「・・・・ま・・」
何かに揺さぶられる感じがした。
「し・・・・ま・・」
「お師匠様!!」
大きな声にびっくりして起き上がる。
何事だ?
なんだか慌てているのが見て取れる。
「お師匠様が魘されていましたし、その・・・・」
そう言って言いよどむ。はて?なんで言いよどんだんだ?
「泣いて・・・・いらっしゃいますし・・・」
泣いてる?誰が?私が?
右腕で頬を撫でてみる。水がついてた。
何で泣いてるんだ?涙が次々に流れでる。止まる事のない涙。
そして右手には何かの棒を握っていた。当たりと書かれた棒だ、何故こんな物を持っているんだ?
何か大切なものを忘れてる気がする。
確か夕陽を眺めてた様な気が・・・・そして他に誰かいたような気が・・・・?
はて?何だったんだろうか?
しかし、この流れ続ける涙には何か意味があるような気がする。
なんとなく上を見上げると太陽が真上にあった。
昼間か・・・・何故か他の事をしていたような気がしてならない。
それを永琳に聞いてみるとずーっとここで寝てたと言う。
夢でも見たのかもしれない。
思いだそうとしても霞がかったような感じで思い出せない。
ただ、何か大切な何かがあった気が漠然とするだけだ。
こうして物思いにふけってる間も流れ続ける涙。
・・・・点と点を結ぶ?程度の能力・・・・・
頭にこれまた漠然とこんな言葉が浮かんだ。
点と点を結ぶ?ってなんだ?点と点を結ぶまではいい、?って何だ、?って。
あれか?エクストラで本当ではない推理段階でしばしば出てきたあれの事なのか?
能力は漠然と自覚するものだと聞いたことがあるがそれなのか?
ウーム、点と点を結ぶっていまいち想像しにくいんだが?綿月豊姫の海と山を繋ぐ程度の能力と似たような能力と言う事で良いんだろうか?
なんとなくだがこの流れ続ける涙は、この能力と関係があるような気がする。
こう、のどに小骨が引っ掛かったような感覚?うまく言葉にできないがそう言う事だ。
幾ら考えても答えが出てこない。迷宮入り状態だ。バーロが口癖な高校生名探偵に是非ともあばいてほしいものだ。
どうでもいいがこの涙、いつまで流れ続けるのだろうか?
・・・・・後、アイス食べたいな・・・、
飛び起きる。外を確認する。現在午前3時16分07秒。隣に寝ていたメリーも飛び起きる。
絶賛真夜中中である。
夢の中で懐かしい人に出会った。岡崎教授の先輩で何百、何千万人に一人の天才と学会で言われた人で私たち秘封倶楽部の顧問であり幼馴染である人物。ガウェイン。ガウェイン・ペンドラゴンであった。
とある事件で消滅した。彼を探す為に今は活動を続けている。
私とメリー、そしてガウェインの3人で秘封倶楽部なのだ。最初はガウェインをメリーと取り合っていたが、一向に振り向いてくれないのとその他諸々あってメリーと私の二人で共有することにした。
小さい頃、変な能力を持った故に気持ち悪がられたり奇異の目で見られたりしてきた、そんな色褪せた世界に彼だけは向き合ってくれた。彼がつまらない毎日に、色を無くした世界に色を、楽しさをくれたのだ。聞いてみた所、メリーもそうらしい。
まあ、彼も彼で能力持ちだった様だが最後まで聞けず仕舞いである。
っとこの事はどうでもいい、今は夢の事をメリーにも伝えなければ!!
「「あの!」」
かぶった、も、もしかして・・・・もしそうならば、
「メリー、一声のせいでいってみない?」
「奇遇ね私も同じ事考えてたわ連子」
ビンゴだったようだ。
どちらからともなくせーのと掛け声を出して、
「「ガウェインの夢!!」」
やっぱりである、彼はまだ生きている!。きっとメリーが行くあっちの世界に彼がいる確信を持った。
そして何よりその証拠に私とメリーの手には夢で食べたアイスの棒が握られている。
彼はこっちに来るなと言ったが、それを受け入れる訳にはいかない。
何故なら私たち3人で一人なのだ、私たち3人で秘封倶楽部なのだ。
絶対に、絶対に見つけ出すんだから!!
待ってなさいよ、ガウェイン!!
その様子を離れた所から見守る騎士の姿があった。
騎士は複雑そうな顔をして、様子をみている。
その騎士の後ろから巫女服のようなものを着た少女が現れ、
「・・・・・のぞき見とは感心しませんよ、
と告げる。
「それにそんなにのぞきたいのなら私のを見て下されば・・・・」
何て言いだしたので、騎士はため息を吐きながら巫女服少女にチョップを入れる。「きゃぃん」とかわいい声を上げる少女をしり目に騎士はその場を去った。
「ま、待って下さいよ、
束の間の休息