1ヵ月以上更新しないことになるとは思いませんでしたが…。
P.S.コードギアス 復活のルルーシュきたああああ!!カードキャプターさくら クリアカード編もきたああああ!?
「それじゃあ、そろそろ魔法の基礎理論について教えようと思うよ」
シャロさんが説明してくれたわけじゃないけど、約束は約束だ。魔法(こちらの世界では霊術のことを魔法と言うらしいからそれに則る)を教えようと思う。暇だし。
「まず、魔法を使うには魔力が必要なんだ。だけど一般的な生物は体内に魔力を生成する機関がないんだ。代わりに空気中の魔力を体に取り込み蓄えることが出来る。蓄えられる量には個人差があるけどね。で、蓄えた魔力の量を魔力量といって、限界まで蓄えた量を最大魔力量と言うんだ」
「ふーん、じゃあラミアちゃんは自力で魔力を作れるの?」
「え、無理だけど?一般的じゃない生物って言うのは、ようするに怪異と言う奴なんだけど、大体の怪異は一般的な生物をベースとしているから自力で魔力を作ることは出来ないんだ。自力で作れるのは神様クラスしかいないと思うよ」
だから吸血鬼になった今の僕でも自力で魔力を生み出すなんてことは出来ない。
その答えに納得したのか別の質問が来た。
「そもそも神様とかいるの?」
そう言えばこの世界には宗教が無いから神様的存在には懐疑的なのかも知れない。
「いるよ。僕は会ったこと無いけど、僕の保護者だった人は神様と友達らしいよ」
もしかしたら知らないうちに顔を合わせたことがあるかもしれない。暦さんの家には知らない人がよく訪ねてきてたし。
「他に質問はないね。じゃあ次に行くよ。えーと、魔法を使うにはどんな現象を起こすかをイメージしながら魔力を放出すればいいんだ。変な呪文を呟かなくてもいいし、魔法陣を使う必要もないんだよ。ちゃんとイメージできていれば魔力量の許す限りどんなことだって出来るよ」
あらかじめ用意して置いた茶色い枯葉を鉛直投げ上げ、十分高い位置に行った所で指パッチン。
すると指先から火花が出てそのまま枯葉まで走る。火花が枯葉まで行くと小爆発を起こして灰になる。
灰は床に落ちる前に風で窓の外に吹き飛んでいった。
「まぁ、これくらいは出来るよ。今のは指の摩擦に合わせて火花を出してそれを空気中の塵を導火線にして枯葉まで誘導、それと同時に枯葉の周りに酸素を集めておいて燃焼を起こしたんだよ。灰を吹き飛ばしたのはただ普通に風を起こしただけだよ。一応イメージしなくても魔法を使う方法もあるんだけどね」
枯葉を燃やしたのは某大佐のあれをイメージしてみた。こっちの世界の人が魔法を使えないのは分かりやすい教材がないからかもしれない。あっちの世界には漫画とかアニメとか小説とかが一杯あったから大体のことは想像できるのに対して、こちらにはそういった文化はまだ無いようだし。
ちなみにシャロさんの魔法の腕前は、言葉に詰まるほどにひどいものだった。
これからどれくらい伸びるか楽しみでもあるけど。
「魔法を使い続けると魔力量が0になって魔法を発動することが出来なくなるからね。回復するには体が周りの魔力を取り込むのを待つか、他のものから受け取るなり奪うなりする必要があるよ。もっとも、受け取るならまだしも奪うというのはかなり難しい技だけどね」
僕が知っている人で相手の魔力を奪える人はいない。
「基本はこれくらいかな。要は周りから集めて蓄えてイメージして放出すればいいんだよ」
「ふぅん、イメージして放出ね。何か私が聞いた魔法とは少し違う気がするけど。聞いた話だと一点特化だとか」
「多分まだ魔法の多様性に気付いて無いんじゃないかな。僕が居た世界でのちゃんとした理論が確立されたのは約500年前…」
そこまで言って気がついた。シャロさんが魔力放出に夢中になって話しを聞いてないことに。
やっぱりイメージは難しいかな。漫画の偉大さを感じる。
だとするとここは僕が頑張るしかないかな。どうせしばらく暇だし。
「じゃあ、しばらくは僕が魔法使うのを見てまねて。技術は教わるより盗むだよ」
「…え?」
こうしてシャロさんにとっては地獄の3週間が始まった。