ガウェイン様が豪族共に何を吹き込んだのかは知らないが、次の日は、何時もの様にうざい豪族共が訪れなかった。こんなに静かで穏やかな日は久しぶりだ。
お爺さんとお婆さんと久しぶりにゆっくりと過ごせている。
私もだが、豪族たちに気を使い、お爺さんもお婆さんも気が休まる時間が無かった。
不可視の結界でも張られているのか式神達の偵察も来た形跡も無い。心置きなく力を抜くことが出来る。それも考えて5日と言う長すぎず、かといって短くも無い時間を提示したのだろう。
まぁ、隙あらば陰陽師が見張りに式を飛ばしてくると思うがあのガウェイン様がそんな盆ミスするはずはない。
永琳はガウェイン様は守りの類の術式等は苦手と聞いていたが、大英雄の苦手程度が地上の天才のそれに並ぶかどうかのレベルだと思う。それ程に次元の違う異才を有している人物。それにもしものときの為の保険はかけてくれてると思う。
特にガウェイン様は戦略に関しては永琳ですら予測できないのだ。
そんなことを考えながら薄目でお爺さんとお婆さんを見る。
魔除けの術式に回復系と思われる術式がついている。昨日はこんなものついてはいなかった。永琳直伝のそれがあったからこそ気がつけたのだ。
術式自体は非常にシンプル。基礎の基礎だが、それを悟られない程の何かがある。
ほんの少しこぼれ出ている神気があったからこそ気がつけた。
これで苦手レベルなのだから底が知れない。
実のところ部屋でのやり取りの中で私は周りの動きを限りなくスローにしていたが能力がガウェイン様に通じることは無かった。
そんなことを考えていたら誰かが来たようだ。
来た人物の名を聞いて思わずに言葉を漏らしてしまった。
都で名を知らぬ者等いない、陰陽師の阿倍清明だ。
まさか、ガウェイン様のそれを突破したとでも言うのだろうか?
正直夢心地で顔合わせとなった。
客間に入ると中世的な顔の陰陽服を着た人物がいた。
私が前に座ると
「本日より姫の警護を賜ります。清明と申します・・・・以後お見知りおきを」
警護? 「つきましてはこれにお目通しを願います」と差し出された便箋に驚きつつ、封を開ける。
そこには私の一番真の置ける人物です。姫にも色目を振ったりしないのでご安心を。
そう書かれていた。ガウェイン様が真を置く人物ならば問題は無かった。
だが問題はそこではない。
隠してるつもりだろうが目が私を敵だと睨んでいる。
能力で周りを遅くした。
それはそうだろう。色目なんぞ使わないだろう。何故ならこの人物は女だからだ。
永琳がごねていたが、このことだったのか。
都一の陰陽師が性別を偽っているという、巷に噂でも流せば都は大混乱に陥るだろうスクープはどうでもいい。
問題なのは間違いなく自分とこいつは恋敵であることと、ガウェイン様がこの女に真を置いていると言うところだ。ガウェイン様が性別を偽っているのを見抜けないわけが無い。
「どうなさいましたか? 姫」
あっさりと結界張ってしのいでいる奴が何をぬけぬけと・・・・
「上っ面な事も態度も結構よ! それよりも答えなさい! 貴方はガウェイン様とはどういった関係なのよ!」
周りは能力で遅くしているので実質二人だけの空間に声を荒げる。
「がうぇ・・・と言うのは存じないが依頼主は私と秘密を共有する仲だ」
そういって頬が微かに赤くなる。
ムカつく。非常に腹立たしい。確かに女とわかってしまえばかなりの美人だ。
無論、私には及ばないが。そんな奴にガウェイン様が真を許していることに腹が立つ。
「大した事内容ね! 本当の名前すら教えてもらえてないのだから」
そう言って優越感をかもし出す。
な! と今度は怒りに顔を赤くして
「お前こそ正刃の事を全然理解してないな。彼は少なくともその文に書かれているように真をおいていると彼自身が証言しているではないか! それに彼の事なら意思疎通が出来るほどだ」
立ち上がり、指差して声を荒げる。
「その真の置ける者が私の護衛につく時点で貴方とガウェイン様との関係もその程度ということよ」
再び勝ち誇ったように立ち上がり胸を張る。
確かに理論上は私の方が大事だからこいつで自分の不足を補おうとしてるのだから。
「な、そ、それなら私は彼と共に生活し、夜を共にした仲だ!」
恥ずかしさと怒りと意地の張り合い、次第に罵り合いから黙り、睨み合う。
それこそ火花が散り、物理的な圧力すら発生したような時限。
その永遠に続く睨み合いを崩したのは、
「藤原様の、おなーりー!」
能力外に居る客人の名を告げる声だった。
妹紅が出るといったな、あれは半分嘘だ。
もこタンINしたおのINで終わり。
ではでは、残り少ない今年の思い出にこの後の展開を妄想してニヤニヤしてください。
但し、その妄想通りになるとは言っていない!
正直な話、クリスマス会書こうとしたらもう年越しで見たいな状況。
ホワイトクリスマスでしたね。リア銃は爆発してください。