せかいシリーズ   作:猫舌36@活動停止中

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最近更新ペースが落ちてきていますね。ネタ切れでは無いんですけど書く時間が取れないんですよね。どうしましょ。


第三話

翌日。なぜか翔子さんからのモーニングコールで目を覚ました。翔子さんが作ってくれた携帯電話である(ヤマトの通信機を利用しており、ヤマトを中心に七光秒内ならどこでも繋がる。)。

 

「おはようございます翔子さん」

 

「おはようこよみん!いつも眠そうだね」

 

「俺は低血圧なんですよ。翔子さんはいつも元気ですね」

 

「私は能力で疲れを取り除いてるからね」

 

ああ、なるほど。俺も真似しようかな。

 

「で、用件は何です?」

 

「無いよ。強いて言えば渚ちゃんに告白したの?」

 

「してません、しません」

 

「そんな、勿体無」

 

切った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、行ってきます」

 

既に無人になった家だけど、言ってみた。返事が返ってきたら怖いんだけど。

稲浜山でやることは神様へ霊力を返すこと。うまく行けば最強の神様を憑依させることが出来るらしい。

正直に言うと興味無いんだけどな。ほら最強ってかませじゃん?それにメタい発言をすると俺の能力は最強らしいからね。すでに俺はかませって訳だ。俺は翔子さんの空間支配能力の方が強いと思うけど。

電車に揺られること約十分。ようやく稲浜山駅に到着した。

駅を出てさらに十分歩くと登山道入り口だ。人っ子一人居ないぜ。

そう言えば肝心の祠の場所を聞いてなかった。

しょうがない歩いて探そう。そう思っていると後ろから声を掛けられた。

 

「お前が大倉暦か?」

 

感情の無い冷たい声。見ると二十代前半くらいスーツ姿の男が立っていた。え?何これ怖い。男の手に拳銃が握られている。流石に拳銃で撃たれたら死ぬから。当たり前だけど死ぬから。てかその拳銃デザートイーグルだよね近くで見せてじゃなくて早く逃げないと!

こっちは武器を持っていない。唯一の俺の武器である深爪はヤマトの俺の部屋に置きっぱなしだ。レーラさん?誰だっけその人。

だけど俺の体は逃げようとしない。それどころか質問に答えてる。

 

「ええ、そうですよ。何か用ですか?」

 

あ、ここで初めて女口調使った気がする。

 

「そうか、なら死ね」

 

やっぱりこう言う展開か!やめてよね、こんなベタな展開!

 

「危な!本当に撃ってきた!」

 

山に逃げ込んだ。走りにくいけどなんかこうするのがいいって俺の脳みそが言ってる。

能力使えば楽に撃退できるだろうけど、今回父さんから能力と神の憑依を禁止されている。お陰様で大ピンチなんですけど。

 

「結!」

 

デザートイーグルの銃身を結界で固定する。これであの化け物拳銃で撃たれることは無いはずだ。

しかしその望みはあっけなく崩れ去る。

俺の雀の涙程しかない霊力で作った結界は化け物拳銃によって穴を開けられ、そのまま破かれた。。

そしてその銃口は俺に向いていた。

 

「くっ、思ってたより痛い!」

 

銃弾が左肩に当たった。その衝撃で左腕が吹き飛んだ。銃口を見て避けるなんてガンダムシリーズの主人公くらいだ。実際はこのように撃たれるのだ。

何か痛みで考えがおかしくなってる気がする。

 

「早く…逃げないと…」

 

結界で傷口を無理矢理塞ぐ。これで出血を止められたはずだ。

俺は慢性的な貧血だから止血は大事だ。後で輸血しないと。

貧血の所為か視界が歪んでるけど気のせいだと思い込み祠が有るであろう山頂を目指す。

後ろからの銃撃が突然止んだ。見てみるとどこかのロリ破壊神ではなく普通の幼女が俺を追いかけてきた男をどう言う原理かは分からないが倒していた。

いや、一つ訂正する。普通の幼女ではなく狐耳の生えた幼女だった。

 

「おい貴様、何勝手に私の山を荒らしてるんだ」

 

わー幼女が裸足で男の顔面踏んづけてる。出来れば描写したくない。

 

「おいそこの、お前は大倉の者だな?」

 

わー男を裸足で踏んづけてる幼女に声掛けられた。普通なら逃げ出すよ。あ、男を放り投げてふもとの川まで飛ばした。

 

「はいそうです」

 

俺は何も見てなかった。男が飛んでいくことなんて見てないよ?

 

「そうか菜々子がもう霊力を返してくれるとは。てっきり借りパクされるかと思ってたけど以外だな」

 

話が見えない。まず誰この狐耳幼女は?

 

「あーやっとこの体とおさらば出来る。動きにくいんだよなーこの体」

 

「ええと、あんたがこの山の神様か?」

 

「うん?そうだが?そして神に対してその態度を取るとは流石は大倉家と言う訳か」

 

いや大倉家がすごいんじゃなくて俺が神様に慣れているだけなんだけど。

 

「まあいいからさっさと霊力を返せ。話はそれからだ」

 

言われて霊力の入った黄色い玉を取り出し、差し出す。

 

「よし、これで元の体と元の力を取り戻せる」

 

言うとあの玉を飲み込んだ。すると幼女の体が光り始めて辺り一面を照らす。

光が収まるとそこには狐耳の生えた大人の女性が立っていた。

 

「おいお前、こっちへ来い」

 

呼ばれたので行く。

傍まで来ると俺の左肩に触れた。流石は神様、左腕くらいすぐ再生させたぜ。

 

「お前名前は何だ」

 

「大倉暦です」

 

「はて、そんな者大倉家に居たか?」

 

「元の名前は賢悟です」

 

「そうか。あの破壊神に転生させられたのか」

 

あ、もう犯人特定ですか。

 

「本題に入ろう。お前は私の力が欲しいのか」

 

「力はそれほど欲しいとは思わない。ただ暇なときだけで良いから俺に憑依してくれればいい」

 

「ほう、面白い人間だ。合格だな。これからはお前様に仕えるとしよう」

 

また光って今度は俺と同年代くらいになる。え?何面白い人間って?え?何仕えるって?既に俺は使用人兼ボディガードのレーラさんが居るんだけど。

 

「やっぱり動くには十代の体が一番だな」

 

混乱の中に居る俺を無視して山を降りていく狐さん。

俺はどうしたらいい?

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