

 

変な箱言うなよ家族からは意外と好評だったんだぞ。後あれは戦闘機じゃなくて爆撃機だからな。

 

「お前の破壊の力だとあれを壊した後地面に落ちるだろう。そうするとこの地下のドックにあるヤマトに被害が出るじゃないか」

 

「ふーん、そうなんだ。でもあの箱すごいね。あれだけの数出してるのにあたしの霊力減らないし」

 

「あんたら神様の霊力の量と回復量がおかしいだけだ」

 

人間には無理だ。あの大きさであの数は無理だ。

 

「ん、増援か。数は見えるだけでも五十機近くか」

 

あんなに多いと一つ一つ囲むより大きな結界で囲ったほうがよさそうだ。

 

「今度はさっきよりも霊力貰うけど、良いよな」

 

「別に良いけど、多分今来た奴倒したら多分勝ちだろうしね」

 

「まあ、そうだろうな。……よし、結!」

 

かなり大きな結界を五個作る。でも今回は作るだけだ。

 

「あれ、『滅!』って言わないの?」

 

「いや、飛行機ってかなり高速で動いてるから、壁で囲ってそこにぶつかれば勝手に落ちてくじゃん」

 

で、残骸を滅すれば地面も傷つかない。うん完璧。…こう言う考え方をするから面倒臭がりと思われるのか?

そんなこと考えてるうちに爆撃機が結界にぶつかりどんどん爆発して行く。ああ、やばいっこの衝撃は耐え切れないかも。

 

「あれで最後……ふう、危なかった。もう少しで穴が開くとこだったぜ。滅」

 

一々結滅言うのめんどいな。言わなくても良い様にするかな。

 

「さてこれで空の魔物は倒し終えた。帰っていいぞ」

 

「じゃあね~。また今度呼んでね~」

 

大体みんな最初は嫌がるけど、変える頃にはこんな感じになる。神様と言うのはどこまでも気まぐれなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地下でまだ発進準備しているヤマトに戻ってきた。道中居た魔物は深爪で斬って来た。でもオークは強かったな。俺の少ない霊力で作った結界で体の内側を滅してようやく倒せた。お陰でもう霊力はゼロだ。

 

「艦長ー、後どれ位で発進できるんですか」

 

「後十分よ。翔子が頑張ってくれてるからね」

 

もうあの人だけで良いんじゃないかな。

第一艦橋にレーラさんが入ってくる。この人どこで何をしてたんだ?

 

「姫様。全国民の避難終了しました」

 

「そう、受け入れてくれた国には感謝しないとね」

 

わー話について行けないぜ。

 

「どう言うことです?」

 

「あ、暦には言ってなかったわね。簡単に言うとこの国はもう滅ぶから国民を隣国に逃がしたのよ」

 

ごめん話が壮大すぎて全く理解出来ない。

 

「後は仕上げに世界の鍵を壊そうとしている奴を倒すだけね」

 

「え、場所分かってるんですか!?」

 

「そっちはまだ分からないけど、壊そうとしている奴は分かったわ」

 

「誰なんですか?」

 

「ヴィノグラフと言う私の知る限り最強の魔物よ」

 

最強の魔物と聴いても全く理解出来ない。てかオークレベルで苦戦してる俺に倒せる気がしない。

 

「ど、どのくらい強いんですか」

 

「そうね、翔子の空間支配能力を使っても消せない程強いわ」

 

あれで消えないとかおかしいだろ。てかぜってー勝てねえ。勝てるわけねえ。

 

「艦長。発進準備終わりました」

 

スピーカーから翔子さんの声が聞こえた。かなり疲れてることが声から分かる。お疲れ様です。

 

「分かったわ。機関再始動、ヤマト発進!」

 

波動エンジンが動き出した。それと同時に天井が爆発する。本来は海上ドックへヤマトを動かして発進する予定だったがそこまでの通路が壊されたためここの天井を壊して発進することになった。

 

「レーダーに感あり、敵空中戦艦直上」

 

「八連装ミサイル撃て!」

 

煙突のように見えるミサイル発射管から八発のミサイルが出てくる。全てのミサイルがエンジンノズルへ向かい進んで行き、エンジンを壊していく。推力を失った戦艦は落ちていくことしかできない。

 

「さらに感あり駆逐艦三、巡洋艦五、戦艦二、超弩級戦艦一、空母一。3時の方向から来ます」

 

「主砲副砲、舷側短魚雷、撃ち方始め!」

 

ショックカノン全十五門、短魚雷八発が敵艦隊を襲う。翔子さんの言葉通りアブソーブプレートではショックカノンを防ぐことは出来ないようだ。そしてオリジナルの設定通り二段構造になってる短魚雷は装甲内部で爆発して艦を中から壊していく。

何この戦艦チートだろ。後は超弩級戦艦だけだ。

 

「敵超弩級戦艦に高エネルギー反応あり」

 

「全砲門を敵艦に集中。副砲は三式弾装填。撃ち方始め」

 

三式ならアブソーブプレートにもある程度のダメージは入るからむしろ率先して三式使った方が良いと思うけど。

そう言えば女王様……今は艦長の名前も知らないな。後で聞こう。

 

「敵艦轟沈。周囲に敵影な…!レーダーに感あり、これは人、いえ魔物です!」

 

スクリーンに反応がある場所が映る。そこには一人の青年が空中に立っていた。

 

「やあ、バルバドス国の諸君。いつも君たちを恐怖に陥れてる魔物、ヴィノグラフだ。君たちの所為でこの世界を滅ぼすことに失敗してしまったよ。今回で私の持つ魔物も全て失ってしまった。もうこの世界を滅ぼすことは出来ない。では、さらばだ」

 

そう言うと光る粒子を残して消えた。

 

「反応消失」

 

レーダー担当の女性はそう短く報告した。

その直後頭の中から声が聞こえた。

 

「おい賢悟じゃなかった暦なんてこったいあの男が君と翔子ちゃんが居た世界に行ったぞ」

 

「おい破壊神、いい加減にしろ。せめて『、』を使え!」

 

「暦……一人で何を言ってるの?」

 

あ、しまった。傍からみれば痛い人だ。

 

「それはですね、かくかくしかじかと言うことです」

 

「へえ、そんな能力持ってたんだ」

 

「ええ、まあ。でもこれでヴィノグラフを追いかけることが出来る」

 

「暦何言ってるの。追いかける必要ないじゃない。もう終わったのよ」

 

「まだ終わってない。あいつは俺と翔子さんが居た世界に行って、また世界を終わらせようとしている」

 

「でもこよみん、いくらこのヤマトでも世界を越えることは出来ないよ」

 

はっはっは、問題ない。

 

「世界の壁を破壊しますから、そこに突っ込んでください」

 

破壊神の力を使えばそれくらいわけないらしい。

艦長が全員に艦内放送で説明してる。

 

「説明終わったわ。さあ、準備できたわ」

 

「分かった、じゃあ壊すぞ」

 

目の前の空間が歪み、穴が開いた。開いた穴にヤマトが入る。その先は俺が居た世界。まさか戻れるとは思わなかった。




これにて異世界編終了です。次回からは現実世界編です。お楽しみに。
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