(日○レに)痛いのをぶっ喰らわせてやれ!
衝撃的な出会い(ポケモンの世界では普通の出会い)だったが、話してみれば2人とも常識人だった。
あちらの旅の目的は僕達と同じく古代文明の調査らしい。
リースさんはエルフ界きっての賢者らしく、今は古代文明に興味があるため、それを巡る旅をしているらしい。
レーネさんはその護衛を買って出たそうだが、リースさんの実力を見るに不要だろう。
それを言ったら、シャロさんを連れて来る必要は無いか。でも2人居ると便利なんだよね、野宿のときの火の番とか、街でも買い物を分担できたりとか。
閑話休題。
僕もこのピラミッドを調査してみたが、既に調査済みの遺跡。目ぼしい発見はなかった。
「ここも収穫なしか。新しい遺跡を探した方が早いかな?」
その場合、候補としてはレンバッハの南部が上がる。あそこは砂漠地帯になっているようで、調査はほとんど進んでいないらしい。
それともう1つ、海の向こうという選択肢もあるが、これは現時点では難しいので除外する。
「だとすると南へ行く方がいいでしょう。ウンディーネの力を使えば水不足も問題ありません」
そういうのはリースさん。目的が同じなら人数はある程度居たほうがいいと言うので、ここから先はエルフの2人が仲間に加わる。
ウンディーネは水の精霊だ。エルフは精霊魔法が得意なのだろうか?らしいと言えばそうの通りだが。
シルフィードは風の精霊。風を起こしていたから分かるだろうけど一応補足しておく。
砂漠か…紫外線多そうだな。起きているときは紫外線反射魔法を使っているけど、眠っているときは思考できない、つまりは魔法が使えない。眠らなくても思考が止まればたちまち焼き吸血鬼になってしまう。一応備えておかないと。
「水以外にも必要なものはあるから、そうね…まずはこの街に行きましょう」
シャロさんは地図を広げてしばらく見た後、レンバッハ南部の砂漠(地図にはレンバッハ砂漠と書いてある)の近くにある大都市を指差した。
確かに砂漠の近くなら砂漠へ行くのに必要な装備は揃っているだろう。揃ってなければおかしい。
「じゃあ、この街まで一気に飛ぼうか。リースさんとレーネさんも荷物を纏めてください」
何が起こるかまだ分かっていない2人に指示を出す。
行動するなら早い方がいい。ここで一泊してからという選択肢は無い。意味もなくここで寝て蚊に吸血されるなんてことは避けなければ。
僕は地図をよく見て位置関係を確認する。南南東、距離は1895キロメートル。高度はプラス4メートル。
流石に遠い、魔力はギリギリ持つかな?
ワープの消費魔力は距離によってほとんど決定される。重量の影響はそれに比べれば微々たる物だ。
シャロさんは慣れた手つきで僕の右手を握る。…なんで慣れてるの?
荷物を纏め終わりこちらに戻ってきたリースさんとレーネさんにあいてる左手を出し、掴まるように言う。
「じゃあ、いくよ」
目的地は砂漠近くの都市ドンデリィの北4キロメートル。
そこを目指し、僕達は飛び立った。