せかいシリーズ   作:猫舌36@活動停止中

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真琴ちゃん誕生日記念。CANONNに限らずkey作品で一番好きなヒロインです。


第二話

「逃げるんだよー!」

 

逃げれば生き残れる。生き残ればチャンスが来る。しかし逃げれるかがここでは重要だった。

一応波動カートリッジ弾頭を使った拳銃を持ってきてはいるけど、あれを人に使いたくない。

 

「でも、そんなことを言っていられる状況じゃ無いよな!」

 

拳銃を取り出し二人より少し手前側の地面に撃ち込む。

小さな弾丸だけどその中には波動エネルギーが込められており着弾地点を中心に広範囲を破壊することが出来る。

これは波動カートリッジ弾頭の試作品であり、それを咲耶に無理言って持ってきた。

 

「真琴、瞬間移動は行けるか?」

 

「私の霊力は無限じゃから行けるが、今の術者はお主じゃ。お主が瞬間移動できるかどうかじゃな」

 

「じゃあ無理。俺一回もやったことが無い」

 

「なんじゃ!あやつ変身したぞ!」

 

「へ、変身?」

 

マジか能力者かよ。

体に変化は見られないが服装や髪が変化していた。

そう、まるで魔法少女みたいに。しかも飛行してるし。

ふざけるな昔のプリキュアは飛ばなかったぞ。飛んでも最終話限定の強化された状態だけだぞ。

それなのに最近のプリキュアは簡単に飛びやがって。だから見るのをやめたんだ。

 

「お主、あれを見てたのか…」

 

「何だよ、お前も男が女児向けアニメ見るの反対派かよ」

 

「そう言う訳じゃないが…。って、現実逃避を始めるなよ!」

 

あぁくそ。現実に戻ってきてしまったか。

ぐしゃり。と変な音が聞こえる。

ん?何の音?しかも何かいやなところから聞こえてきたんだけど。具体的には俺の左胸から聞こえた。左胸って確か心臓があるとこだよね?

 

「また…かよ」

 

これで致命傷受けたのは四回目か。呪われてるな、俺。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めた。

なんか背中が痛いな。そう言えば何かに刺されたんだよな。

今まで引かれたり撃たれたり斬られたり溶かされたり刺されたりしたけど、心臓を刺されることは思ったより痛かったな。

普通なら死んでいたけど真琴が憑依していたお陰で何とか生きてるし傷もある程度良くなった。

真琴はまだ寝てるようだ。居ることには居るけどこいつは寝たら起きない奴だからな。二千年悠々自適に暮らしてたからだろうか?

ここはどうやら牢屋のようだ。そこまでは納得できる。あちらからしたら俺は正体不明の少女だからな。

しかしなぜ俺は駿河問いをされているんだろう。しかも下着姿で。かなり苦しいんですけど。絶望先生のOPかよ。

 

「すみませーん、誰か居ませんかー?」

 

誰か居ないとこよみんは脱出しますよー?

 

「そんなに叫ばなくても良いですよ」

 

ありゃ誰か居たのか。横を向くと金髪碧眼の女性が居た。てか胸でけぇ。これが格差社会か。取り合えずこの人を無力化して、ここから逃げないとな。

 

「天光満つる処に我は在り、黄泉の門開く処に汝在り、出でよ神の雷よ、これで終わりよ、インディグネイション!」

 

天井から大きな雷(かみなりじゃないわ!そこのとこもよろしく頼むわねっ!)が落ちてきた。変な電波を受信下気がするが。

リタに変身したんだったら洗濯機の方が効率が良いかも知れないけど、この術の方が好きなんだよなー。

変身して体が小さくなったことも計算に入れてリタを選んだ。小さくなれば縄から抜け出すことなんて簡単だ。決して縄から落ちたりしてない。

 

「さて、逃げるか」

 

走ろうとした所で足首を掴まれる。見るとさっきの女性が俺の足首を掴んでいた。しかも無傷で。

 

「あらあら、逃げちゃ駄目でしょ」

 

かなり強く握られている。血が止まって足が痺れてきた。

 

「さて、しょうがない。何でも訊いていいぞ。拷問されるのは嫌だからね」

 

抵抗を諦めました。

 

「ふふふ、じゃあお名前は?」

 

「大倉暦、今は訳あって捕まっている」

 

「そのようねぇ。じゃあ次の質問。君は何物?」

 

「簡単に言えばいろんな世界を旅する性転換者?」

 

中々的を射てると思う。そこまで旅してないけど。この世界で三つ目か。

 

「へえ、この世界にはどう言う目的で?」

 

「まあ、観光かな。久しぶりの休みだからね」

 

「普段はどう言うことをしているの?」

 

「そうだな。普段は千人近くの人と別の世界に行って、その世界を滅亡から救う仕事だな」

 

「そう。…今日はこの辺にしておくわ。しばらくこの部屋で過ごしてね」

 

そう言って牢屋から立ち去る。

さて、見張りが居なくなったから脱出しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「翔子ちゃん。あの子、もしかしたら味方になるかもよ」

 

「ソフィアさん、どう言うことです?」

 

私が屋上で星を見ていると、例の少女の尋問を担当していたソフィアさんがそんなことを言ってきた。

 

「あの子、異世界から来たそうよ。しかも仕事は世界を滅亡から救うことだそうよ」

 

何だろう、そんなのおとぎ話にしか思えない。でもソフィアさんが嘘を吐くとは思えない。

 

「よく分からないのだけれど…。しかもその本人がそこで盗み聞きしてるし」

 

後半は大きな声で言う。屋上の入り口のドアの影から橙色の髪をした少女が現れる。

 

「あれ、見えてました?」

 

少しおどけた様子でそう言う少女。一つだけ言わせて貰いたい。服を着ろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、寒い。この世界は今夏のようだけれど、それでも下着姿は恥ずかしいし寒い。

そんなことはどうでもいい。気になるのは彼女らの会話だ。

 

「まさか、この世界も滅亡の危機にあるとでも言うのかよ」

 

二人の内翔子さんに似た方がそれを肯定するように頷いた。

どうやら俺が行く世界は滅ぶことになるらしい。




今回変身した人
リタ・モルディオ(テイルズ オブ ヴェスペリア)
見た目は子供頭脳は大人的な少女。この見た目で実は十五歳だったりする。
さらにツンデレだったりおばけが怖かったり猫好きだったり、萌え要素は作中随一。
しかし料理は余り出来ないためそこだけは注意。
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