せかいシリーズ   作:猫舌36@活動停止中

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かなりやっつけだが完成しました。うん、リアルで忙しいんです。明日までに未提出課題全提出なんて無茶だよ…。


第十一話

再び遺跡の中へ入る。

そこにはいつもは青い髪が赤くなっているレーラさん(衝撃波を伴わ音速超え)と大量の水を操り、攻撃と防御を同時に行う竜也とこの二人の攻撃を表情一つ変えずただ防いでるだけのヴィノグラフ。この三人から少し離れた所でメイド服の少女に容赦なく関節技を掛けている真琴とそれをレクチャーしている翔子さん。

この中に俺が居ることに気づいている人は誰もいないようだ。

人はこれを好都合と言う。

気付かれない内に妖刀心渡を取り出し、レーラさんみたいに衝撃波を出さず音速の壁を突き破る。そしてヴィノグラフとすれ違った瞬間、心渡で奴の右腕を斬る。

怪異を殺すために創られた妖刀はヴィノグラフの腕どころか脇腹まで斬り裂いた。

 

「くっ、もう復活したか…。予想より早すぎるな…」

 

その声には爽やかさも冷徹さも無く、代わりに焦りが感じられた。

 

「どうしたヴィノグラフ、そんなに焦って。何か良いことでもあったのかい?」

 

竜也、ここでそれを言うか。今度からはメメって呼んでやろうか?

 

「いつ間にか五人に囲まれている。私も人気者になったものだな」

 

あ、メイド服の少女が両肩と両脚の関節外されて動けなくなってる。可愛そうに…何もそこまで…。

まあ、あの子のことは後にして、ヴィノグラフを何とかしないといけない。

変身が解けるまで後二十五分程。行ける…かな?

 

「動くな。動くとこの世界を壊す」

 

あ、こいつ悪役として最低な行動を取りやがった。

しかしそれをさせる訳には行かないからヴィノグラフが認識するよりも早く動き上半身と下半身を斬り離した。そして床に転がった上半身にある首に心渡を突きつける。

 

「さて、動くなよ。動いたらこの首を斬るぞ」

 

一秒で脅す側と脅される側が入れ替わった。

 

「良し、それじゃあ一つだけ訊こうかな。なぜ世界を壊そうとするんだ」

 

話が思ったより長かったので要点だけ挙げると、

人として生まれる

人体実験される

実験が成功し魔物になる

しかし実験をした科学者によって殺されそうになる

何とか逃げ出す

魔物と言うだけで差別される

存在全否定される

全ての人に復讐しよう

世界を10個程壊したぜ

まだ足りない

今ここ

と言う訳だ。

 

「そんな勝手な理由で、世界を滅ぼされてたまるかぁあ!!!」

 

思わずガロードの名台詞が出てしまったぜ。俺は好きだよ、ガンダムX。

そうじゃなくて。

世界を壊す理由が人への復讐なんて、どこの架空の物語だよ。

世界も既に十個壊したって!?ふざけるなよ!

 

「お前のために何人の人が死んだと思ってるんだ」

 

「一垓は超えたかな」

 

えーと、十の二十乗?

だからゼタの一つ下か…。多いなぁ。って、感心してる場合じゃない。

殴る蹴る踏みつけるをそれぞれ二回繰り返す。

あら、気絶しちゃった。まあ、吸血鬼の力だし、首狙ったから仕方ないね。

 

「翔子さん、こいつどうします?」

 

「どうしようかな。ヤマトに連れて帰ると設備壊されそうだし…。あっ、そう言えばこいつは実験の結果魔物になったんだよね。だったら」

 

そう言いながらヴィノグラフの傍にしゃがむ。

そして空間支配能力を使って下半身を再生、そして書き直しをした。

 

「翔子さん、書き直しって」

 

初めて聞く命令文について訊いてみる。

 

「今作ってみた命令だよ。ほらヴィノグラフは元は人間だったんでしょ。だからそこを書き直したんだよ」

 

もうこれでこいつはただの人間だ。と翔子さんは言った。

最強の魔物と言われた者との戦いは呆気なくその幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日談ではあるけれど今回のオチではない。

オチはあの場面でご都合主義という名のオチが着いたではないか。

だから本当の後日談。

ヴィノグラフは魔物から人に戻ったことで感情も人の物になった。そのため自分の行いにかなり反省しているようだ。

反省では済まされないけど。

しかし一部の例外を除いて魔物には人権が無いので罪には問えない。これも仕方ないことなのかもしれない。

その一部の例外であるレーラさんは翌日青い髪に戻って貧血になっていた。どうやら吸血鬼としての燃費が悪いらしい。俺はレーラさんが吸血鬼にだったことに驚いてるけど。

ヴィノグラフと一緒に居た少女はヴィノグラフが人間に戻ったと同時に正気を取り戻した。今は病院で治療を受けている。

そして俺たち学生組は今日も今日とて学校である。しかしそれも今日限り。

これからはヤマトで別世界を滅亡から救うことになっていた。

俺はヤマトの乗組員(ただし主計科)だから分かるけど何で他の四人まで…。

渚は衛生科、竜也は航海科、咲耶は技術科、真琴は船務科と全員戦闘には関係ない部署だけど、なんだかなぁー。

まあ、今更どうにも出来ないし、まあ、楽しくやって行こうかな。

ちなみに今回からは翔子さんが造った世界線跳躍装置と言うもので別世界に行くようだ。どの世界へ行けるかは分からないらしいけど。

木野村兄妹の家庭事情は知らないがよく来れたものだ。もしかしたら学生組で家庭に問題が無いの俺だけかもしれない。

そしてヤマトは別世界へ旅立つ。その世界も滅亡の危機に陥っていた。




次回からは蒼き鋼のアルペジオとのクロスオーバーになります。ハルナ・キリシマ戦から原作のコンゴウ艦隊戦までを予定しています。
タイトルは原作の用語解説コーナーからとって“蒼海世界編”とします。
それでは皆さんお楽しみに。
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