やったー!!本物のメイドさんだーーー!!
と思う人も中には居るのかもしれない。居ないのかもしれない。
え?俺?前者です。圧倒的に前者です。何か問題でも?
「こちらが暦様のお部屋になります」
うわー、スイートルームって奴じゃないかこれ。すっげー!豪華すぎて死にそうだぜ。貧乏人が入る部屋じゃないなこれ。
「申し遅れました。今日から暦様専属の使用人兼ボディガードを務めさせていただきますレーア・アクランドです」
へえレーラって言うのか。青い髪に藍色の目。短めのツインテールが印象的だ。メイド服は日本人が想像する感じのあれだ。
って、そうじゃない!ボディガードって何だよ!一体何から俺を護るんだよ!
「では、私は夕食の準備に行きます。分からないことはそちらのパソコンで検索して下さい」
はっ、逃げられた。てかなんでパソコンがあるんだよ。ドラクエでは無かった気がするが…。あ、でも水上バイクとかエレベーターなら在ったな。うろ覚えだけど。
「まあ起動してみるか」
OSがウイ何とかだった気がするが気にせず、とりあえずこの世界について調べてみる。
「ああ、うん。わっかんねー」
まあ要約するとこの世界は科学技術が進んだドラクエ世界と言った感じだ。
正確には魔法科学、略して魔科学だけど。まあ似てるから良しとしよう。
「さて次は能力を調べるか」
調べた。
簡単に纏めると世界の理を無視してありえないことをやってのける力だ。しかしそれぞれの能力には問題点もある。
あと世界の理は物理学とかそんな物だ。
「で、俺の能力はなんだろなー」
同じ様な能力は在るけど同じ能力は無いらしい。問題点も能力の内らしいし。
出来れば問題点があまり無いものがいいな。
「ま、いいや。少し寝よう」
うわぁ、ベッド柔らけー!
少しの間マットレスの柔らかさを楽しんでから俺は寝た。
バキッ…ドン…
「暦様!大丈夫ですか!」
何だ何だ何だ!突然バギッて感じの壁をぶち破った様な音が聞こえたと思ったら、何か大きな物がぶつかったような音が。そして聞こえたレーアさんの声。…まさかな。
「良かった。寝てただけですか」
「あのレーアさん?これは一体どう言う状況なんでしょうか?」
「ノックしても中からの返事が無かった為暦様の安否を確認するためにドアを蹴り破りました」
まさかが当たったよ!てかドアを蹴り破るメイドって何だよ。戦闘メイドかよ!…そういや戦闘メイドだったな!
「暦様夕食のお迎えに参りました」
何事も無かった様に話を進めた。
「ああ、そう。それよりドアはいいの?」
「あれは大丈夫です。ドアに限らずこの城は放置していても自己修復できますので」
未来技術ってすげー。
「それでは夕食の席へ案内します」
この城広い。迷子になりそうだ。後で見取り図貰おうかな。
「さあ、お入りになって下さい。言い忘れましたが女王様との食事ですので」
「おいおいおい、それを早く言って下さい。お願いしますから!」
どうやら俺は落ち着いて料理を味わうことは出来ないらしい。