霧はメンタルモデルを持つことにより人に近い思考が出来るようになった。
それは霧相手に脅しが出来ると言うこと。
実際に千早艦長は超重力砲一発とハッタリでタカオを撃退したそうだ。
私はそれを波動砲三発と脅しに変えただけ。理論的には行ける筈。
行ける筈なんだけど退却行動をしないし、そもそも返信が無い。
「支配海域を奪還するつもりは無い。ただ今から二十四時間この海域から離れるだけで良い。この条件さえ呑んでくれれば私達もこの海域から離脱する。もし反対するつもりならもう二、三発今の攻撃をあなた方へ向けて撃つ」
ようやくコンゴウ艦隊が動き始めた。全ての艦が東、つまり太平洋に向かい動き始めた。
良かったー。心臓止まるかと思ったー。実は波動砲撃てません、エンジン出力極低下、航行不能です!
「戦闘配備解除。これより蒼き艦隊との合流地点に向かう。艦体修理はエンジンを優先。以上」
蒼き艦隊と合流したのはそれから三時間後だった。
向こうから来たんだけど合流は合流でしょ。
簡単にここであったことを千早艦長に報告する。
「千早艦長、結論から言うと硫黄島周辺の海域には後二十一時間霧の艦隊は来ません。ですがそれは一時的なものなのでそれ以降は再び霧の支配下に置かれると思います」
「そうでしたか。助かりました、これで我々はアメリカに向けての行動が出来る」
「そうですか。蒼き艦隊の航海の無事を祈ります」
「あなた方はまた別の世界に行かれるのですか?」
「ええ、ここまで傷つくと本格的な修理が必要ですのでヤマトを造った世界に一度帰ります。…またいつかお会いしましょう」
「ええ、また会いましょう」
第一艦橋に居たメンバー全員で敬礼をする。イ401のクルーも答礼する。少し名残惜しいが通信を切り、何とか復旧した波動エンジンを始動させ、ヤマトはこの世界から飛び立った。
後日談と言うか、今回のオチ。
しばらくぶりの語り部の仕事だ。まさかここまで干されるとは…。
まずヤマトが訪れた世界は俺たちが生まれ育った世界。一ヶ月ぶりである。
というよりまだ俺が死んでから一ヶ月と二週間しか経っていないのだ。長いようで短かった。
この世界に来た理由は帰省である。なんたってもう十二月だ。
言っていなかったけど俺が死んだのは十月十三日、二学期中間テストの初日だ。それから一ヵ月半。
何と一ヵ月半ととてつもなく長い休みを頂いた。
ひゃっはー!水だー!
なぜかテンションが世紀末の悪役になっちまったよ。
それにしても長すぎる休みだ。何をしよう。
「そうだ別世界に行こう」
そして後日談から前日談になる。
「なんじゃお前様。とうとうおかしくなったのか?」
布団の上に座りながら自分の考えを言ったら真琴に文句(というより馬鹿にされたのかな?)を言われた。
あ、場所は俺の家だよ。俺と渚と真琴は勿論、木野村兄妹も俺の家に泊まってる。それでもまだ部屋に余裕がある。うん、広い家だ。
「何言っておるんじゃ。髪の毛一本抜かれたいのか」
「お前こそ何言ってるんだ?お前も行くんだよ」
後その地味な嫌がらせはマジでやめろ。
「何で私まで…」
「あれ一人称が戻ってる」
「あーこれか。『儂』と言う字は『わし』と打ち込んでも変換されないから作者がめんどくなって戻したんじゃ」
諦めんな作者。
どうでもいいけど。
まさしく戯言だぜ。
「と言う訳で行くぞ別世界。取り合えず今回は二人だけでな」
「どうやって行くんじゃ?」
「真琴さん、無限の力で何とかして下さいよぉ」
「なぜに仗助みたいになっておるんじゃ?」
そしてわざとらしく咳払いをする真琴。
「そう言えばジョジョ四部が画面の前の世界ではやるらしいのぉ。この世界は既に六部まで放送されているが…」
「いつにもましてメタ発言多くないか?」
「別に良いじゃろう。出発は明後日で良いかの?」
「何かやけにやる気があるな」
まあ良いさ。どうせこいつも退屈なんだろう。
そして二日後。俺と真琴は皆に見送られつつ、別世界へ出発した。
蒼海世界編最終話!群像さんのキャラが分かりにくく書くのに苦労しました。(その結果彼の出番が減った)
実はヤマトは後千文字くらい暴れる予定でしたが、やりすぎるとコンゴウさんが死んでしまうのでカットしました。でも安心してください、その活躍は次の次の世界でお見せします。
と、珍しく後書きらしいことを書きました。
次回からは私の第一作を元に書いていきます。
次回の更新は四日以降です。