せかいシリーズ   作:猫舌36@活動停止中

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そしてなによりもォォォォ!!速さが足りない!!
更新速度を上げたいです…。


第十話

死んだと思ったら生き返っていた。

それは僕だけではなく、ヤマトの艦長を務めてる大倉暦さんもそう言った人達の仲間らしい。

暦さんは性別とか色々変わったらしいけど、僕も性別(?)とか見た目とか生物学上の分類とかそもそも生物じゃなくなってるとか大きく変わっている。

実を言うとこの世界に来る直前のことは良く覚えていない。

どこにでも居る普通の男子中学生だったはずだけど何が原因で霧の超重巡洋艦としてこの世界に来たのかは分からない。

死んだかどうかも怪しい所だ。

よくある転生ストーリーだと死んでないにしても呼ばれた気がしたとか、何らかの使命感とかあっても良いと思うけど、そんな物は一切無い。

これはあれだろうか?第二の人生好きに生きろと言うことなのだろうか。

と、物思いにふけっている状況じゃなくなってきた。

現在僕はあの有名なガダルカナル島北のアイアンボトムサウンドに来ている。そこにある深海棲艦の拠点と言えばあの飛行場姫である。

その苛烈な航空攻撃により味方の艦娘は勿論、僕自身にもダメージが出て来た。

 

「クラインフィールド稼働率九十三パーセント、あと七パーセントか」

 

航空攻撃は僕に対しては効かないと判断した飛行場姫は艦載機を僕に向けて特攻させてきた。

他にも周りに居る戦艦からの砲撃も痛い。

クラインフィールドは与えたれたエネルギーを別の方向へ逸らすことで無効化するけど逸らしきれなかったエネルギーはどんどん蓄積して行き、やがて飽和・消失する。

貫通力が高いため逸らすことが難しい艦砲射撃はクラインフィールドの天敵とも言えるし、艦載機の特攻も避けることは不可能な上に威力も高い。

一度クラインフィールドに溜まったエネルギーを放出したいけど、放出してる間はクラインフィールドを消さなければならない上に、ある程度の演算処理をしなければならない。

 

「侵蝕魚雷はあと六本か。一か八か全て飛行場姫に発射するか」

 

一人で居ると独り言が多くなる気がする。確か百本載せておいた筈だけど。ほぼ全てを対空ミサイルの代わりとして使ってしまった。

そんなことを思いながらVLSから六本の侵蝕魚雷を発射して遠くに見える飛行場姫が居るであろう管制塔と思しきタワーへ向かわせる。同時にクラインフィールド飽和。あとは強制波動装甲が命綱だ。

一本、また一本と対空砲火で撃ち落とされ無意味に重力波を放出する。

あと三本。あと二本。あと一本。

残った一本が管制塔に命中。侵蝕現象を起こし管制塔を消滅させた。

その瞬間、敵航空機が制御を失い墜落していく。

 

「はーい、こちら鎮守府。ソロモンの拠点の飛行場姫の撃破を確認したわ。ソロモン諸島攻撃艦隊は所定の海域まで行ってね。あ、あと中破以上の損害を受けてるものは鎮守府に帰投して待機している艦と交代してね」

 

突然通信を掛けてきてそしてそれを突然切る。確かに質問することは何も無いけど…。それで良いのか提督業は…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北極海の流氷に擬装された深海棲艦とやらの建造基地を発見した。

どうでも良いがなぜ私が語り部なんだ?こう言うのは群像に任せて良いんじゃないのか?まあ、やるからには手を抜くつもりは無いが…。

建造基地攻撃艦隊には普通の艦娘は配属されてない。艦隊戦をする訳でもないし、隠密任務だから数は要らないからな。

だからと言って蒼き艦隊の三隻で艦隊を組んでる訳でもない。

私とツンデレ従順…間違えたツンデレ重巡の二隻だ。

実質私一人だが。

と言うのもヤマト艦長の暦から『こんな感じでイ401とタカオの艦体をくっ付けてみると単純な戦力は二倍以上だ』と言われて潜水巡洋艦イ401・アルスノヴァモードになっているからだ。

そのときにこのアルスノヴァモードを模したプラモを見せてくれたがいつ用意したのだろうか。

 

「洋上を艦隊が通過、南下していきます」

 

ソナー手の静の報告を聞いた群像が指示を出す。

 

「よし、一時間後に作戦行動を開始するぞ」

 

その言葉にそれぞれが返事を返す。

戦術ネットワークにはイブキがソロモン諸島の敵拠点を撃破したことについて書かれていた。

ふむ、上げられている情報から分かることはクラインフィールドは貫通力の強い攻撃に弱いと言うことか。

そして一時間が経ち、群像が口を開く。

 

「アップトリム一杯、両舷強速。海面に浮上するぞ!」

 

指示通りに霧にしてはゆっくりと浮上を開始する。

 

「深度十、もうすぐ海面だ」

 

「よし、VLSに波動カートリッジミサイルを装填」

 

「了解!」

 

いきなりあれを使うのか。

ヒュウガでさえ性能を完全に理解出来なかった波動カートリッジ弾頭を用いたミサイル。一発で霧の大戦艦級に損害を与えられる程の威力を持つミサイルだ。

大海戦のときに人類がこれを持っていたら、あの時負けていたのは霧かも知れない。

 

「深度五、四、三、二、一、洋上航海へ移行」

 

「VLS撃てぇ!」

 

「あいよー!」

 

ヤマトから提供された分は五本しかないが、それでも敵建造基地を消滅させるには十分だ。

しばらくすると鎮守府から通信が入り、提督と群像が話し始める。

聞いた会話を要約すると先ほど出発した敵艦隊を北太平洋で叩くとのことだ。

さて、あとはヤマト率いるハワイ攻撃艦隊だけだが…大丈夫だろうか?

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