妖魔の退治が終わり、帰ろうとしたときだった。
「茶番は終わりだ。死ね、異世界の者よ」
頭上からそんな声が聞こえた。
咄嗟に前へ跳び前転。マットの上以外でやるものじゃ無いな、頭が痛い。
そんなことがどうでも言いと感じられるくらいの衝撃が俺がさっきまで立っていた地面を砕く。
土煙が納まると、そこには筋骨隆々の男が立っていた。恐らく人では無いし、妖魔でもない。間違いなく神様だ。
お互いがお互いを確認すると、神がこちらへ向かって右腕で殴ろうとしてくる。防御は無理だ。文字通り骨が折れる。かと言って回避も難しい。距離が短すぎる、間に合わない。
「ぐわああぁぁっ!!」
仕方なく腕を十字に組みパンチが当たると同時に後ろに跳ぶ。それでも前に出していた左腕の骨が折れた。もしかしたら右腕の骨にはひびが入ったかもしれないと、吹き飛ばされながら確認する。
仰向けで十メートルも吹き飛ばされるなんてドラゴンボールでしか見たことが無い。
背中を地面と擦り付けながら停止。全身の痛みに耐えながら立ち上がる。
あれ?奴が居ない。
「うぶぇ」
そう思った瞬間に背中に鈍い衝撃を感じる。さっきのよりは威力が低く、その場にうつ伏せに倒れた。それでも防御無しの状態では女性らしからぬ悲鳴を上げ、口から血が吐き出る威力はある。内臓が一つくらい潰れたかもしれない。
余りの痛さに動けないで居ると奴は俺の首を掴み持ち上げた。う、苦しい。
「最後に何か言いたいことがあるか?」
そう訊き、少し首を掴む力を弱くした。本当にこんなことを言う奴が居ることに驚く。
だけどそれがこの神の敗因だ。
俺は少し右腕を動かし人差し指を奴に向ける。
「
言うと同時に全身の痛みが引き、首を絞められている苦しさも無くなる。
当然だ死体は痛みや苦しみを感じない。
そして肥大化した人差し指が神の腹を貫いた。流石は不死身の怪異の専門家。威力が違う。
その痛みに耐えかねたのか、首を掴んでる手を離した。
「お前様をドーナツにしてやるわい!」
台詞は忍だが変身するのはキスショット。同一人物だからこの辺は都合よく解釈されるらしい。
全身の傷が全て癒えていく。日光による炎上からも再生させるため普段より再生力が落ちているがそれでもあっという間に再生した。
心渡を取り出し神を切り刻む。流石は怪異殺し、神と言う怪異も問題なく切れた。
しかし相手も神と言うだけあって、キスショット程ではないが、すぐに再生している。
「くっ、なぜ異世界の住人が我らに敵対する!?」
「気まぐれだ!」
神からの問いに適当に答えつつもう一太刀浴びせるため距離を詰める。
そして心渡を振り、右腕を切り落とす。
怯んだ所で背後に回りこみ、肩の付け根にかぶりつく。
エナジードレイン。
相手の体力精神力回復力全て奪うことが出来るこのスキルはこの神には効果的だった。
たっぷり五分。
全てを吸い尽くされた神は何一つ残すことなくこの世界から消え去った。
この世界後三話くらいしかないんですよね。
次の世界は最近ネタに使ったあの世界です。つまりは二次創作です。