でも艤装=本物の艦体。
そうでもしないとヤマトのチート性能が発揮出来ない。
第一話
どうやら俺たちは艦これの世界に着いたようだ。
しかし、この世界は俺を含めた皆が知っているような艦娘が艤装を身に纏って謎の敵深海棲艦と戦うのではなく、リアルサイズの本物の艦体を持って戦うようだ。艦載機のパイロットを除けば一人で艦を操れるそうだ。
所でこの世界に来た影響かヤマトにも艦娘が出来た。
大和を少し幼くしたような娘だ。妹と言うよりは文字通りの娘かもしれない。貧乳だけどね。
そんなことを思っていると後ろからの謎の力により吹き飛ばされた。
「はは、戯言なんだけどな」
慌てて言い訳をする。
「あなたはそう思っているかも知れませんが、私にはクリティカルヒットです」
謎の力の正体はクラインフィールド。本来は霧が持つ物を艦娘であるヤマトが使えるのはこのヤマトが霧のメンタルモデル化されているからだ。翔子さんマジぱないの!
しかもこうなることを予想していた艦長は俺に艦長職を押し付け、渚に索敵、竜也と真琴に攻撃、咲也に技術関係、翔子さんに機関と、全てを押し付けてきた。それ以外の乗組員は全て降りやがった。
さらにヤマトも改造され、艦首および艦尾魚雷発射管は一列三門から二列五門になったり舷側短魚雷発射管も前後に一門ずつ増え片側十門になり、煙突ミサイルと艦底部ミサイル発射管も二門ずつ追加された。他には主砲口径が四十五口径から五十口径、副砲口径が六十口径から六十五口径と、五ずつ長くなったり。喫水線下にも開閉式の無砲身パルスレーザーが取り付けられたり(これは最初から載せる予定だったが緊急出撃の為間に合わなかった)。艦首波動砲は艦首複合特装攻城砲と言うトランジッション波動砲、超重力砲、グラビティブラスト、フォトンブラスターのどれかを選択してそれを撃つ馬鹿馬鹿しい兵器になった。勿論それら全てを一度に撃つことも出来る。その威力は一つの恒星系を星間物質すら残さず消滅させることが出来る。
一番の変更点は相転移フィールドと言う与えられたエネルギーを全て相転移させ無効化してしまうぶっ壊れ性能の防御装備が追加されたことだ。その気になれば艦首複合特装攻城砲一斉発射すら無効化できる。
だから何と戦ってるんだよ。教えてくれよ、頼むから。
他にもロケットアンカーに重力アンカー機能が付いた。これでロケットアンカーを打ち込んだものをその場に固定出来るようになった。
霧の艦隊化させようかとも思ったけどそれは止めといた。これ以上凶悪性能になってどうするんだ。
装甲は強制波動装甲になってるんだけどね。やったねこれでクラインフィールドが張れるよ。ディストーションフィールド展開装置はでかいし整備性も悪かったけどこれなら整備とか必要ないもんね。定期的にナノマテリアルを換えれば良いだけだしね。
あれ?超重力砲と強制波動装甲を載せてる時点でこのヤマトは霧の艦隊の仲間入りじゃね?
閑話休題。
とにかくこのヤマトは貧乳を気にしているのだ。
分かるよ、その気持ち。俺も女になったとき渚の胸を見てどれ程悔しい思いをしたものか。
あ、言い忘れてたけど、今の俺は男だよ。『ヤマトの艦長が女なのはどうなのか』と翔子さんに言ってみたら性別を男に戻してくれた。
それでもあだ名はこよみん。
変わりに変身能力が使えなくなったけど。
「てかメンタルモデルなんだから体型変えれば良いんじゃないのか?」
「そうしようとしたらエラーが発生するんです」
「そうか、針路そのまま。第一戦速」
「話を聞いてくださいよー」
そう言いつつも速度を上げるヤマト可愛い。
このヤマトにとって第一戦速は四十ノットで、そこから十ノットずつ上がっていく。細かい指示は数字を直接言う。
目的地は呉鎮守府。この世界において唯一機能している鎮守府だ。ヤマトがこの世界のネットワークに侵入した所呉以外の鎮守府、警備府、基地、一部の泊地は壊滅的被害を受けているようだ。
「泊地じゃ駄目なんですか?」
「今ヤマトが居るのは太平洋のミッドウェイ諸島沖北だ。そして機能している泊地はトラック泊地とショートランド泊地、タウイタウイ泊地に柱島泊地だ。その内進路上にあるのは柱島泊地だけだ。しかしそこに行くなら呉鎮守府に行った方が良いだろう。まあ、途中の硫黄島で休憩を入れるかどうか迷ってるんだがな」
「止めた方が良いんじゃないですか?もしかしたら霧の艦隊が居るかも知れませんし」
「迎撃!霧の艦隊か。硫黄島周辺の情報は?」
「ほとんど無いですね」
「だとすると霧の艦隊は居ないと考えた方が自然かな。その前にここら辺はE-3海域じゃないか。コンゴウさんに襲われるぞ」
そう言った瞬間、ヤマトが叫んだ。
「二時の方向より魚雷接近!タナトニウム反応あり!」
「音響魚雷装填、二秒後に撃て。作動と同時に海底まで一気に潜行。あと全員第一艦橋に集合」
マジかよ、この世界には霧の艦隊が居るのかよ!?