東方太陽録   作:仙儒

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賽は投げられた、もう戻る事は叶わない。

可能性を旅する事、それは常に危険と隣合わせと言う事だ。


12話

あれから数日が過ぎた。

霊夢の様子見に何度か神社に足を運んだ以外代り映えの無い日常を送ってる。

まあ、その他にも地形を覚える為にちょくちょく出かけたりしては居るのだが、今の所、どこが何処だかわからない場所が多くて道に迷うのにも慣れ始めた。

私としては、早く人里を見つけて手に職を付けたいのだが、人生中々そう上手くは行かないらしい。

何とか、永遠亭から博霊神社までの道は覚える事が出来た。

幻想郷の地図は無いのだろうか?

無いよな・・・・・。

 

それで、だ。

最近願いを叶える遺跡?見たいのが有るらしいと博霊神社で言ってるのを聞いた。

私の想像が正しければ、崎さん事、岡崎夢見が可能性空間移動船だっけか?に乗って此方に来たのだろう。

魅魔が居たからもしやとは思ったが、やはり・・・・・か、

・・・・さて、どう動いた物か?

魔法と言う、可能性を探しに来たんだっけか?

ならば、魔術を見せて早々に退場願いたいのだが・・・・・、無理だな。

確か、勝てば願いを叶えるが、負ければ一緒に学会に行ってもらう。と言う鬼のような事をした人物だ。

それにガウェインは確かに魔術の心得位はあるだろうが魔術師じゃない。

私も魔術が使える訳では無い。

空を飛ぶ事すらまま成らない私は早速、御呼びでは無いだろう。

それにもし、行った所でモルモットに成るのが落ちだろう。そんな落ちは私は望まないので早く解決してくれると安心できるのだが。

しかし、崎さんが歴代最強とまで言われる鬼畜弾幕者であるとは言え、此方の世界が如何に危険であるかを知っては貰いたいな。

今の生活を捨ててまでする価値が有るかを・・・・・、あの人なら有ると迷い無く言いそうで怖いが。

どの道を選んでも、後悔の1つや2つ、絶対に出て来るのだが、人として生まれたからには人として終わりを迎えた方が幸せだと思うのは、私自身が後悔してるからかも知れない。

今一よく分からない状態で憑依し、今までの何気ない幸せを、一瞬で失ったのだ。

好奇心は何とやらだ。

無くさなければ気付かないとは言ったものだ。やり残したことも多々ある。

・・・・・はぁ、未練たらたらな訳だ。

やはり一度脅しに行くか?何て考えてる辺り、ガウェインに成ったのが原因だろう。

本来私は微かな物事でさえ怯えてしまう位臆病な男だ。そんな私が進んで事件に巻き込まれに行こうと思う事すら無かっただろう。

これが価値観の違い、人から人じゃ無くなった代償だろうか?

まあ、今更の話だがな。

それは良いとして、ここは何処だろうか?

考え事をしながら歩く物では無いな。おにーさんはまた一つ賢く成りました。

そろそろ、私自身がシリアスに耐えきれなく成って来た。

アー嫌だ嫌だ、踏んだり蹴ったりじゃ「うぎゃぁ」ん?「うぎゃぁ?」

はて?何だろうか。そう思って下を見た私は後悔した。

そこには学生服に背広を足して2で割った様な独特の服。赤い髪の毛。

今まで考えてた人物が目の前に、しかも私に踏まれてるのだ。

 

運命の神よ、私はあなたに喧嘩を売っただろうか?

 

はあ、見つけたからにはほおって置けないのでお姫様抱っこして、一番近い木の天辺までジャンプして周りを見渡す。

私も体外お人よしなのかもしれない。

再度深い溜息を吐く。溜息を吐くと幸せが逃げると言った奴、出て来い。幸せが逃げたから溜息吐くんだろうが。

まあ、いいや。近くに湖が見えた。近くと言っても歩いて行くのならどの位の時間が掛るか分からないが・・・・英霊に成ってから目が良く成り過ぎた気がする。

まあ、亜光速の剣戟をさばくには目が良くなくちゃできないか、後動態視力。

これだけ私にも見えるのだからアーチャークラスで千里眼持ってる奴はどれ程の物なのだろか?

おおう、クワバラクワバラ。

何て考えながらも走って移動してるが・・・・、魔力や霊力による強化が無いから音速ダッシュが使えなく、加減が難しいから困る。音速ダッシュの結果崎さんの内臓が傷ついたりしたら洒落に成らない。

帰ったら強化等を覚えよう。結局、空を飛ぶと言う目標は愚か、魔力や霊力、神気の感じ方すら分からないままだ。今一イメージがわからない。

だが、強化なら空を飛ぶより簡単に出来そうだし、色々と戦略の幅が広がる。

覚えておいて損は無いだろう。

 

っと、付いた。先ずは崎さんを近くの大きな木に寄りかからせる。

永遠亭からハンカチ持って来ておいて良かった。まさかこんな所で役立つとは・・・・、人生何があるのかわからんな。

湖でハンカチを濡らし、崎さんの額に乗せる。

しかし、何故あんな所に崎さんは気絶してたんだ?

まあ、本人が起きたら聞けるだろう。今は、氷精に出会わない事を願おう。幾ら⑨と言えどその力の強力さに変わりは無い。まあ、あっても謎々や最強と褒め称えれば普通に助かりそうだが・・・。

 

さてと、どうしたものかね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから暫くして、崎さんが目を覚ました。

目を覚まして最初に私を見て、

 

「ガウェイン先輩!!」

 

とかなり驚いていた。そんなにガウェインブームなのか?

そんな事はさて置き、何故あんな場所に寝てたか聞いて見た所、ちゆりが装置を勝手に弄った為、分裂したと言う。

ゲーム内でもそう言えばそんな事を言っていたような気がする。

それはいい、取り敢えず彼女は一応並行世界存在とされて居るが恐らくは、幻想郷に入って来た表の世界の人間だろう。

まあ、彼女は並行世界だと思いこんでいるようだが・・・・。

取り敢えず名前はセイバーと名乗っておく事にする。

 

「失礼ですが、あなたの名は?私はセイバーと申します」

 

そうすると少し動揺しながら「私ですよ、岡崎夢見ですよ!」何て言っていたが会うのはこれが初めてなのでその史を伝えると何か、考え込むような素振りをし始めた。

そう言えば魔術を探しに来たのだからプライウェンを出して飛べば良いだろう。

霊夢には余り使うなと言われたがこれを使って本体(でいいのか?)まで飛んでって、そこで脅せば良いだろう。

崎さんをお姫様抱っこしプライウェンを出して空を飛び、それらしい大よその場所へと行く。

御姫様抱っこが恥ずかしかったのか崎さんの顔が髪や服の色と同じ位赤く成っている。

が、我慢して貰わねばならない。背負っても良いのだがそうすると女性の象徴が背中に当たり私の精神に多大なダメージをもらう事に成る。

 

 

暫くすると不思議な遺跡?のような場所が見えた。

あそこだろう。一応剣を私の後ろにこっそり出しておく。

確か、ちゆりはかなり思い切った行動をとる癖がある。出て来て早々に拳銃を撃ってきたりして崎さんに鉄拳をくらっていた覚えがある。

近ずくと案の定レーザーが幾つか此方に向かって飛んできた。

そのレーザーを難なくかわし、更に近くまでいく。

 

そのまま盾から飛び降りて着地。

勿論崎さんを抱えたままだ。

 

「見つけたんだぜ、魔法使い」

 

やはり、ちゆりだったか。

ちゆりが早々に拳銃を此方に打ち始めた崎さんには悪いが投げ捨てて、後ろに隠していた剣で銃弾を切り裂く。

そしたら遺跡?から赤い髪の少女、崎さんが出て来てちゆりに鉄拳を喰らわせた。

ざまぁと思ったのは秘密だ。

そして改めて二人と顔を見合わせた二人が驚いた顔をして、

 

「「ガウェイン(先輩)」」

 

と言いだした。またか・・・・、まあ、どうでも良い。今は・・・・

剣を構え睨みながら

 

「貴様達の目的はなんです?」

 

分かってはいるが一応聞いておく。

少し戸惑いながら

 

「魔法を証明するのよ」

 

やはりか・・・・・、崎さんが答えた。

しかし、此方としてもこれは伝えねば成らない。

 

「成程、好奇心で来た訳ですか・・・・、今ならまだ間に合う。大人しく帰りなさい」

 

「帰る?とんでも無いわ、折角魔法がある世界に来たのよ!是が非でも貴方を連れて帰るわ!!」

 

やはり・・・・、か。

ならばジョワイユスを構えさっき投げ捨てた崎さんを切る。

確か、歪みから分裂した存在だからジョワイユスが効く筈だ。

案の定切った崎さんが消える。これを見せつけ、

 

「これと同じ末路を辿ろうと・・・・異論はないな!!」

 

殺気の出し方は分からんが力む事で少しは恐怖を植え付けらた筈だ。

そう言うと同時に二人は少し震えながらも、空を飛びながら弾幕や銃弾の嵐を此方に向けて撃ってくる。

っく、流石は旧作一の鬼畜弾幕貼るだけの事はある。

レーザーに銃弾、十字架の嵐が私を襲う。

私はそれを避けながら剣戟を放つ。避け切れない弾幕は剣で切り隙間を開ける。

しかもワープのような瞬間移動もどきを使って来る。

ッチ、相性は最悪か。カラフルな三日月型の弾幕の様な物まで出て来る。

だが、こっちとしても英霊の意地がある。弾幕の間を縫うように飛びながら先ずは、崎さんに狙いを定める。本気で飛び一気に崎さんに近ずく、エミヤの投影魔術のように十字架の軍団が襲ってくる。

ここまで近ずけば少なくともちゆりは攻撃を止めざる負えない筈だ。何故なら崎さんを巻き込む可能性があるからだ。しかし、崎さんも残像を残しながらも凄まじいスピードで移動する。

プライウェンで空を飛んでるとは言え空中戦では相手に一日の長がある。

それに弾幕も半端じゃない。クソッ。

 

っ!、崎さんがテレポート何かで移動した瞬間にちゆりからの銃撃とレーザーの弾幕が襲い掛かってくる。

が、これしきの事で!!

幾つか食らうがこれ位ならまだまだ余裕だ。しかし何ちゃって魔法なため対魔力が効かないのが痛い。

プライウェンを消し地面に降り本気で走りながら敵の位置を確認する。

相変わらずの攻撃だ。ッチ、時間的にそろそろ聖者の数字の終了時間だ。太陽は真上にあと少しで登り切るだろう。それまでに決着を付けたい。

 

クソッ、ちょこまかと。今度は十字架の大群が降り注いで来る。直撃コースのみ剣で弾く。

そう言えば、この二人、魔法発動隊のような装置を持っていた筈だ。

しかし、どこに持っているのか分からないからこれは無理だろう。考えろ、一瞬で良い。足止めする方法を。そしたら背後にちゆりが出てきた。しめた!攻撃をガードせずに思いっきり後ろにバックステップで下がりちゆりごと後ろの木に叩き付ける。

 

「ぐはっ」

 

そんな声と共に何かが壊れる音がする。

 

「ちゆり!!」

 

一瞬崎さんの動きが止まる。

その一瞬で崎さんの目の前に行きジョワイユスを振りかぶる。

何か防壁のようなものに当たるが力任せに防壁を破りそのまま崎さんを切り捨てる。

ジョワイユスは生きた人間には効果が無いが人間は妄想で死ぬ事があるのだ。

流石に死にはしないだろうが切られたと言う先入観から気を失ったのかゆっくり落ちて来るのをキャッチする。

そして、地面に崎さんを寝かせると、今度はまだ苦しそうにしてるちゆりの方に向きゆっくり歩いて行く。彼女の顔には恐怖の念が滲み出ている。

 

「ああああああああああああああ!!!!!」

 

錯乱して何かを出した。あれは・・・・核か!!そう言えば崎さんが持って来てたんだ。

まずい脅し過ぎた。

月をラグランジュポイントL1に移動させる程の人物が作った核だ。どれ程の威力があるか測り知れないし、放射能が幻想郷中にばら撒かれるのはまずい。

最悪人里が全滅し兼ねない。その最悪の事態は何としても避けねばならない。

何か、何か無いか?

・・・・・・そう言えば、エクストラでガウェインがガラティーンにはありとあらゆる物を浄化する能力も有るといってたな。

今はそれに掛けるしか無いか!!急いでちゆりを自分の後ろに投げ飛ばし、ガラティーンを取り出し有りっ丈の力を剣に集めるイメージで、

 

「忠義の(ガラ)・・・・」

 

頼む放射能を浄化してきれ!!

 

「剣閃(ティーン)!!」

 

有りっ丈の力を込めた剣は炎に包まれ、それを核に向かって振り落とす。

振り下ろした剣から炎の剣戟に成って核を飲み込む。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

 

吹き飛びそうに成るが雄たけびを上げて踏ん張る。

核の光と剣の炎のせいで視界が真っ白になる。

 

 

光が収まると辺り一帯を炎の海が包んでいた。

何とか難は逃れたのか?それは分からないが取り敢えず助かったのを今は喜ぶか。

後で永琳にシーベルトとベクレル測る装置と念の為の放射能除去方法出来る装置成り何なり作って貰おう。

動こうとすると目眩がした。力み過ぎて魔力を必要以上に使い過ぎたのかも知れない。

取り敢えず、この燃え盛る灼熱地獄から速く二人を連れて出た方が良いだろう。

何かあると困るから永遠亭に連れてくか・・・・・。

 

二人を両脇に抱えると成るべく速度を加減しながら、しかし、それでも急ぎながらその場を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

願いが叶うと聞いて、飛んで来たのだが、いつの間にか魔理沙に魅魔まで来てしまった。

どこから情報が漏れたのかを考えつつ移動していたら、膨大な神気に強い霊力に魔力を感じた。

これはこの間感じた物、セイバーさんの神気だった。

もしかしたら先に行って厄介事に巻き込まれて居るのかも知れない。

接している時間が少ないとは言え、少なくとも自分から問題行動を取るような人物では無いのをここに居る皆が知ってる。

だとしたら急いだ方がいいかもしれない。

まだ目が覚めてそんなに時間が経っていないと薬剤師が言っていた。

神気処か霊力や魔力なんかまで忘れてた位だ、この垂れ流しの神気は戦闘をしてるのかもしれない。

 

っ!!

 

膨大な神気が桁違いに跳ね上がる。そして、遠くからでもハッキリ見える位の炎が一直線に走る。

反射的に結界を張る。

横の二人も障壁を張っている。

目を開ける事が出来ないほどの光が視界を埋め尽くす。

幻想郷中が揺れる。博霊の結界に歪みが生じる。

 

 

視界が戻り改めて炎が走っていた場所を見る。

 

「「なっ!!」」

 

直撃所か、これだけ離れた場所にも関わらず余波でボロボロになった結界。

これでも結界に関してはかなりの自信が有ったのだが・・・・・。

それよりも、目の前の信じられない光景に思わず言葉を失ってしまう。それは魔理沙も同じだったらしい。

地形は変わり果て、炎の灼熱地獄と化している。

よもやセイバーさんの力はこれ程の物だったのか。

魅魔が力が馬鹿げてるとは言ってるのを聞いていたがまさかこれ程だとは思わなかった。

これ程の力を使ったのだ、敵は間違いなく生きては居ないだろう。

これだけの力を見せ付けられたのだ。流石にセイバーさんが負けたとは思って無い。

 

はぁ、思わずに溜息が出る。

事後処理大変そうだな、とこれからの事を考え頭を悩ませるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人を両脇に抱えながらプライウェンで飛ぶ。

流石に錯乱しても、もう不意打ちは出来ないだろうが何発核を持って来たのか分からないのと、転送して武器を出して来てもおかしくないので、あの後、気絶したちゆりにジョワイユスをぶっ刺した。

これで錯乱はしないだろう。

多分だが・・・・・まあいいや。

今はこの二人の様態が気になるのであまり使うなと言われたプライウェンを使って空から永遠亭を探している。

それにこの事を永琳に話して放射能測定器と放射能を除去する装置を作ってもらう為にも成るべく急ぎたい。

ガラティーンがどこまで万能だかわからない分余計だ。

 

あった、竹林だ。

ついでに永琳と優曇華が慌てた様子でこっちに飛んでくる。何で慌ててるかは知らないが良いタイミングだ。

 

「お師匠様!!ご無事ですか!!」

 

「セイバー様!!」

 

それに頷き

 

「八意殿、この二人を、大量の放射能を浴びてる可能性があります、支給手当を」

 

そう言いながら二人を手渡す。

後一つ、伝えなければならない事が

 

「八意殿、後一つお願いがあります。放射能測定装置と放射線量が高かった場合、放射能除去装置の製作を早急に」

 

気が抜けたせいか、意識が遠のく。

 

「余力が有りません、私の完敗です・・・・」

 

自然とそう口にし意識が途切れた。




ご都合主義だが気のせいだ。
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