「初めまして大倉暦です。これからよろしくお願いします」
俺は教室の教壇に乗って自己紹介をする。
そして思う。なぜこうなったのかと。
溯ること十三時間くらい前。
何とか狐さんを従える(そんなつもりは無かった)ことに成功し、あの艦長の所に行き取り合えずの報告をした後家に帰るとそこには俺が通っていた高校の女子用の制服を広げてる母さんが居た。
「その制服は何?」
「これ?暦用の制服よ。明日からまた学校に行ってもらうから」
「えぇー…」
学校とは俺にとって嫌な場所以外の何物でもない。流石にいじめられてたとかそんなことは無かったが(あったかも知れないが)、まあ、疎外はされてたかな。友達は渚含めて三人しか居なかった。そいつらも全員友達居ないけど。
小さなコミュニティだ。
残りの二人は追い追い説明するとして、取り合えず俺は学校が嫌いだ。
「何で行かないといけないの?」
「渚ちゃんねー、そのヴィノグラフに狙われてるみたいなのよ」
なんですと。それは大変だ。
聞くと渚を連れての買い物途中で変な男に襲われたらしい。
ん?その男はどうなったって?ちょっと両腕両足複雑骨折したらしいよ。
「で、渚を守る為護衛として学校に行くのか。どこにそんなコネがあったんだ?」
「ふふふ、秘密よ」
回想終了
あ、ちなみに沢渡真琴と名付けた狐さんも学校に通うことになったよ。まあ、名前と外見が似てるから名字を
取り合えず何とか昼休みを迎えることに成功したけど、最近の学生ってすごく難しいこと勉強してるんだね。二次関数ってナンデスカ?
そんなことはどうでもいい。取り合えず賢悟として学校に来ていた頃の友達の所へ、渚を連れて行くことにした。
と言っても集合場所は図書館である。何とこの学校は校舎と離れて図書館が建設されているのだ。
その図書館の四類の棚の裏が集合場所だ。この図書館は立地上昼休みには生徒が殆ど来ない。四類の棚の裏にした理由は俺が化学と言うより科学が好きだからだ。
すばやく行動し棚の裏に行く。
そこにはここに自分たち以外の人が現れたことに驚いてる俺の数少ない友達のうちの二人が居た。
「よう、久しぶりだな
「…はっはー渚。このかわい子ちゃん誰?」
この特徴のない男が兄の方の竜也。
「このかわい子ちゃんは賢悟が転生したかわい子ちゃんだよ」
「10110011101111111100000011011110」
このいきなり1と0を羅列してきたのが妹の咲耶。ちなみにこれは意味の無い機械語だ。
「なるほど、つまり人は今から四足歩行をしても猿になるわけじゃないと言うことだな」
「そのボケはまさか賢悟ちん」
どうやってボケで判断してるんだよ。
「「ぎゃぁぁあああ!!生き返ってるぅぅううう!!しかも女の子になってるぅぅぅうううう!!」
そうそうこんな反応が欲しかったんだよ。今までの奴らは何かいまいち物足りなかったんだよなぁ。
あと流石双子。息もぴったりだ。…性格には二卵性双生児だけど。
「おいおい、図書室だぞ。静かにしろよ」
「騒ぎの原因である君が言わないでくれるか?それより何があったんだ。あれか?死後別世界に転生して以下略みたいなことでもあったのかよ」
「大体合ってる」
「じゃあもしかしてあの宇宙戦艦ヤマトだっけ?それがあの港にあるのって賢悟ちんが関係してるの?」
「大体俺の所為」
正確には全て俺の所為。あとその賢悟ちんやめろ
「待て、君が本当にあの賢悟と同一人物なのか調べさせてくれよ」
「いいぞ竜也。でも、もうすぐ昼休みが終わる。放課後のいつもの場所でやろう」
「分かった。じゃあ、放課後」