せかいシリーズ   作:猫舌36@活動停止中

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第七話

木野村兄妹が能力者という訳が分からないサプライズがあったがそんなことはどうでもいい。

二人に俺が死んでからの出来事を話した。信じるかどうかはこの二人次第だけど。

 

「とまあ、こんな感じの大冒険だな」

 

「はあ、じゃあ暦?うーん、違和感しかないな。そのヴィノグラフが渚を狙う理由は何なんだ?」

 

「それは俺にも分からない。一応調べて貰ってるけど」

 

「暦ちん、誰に調べてもらってるんだい?」

 

暦ちんもやめろ。俺は観鈴ちんかよ!

 

「えーと、さっきの話にも出て来た緑川翔子って人に調べて貰ってる」

 

「本当にその人緑川で翔子なんだね!」

 

「ど、どうした急に?まあ、その筈だけど。名字が緑川で名前が翔子だけど」

 

まさか知り合い?でもそれはありえない筈だ。あの人の能力の代償であの人が生まれてから死ぬまでのことは全て無かったことになっているから覚えてる人がいる訳ない。

 

「もしかして知り合いか?俺の知ってる翔子さんは茶髪だけど」

 

「私が知ってる翔子さんは茶髪で赤い目だけど」

 

「じゃあ同一人物か。…ちょっと待ってろ。確認するから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八類(確か言語だったと思う)の本棚の奥に行き携帯電話を取り出し電話を掛ける。この学校はなぜか携帯の持込を禁止している。

個人的には携帯電話を携帯と略すより携電と略した方がいいと思うのだが…。ほら携帯と言う言葉は色々な物に付くから。

戯言だけどね。

 

「もしもしー」

 

「ifif翔子さん、突然で悪いんですが木野村咲耶って知ってますか?」

 

「知ってるよー。昔咲耶ちゃんに勉強教えたからねー」

 

この人何やってた人なんだろう。

 

「その咲耶なんですが…翔子さんのことを覚えてるんですけど」

 

「本当に?」

 

「本当です」

 

 

 

「やっぱり私のことを覚えてる人がいたか」

 

本人が驚いてない様だけどまさか想定してたのか?

 

「もしかして驚いてないんですか」

 

「そりゃそうだよこよみん。私達の能力には問題点がある、つまり不完全なんだよ。だからその問題点も不完全な場合があるかもしれないと思ってたからね」

 

「なるほど…」

 

よく分からん。

 

「それで咲耶も能力者なんですけど、取り合えずヴィノグラフについては教えてもいいですか」

 

もう教えちゃったけど。まあ、駄目な場合は記憶を消せばいいし。

 

「ん?いいけど。咲耶ちゃんも渚ちゃんの友達で能力者なんでしょ。だから狙われる可能性もあるんだよね」

 

「あれ咲耶が友達なんて言いましたっけ?」

 

「言ってないけどこよみんは友達以外の人の名前は余り覚えるタイプじゃないからね。あと連れてきてもいいけど今日以外でね。今日は忙しいんだ」

 

そこで電話を切られた。どうやら本当に忙しいようだ。

それにしてもこの人まだ語ってない心を読んできたぞ。やっぱりこの人が最強なんじゃ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆の所に戻るとそこにはなぜか真琴が居た。渚に弄られてるけど。

おかしいな、真琴は入り口待機だった筈だが。

 

「あ、暦ちんおかえり、どうだった?」

 

だからその暦ちんはやめろ。

 

「ああ、同一人物だったよ。でも今日は忙しいらしいから会いに行けないぞ」

 

「明日はいいの?」

 

「明日はいいそうだ。じゃあ話の続きだ。と言ってもこれで最後だが、ヴィノグラフがお前らを狙ってくる可能性もあるから気を付ける様に。じゃあ、俺は帰る。真琴、渚を頼んだぞ」

 

「分かった」

俺は図書館を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで、なぜ渚を置いて先に帰ろうとしたのかを説明しようと思う。

理由は簡単である。ヴィノグラフからの刺客が現れたからだ。と言えば聞こえはいいかもしれない。実際は本屋に行こうとしたら途中で刺客が現れただけだ。

要するに偶然である。

今回は四十代おっさん。乱れたスーツと酒臭さから察するに飲み屋の帰りに拉致られたのだろう。

さてどんな能力なんだろう。

 

「爆ぜろ」

 

そうおっさんが言うと同時にちゅどーんと俺が居た場所が爆発した。爆炎と爆風を伴う爆発である。

怖いっつーの。とっさにバックステップで避けれたから良かったけど。

しかも肝心なときに誰に変身すればいいか思いつかない。高速で動ける人は…誰だよ!?来々谷さん?じゃあ誰か模造刀持って来い!

 

「あさかはなり」

 

椎名さんに変身した。多分この人なら素手でも強いんじゃないかな。苦無があれば良かったかも。苦無(銘は悪刀鐚)があれば楽勝なんだけどな。

取り合えず懐に飛び込む。これで爆発は使えないだろう。

と言う予想は大きくはずれ、爆炎と爆風に呑み込まれた。やっぱりあれか術者には効かない的なあれか。

 

「セウシル」

 

椎名さんからティオに変身してバリアを張って爆発を防ぐ。あ、視点低っ!

あと心の力は必要としないようだ。まあ、魔界だと自身の魔力使って術を出す設定だから問題ないのかも。ただしここが魔界と言うことになるけど。

 

「サイス!」

 

小さな光の刃が飛び出す。

 

「爆ぜろ」

 

しかし爆発により消えてしまった。

威力が低いもんね、仕方ないね。

 

「ギガノ・サイス!」

 

羽のついたハート型の弾が飛び出しおっさんに当たる。

取り合えず勝った様だ。それにしても視点が低い。




今回変身した人
椎名さん(Angel Beats!)
可愛い物が好きな可愛い人。あさはかなりとよく言う。
犬のぬいぐるみを作ってるイメージしかないのは気のせいです。
一巡後の世界ではクライストと化していた。

ティオ(金色のガッシュ!!)
ツンデレロリでお馴染みの魔物。あと高所恐怖症でもある。
ちなみに最終的に術なしでバリアを張ることが出来るようになった。
「また明日」はガッシュ屈指の名台詞である。
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