頭は痛い腹も痛い吐き気がする…つまりベストコンディションだ!と言える力もありません。
ちなみに作者は未だにE-1を突破することが出来ません。潜水棲姫が沈んでくれないんですよね。こっちでは容赦なく沈めてやる…。
約一日を掛けて東シナ海北部の作戦海域に到達。
しかしそこで待っていたのは予想だに出来ない攻撃だった。
「重力子反応感知!これは…超重力砲レベルの規模だよ!」
渚の言うことが一瞬理解出来なかった。超重力砲並みの重力子?他にも霧が居て、その霧は深海棲艦の味方をしているのか?
そうじゃ無い、考察はあとにしよう。
今はこの状況の対処をしないと。
「全艦に通達、針路そのままヤマトを先頭に単縦陣!少しでもずれると最悪沈むぞ!」
超重力砲を防ぐには幾つかの方法がある。
一つはイブキからの超重力砲を防いだときのように相転移フィールドを張ること。
二つ目はミラーリングシステムを使うこと。
三つ目はクラインフィールドで出来る限り逸らすこと。
四つ目はこちらも超重力砲を使って相殺することだ。
この中から今回の状況に適しているのは三つ目か四つ目だろう。
一つ目の相転移フィールドは何でもかんでも相転移してしまうためレーダーの電波が消されてその方向の索敵が不可能になる。現在索敵の要はヤマトのレーダーなので索敵不能になる訳には行かない。
ミラーリングシステム?搭載すらしてないわ!あっても衝撃波で長門達に被害が出る。
だから三つ目と四つ目だ。その中で選ぶとしたらやはり三つ目だろう。同じ海域で二発も超重力砲を撃ったら地球が持たない。
「ヤマト、クラインフィールド艦首に集中展開、長門達に当てるなよ!」
「分かっています!」
フィールドを張り終えると同時にドス黒い重力子ビームがフィールドを視認する。
クラインフィールドは後ろに居る長門達に超重力砲が当たらないように大きくエネルギーを逸らす。
そのためかエネルギー蓄積率が著しく上昇していく。
「クラインフィールドエネルギー蓄積率七十五パーセント。あと二十五パーセントの余力があります」
「いや、過半数を下回っているからね。余力とは言いにくいよ」
このちょっと抜けているのは艦娘としての性格なのかメンタルモデルとしての性格なのか――――
「タナトニウム反応あり、侵蝕魚雷数は三!三時の方向より艦隊への直撃コース!」
渚の言葉で確信した。絶対に霧が関わっている。遅い!とツッコミを入れたくなるけど。
「侵蝕魚雷はバリアミサイルで対処!第二主砲は魚雷発射予想位置にショックカノン!」
「あいよー」
ヤマトの火器管理を一手に引き受けることになった竜也が適当な返事を返す。
ちなみに真琴は操艦をしてる。
旧作の時点で結構自動化されていたから少人数運用が可能になっている。
ショックカノンは海面に沿ってカーブを描きながら進んでいく。しかし既にそこから離れたのか爆発は観測できなかった。
「百式から入電。敵艦隊捕捉、十二時の方向距離50キロ」
その代わり敵艦隊は見つかったらしい。その代わりとは言ってもこの二つに因果関係は無いんだけど。
「全艦第三戦速、三式弾装填。航空隊発進」
マイクを通して全ての艦娘に命令する。
「艦種判別。戦艦棲姫一、空母ヲ級二、重巡リ級三。本艦に向かって進行中」
「取り舵四十、主砲で敵艦隊に先制攻撃を仕掛ける!」
そこまで言うと夕立から通信が入る。
「指揮官さん、夕立の主砲じゃ五十キロなんて届かないっぽい~」
「それが届くんだな。この三式融合弾ならね!」
12.7センチ連装砲でも六十キロは飛ぶ。何せ48センチなら成層圏まで届くのだ。
「未来の技術ってすごいっぽい!」
確かにすごいよこの艦に使われてる技術は。本当の未来の技術なら砲弾は使わないと思うけど…。
「散布界計算、着弾時の敵の位置再計算。…誤差修正完了。全艦主砲測敵完了しました」
「撃てぇ!」
音速を遥かに超える速度で三式弾が撃ち出される。具体的にはマッハ四。
それでも五十キロ先に届くまで四十秒程度かかる。
百式から送られる射弾観測映像を見ながらそのときを待った。