[機体正式名]
M1.5アストレイ
[形式番号]
MBF-M1.5
[全高]
17.53m
[重量]
本体:約53.5t
(装備によって変化)
[装甲材]
発泡金属
[武装]
・20mm 自動対空防御火器×2
・71式甲零型ビームライフル(選択式)
・71式甲一型ビームアサルトライフル(選択式)
・71式甲弐型ビームスナイパーライフル(選択式)
・70式ビームサーベル×2
・試製55mmアサルトライフル(選択式)
・試製型ビームショットガン(選択式)
・360mmロケットランチャー(選択式)
・大型シールド(選択式)
・小型シールド(選択式)
・拠点・艦艇防御用大型ラミネートライオットシールド(選択式)
•シールド用サブアーム×2
•武装用サブアーム×2
[追加パッケージ"水守(みなかみ)"]
・六連装スーパーキャピテーティング魚雷発射ポッド×2
・対艦機雷投射コンテナ
・対艦ミサイル発射コンテナ×2
[追加パッケージ"遠雷(えんらい)"]
・94mm高エネルギー収束火線ライフル
・350mmガンランチャー
・超高インパルス超射程狙撃ライフル(94mm前・ガンランチャー後)
・対空・対装甲散弾砲(ガンランチャー前・94mm後)
•多目的用サブアーム×4
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オーブが大西洋連邦の技術を盗用し極秘裏に開発していたプロトアストレイの制式量産機。本機はテスト用に開発していたM1をスバル・クロガネのプランを参考にマイナーチェンジした仕様。結果として量産性は低下したものの、機体性能はプロトアストレイに近い数値を叩き出している。
頭部に搭載された自動対空防御火器は、威力自体は75mmイーゲルシュテルンより低下しているが、その分装弾数を増加、射程距離を長く設定されている。これはミサイルの迎撃に多く用いる事を前提にしているためである
また、二種の追加パッケージの運用も想定されている。これが機体の量産性低下に繋がっているが、それを外度視しても得られる恩恵は大きくなっていると判断された。
追加パッケージ"水守(みなかみ)"は、島国であるオーブにとっては不可避となる水上戦闘をアストレイで行うためのパッケージである。この開発背景には、ZAFTのように専用機を開発する時間的余裕がないため、緊急措置的な意味合いが強い。
両脚部に水上移動用の大出力ホバークラフトを装備、バックパックも高出力のものに換装しており、これを用いて水上を滑るように移動する。ただし緊急措置的な意味合いで開発されたパッケージであるために移動可能距離はあまり長くなく、また数回の出撃毎に精密検査が必要であるなど、改善点は多く残されている。攻撃オプションとして、脚部ホバークラフトに6連装スーパーキャピテーティング魚雷発射ポッドを、バックパックに対艦機雷投射コンテナを装備可能とする他、両肩に対艦ミサイル発射コンテナを装備可能とする。これらの武装は、母艦との連携を最重要視しての一撃離脱を前提にした、水上での対艦戦闘や時間稼ぎを主な任務として設定されている。これは大西洋連合からの圧力を受け急遽考案されたものである。
もう片方の追加パッケージ"遠雷(えんらい)"は、バスターのコンセプトを純粋に継承したパッケージであり、奇しくも連合が開発したバスターダガーと似通った点が存在する。ただしこちらはバックパックの換装によるものであり、対艦・対空•射撃戦を有利に行うために開発された。また頭部に狙撃用バイザーが装備され、さらには通信機能の向上が行われたため、便宜上指揮官機として位置付けられる事になった。
バックパックもテスト機と異なり固定式ではなく、ストライクと同系列の換装式が改めて選択されている。これはストライクのコンセプトを見て採用されたものであり、一つの機体で複数の仕事を可能にするため。
また、通常のバックパックには武装用のサブアームとシールド用のサブアームがそれぞれ左右一本ずつ装備されている。シールド用のサブアームはビームライフル程度の威力であればシールドで受け止める事ができるだけの強度があり、武装用のサブアームは試製55mmアサルトライフルや各ビームライフルであればフルオートで使えるだけの強度を有しているなど、C.E.71の時点ではMSに慣れたパイロットが少なく、それでいて少数で多数の敵を相手にしなければならないオーブ軍にとっては有難い機能を持つ。これらサブアームはオート、またはマニュアルで制御されており、マニュアル操作では敵の攻撃を受け流させる事も可能。オート制御の場合は攻撃よりも防御・迎撃に比重を置いて制御される。
(当初は政府も難色を示したが、スバル・クロガネが提出した戦術案を満たすために採用された。皮肉にも亡命者である彼が提出した戦術案は、オーブに合った戦い方であった)
また、武装も複数用意されており、様々な任務に対応が可能になっている。
三種のビームライフルは零型はトータルバランスが良く、壱型は命中精度をやや犠牲に連射性を向上、弐型は連射性を抑え、精度と射程距離を大幅に向上させてある。
基本的に本機は四機で一小隊編成を組むことを推奨されている。その際は1機が遠雷を装備し、残りの三機が前、中衛を勤める事を推奨されている。その際、遠雷を装備するM1が小隊長を勤める。
本機は開発期間が短いため、頭部アンテナの形状変更とバックパック以外はベースとなったM1と大差がない。そのため、皮肉にも連合に改修が察知されなかったという背景がある。
また、アメノミハシラにて開発している、宇宙用のMS、M1Aは更なる改修が施される予定となっている。
(なお、本M1はあくまで地上試験用として運用される事が決まっており、後継機のプランが既に立ち上がっている)