東方太陽録   作:仙儒

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じめじめ~


13話

突然だがね、とっつぁあん!!

幻想郷なのに重要な事を忘れていた。

そう、東方と言えば、ズバリ!弾幕ごっこだ。

しかーし、残念な事に作り方を知らないと言う罠が!

そもそもまだ一人で飛べる事すらまま成らないのだ。少し、否、だいぶ早いかもしれないが作っといて損は無いだろう。

しかし、作るにしても弾幕でガウェインに似合うものが思い付かない。

ガウェインは剣を持って切れる距離まで近づいて切る事以外想像できない。

それを含めて、

 

「博霊殿、ひとつご教授願いたい」

 

そう言って頭を下げる。無論手見上げも持ってきた。

現実の世界に生きていた時に好きだった鳩サブレだが・・・・、この食感が好きなんだよな~。

なんとなく食いたいな~何て考えていたら隣に出現していた。

賞味期限も問題無かったのでこれでいいだろう。それに幻想郷には少ない菓子だからそれも含めて持って来た。

 

「主語が抜けてるわよ、主語が」

 

おおっと、テンションが高くなってすっかり話したつもりでいた。

少しクールに成らないといけないな。

そう思いながら霊夢に弾幕ごっこの基礎を教えてもいたい史を伝える。

霊夢としてもこの前みたいにスペルカード無しでやるのは面白く無い筈なので教えてくれるだろう。

本当は賽銭も持って来たかったんだが、如何せん、こちらの貨幣の価値がわからない。

まぁ、表のお金を入れてもいいのだが、それでは紫を通して返金して貰わないといけないので断念した。まだこの時点では紫とは体面がまだの筈だ。

確か、紫との初対面は妖々夢の時だった筈だ。故に表の世界の御金は霊夢にとって、価値が無い同然なのだ。

それに、幻想郷のお金を一銭も持っていないのだ。流石に、永琳にお金を貰う訳にはいかないし、能力を使えばいいのだが、それこそ便利過ぎて依存してしまう可能性があるのでやめる事にする。

それに、私の能力は今の時点では点と点を結ぶ?程度の能力なので、言葉から推測すると有る場所から無い場所に移す、所謂転移をする能力なのだ。下手に使って紫の所から何か無くなれば私の命の保証は無い。

外で使っただろうだって?まあ、そうなんだが、いつの世も私腹を肥やしている奴はいるので良しとする。そうしないと身分を証明する物が無い私では働く事は出来ないのだ。

捏造の仕方も素人だった私にはやり方が分からんし、できたとしても現実よりも科学レベルが上の世界で通じるか分からない。

出来たとしてもやはり、金を積まねばできないだろう。

モグリなんてチキンな私には出来ない。そんなこんなで表の世界では良しとした。

何よりも命にかかわる事が無いのが大きな理由だ。

おっと、話がそれたな。此方からお願いしといて聞いてない何手のはやってはいけない。

色々説明があったが今一良く分からなかった。

簡単にまとめると、スペル発動宣言しないといけない事と、発動時間を設定しなくちゃいけない事等、原作通りっちゃあ、原作通りだ。

そう言いながら5枚の何も書かれていない札のような物をくれた。

これがスペルカードの元に成る奴か・・・・、霊夢によるとどんな物でも構わないらしいのだが。

しかし、ガウェインでスペルに出来そうな事ってあるか?あっても良いネーミングセンスをしているかはわからんし、これでは冒頭と同じになってしまう。

 

そう言えば、ガウェインの元ネタに成ったのは和訳すると五月の鷹と言う人物で、5月はケルト社会において初夏を伝える大事な季節で、太陽が最も輝く時期な為、太陽神を起源としてるんだったな。

詳しくはガウェインを読んでいってね!!

 

おっと電波でんぱ、スペル名は決めたがどういう弾幕を張るのかが決まらない。

何だかイメージがし辛い。適当で良いか。

そんな事を思ったらカードの一枚に紋章のような物ができてた。

少し、だるくなった気がする。魔力をガッツリ持っていかれたのかもしれない。

ガウェインは魔力Aと破格な魔力を持っていた筈なのだが、気だるくなる辺り、とんでも無い物に成っているのかもしれない。

まぁ、私としては逃げるの足止めと憧れで作っただけなので良いや。

名付けて、皐月「鷹を冠する者」だ。ウームここでネーミングセンスの無さが出て来たな・・・・。

それを含めて神主は凄いと思うのだがどうだろうか?

後は、返しの一撃等もスペルとして良いかもしれない。無抵抗で弾幕を受けるのは嫌だが、出来事としては有名なので名前だけ使う事にする。

確か始めは晩さん会で緑の騎士が現れて私の首を刎ねられるものなら刎ねてみよといい、ガウェインがそいつの首を刎ねた所、その騎士が激怒し洞窟だかどこかにお前の首を刎ね飛ばさせよ!!

なーんて言いながらその場を後にするんだったな。

しかもガウェインに何の非も無いのにガウェイン律義にその騎士が言った場所を求めて旅に出ちゃうし、正直正気では無い。何故そんな約束守る為に首を渡しに行くのだろうか?

しかも相手から挑発を受けて、相手に了承を得てからガウェインは攻撃をしたのだ。

悪い要素が見当たらないのだが・・・・・・。

そしてとある国にてある王に出会い、緑の騎士の情報を得て、約束の日にその洞窟だかどこかに無事に辿りつき、髪をかき上げて首を差し出すのだが、一回目寸止めで止め、二回目も寸止めで終わったんだよな~、一回目は度胸試しで二回目は王妃がなんチャラカンチャラでだった気がする。しかし、その王妃の誘惑を紳士的に拒否した事が功を奏して、緑の騎士はガウェインがであった王である事を証し、ベルト何かを交換すると言う良く分からんストーリーがあるのだ。

これが返しの一撃の元ネタである。これにより、ガウェインは清く騎士としての気高さが印象づけられたんだっけか?

まぁ、いいや。

二枚目はこれにしよう。晩餐会なので賑やかな様子をイメージして作った。

今度は目眩がした。これまたガッツリ魔力を持っていかれたのだろう。

これ以上は今日はよそう。また倒れたら霊夢と永琳に迷惑がかかる。

取り敢えず霊夢にお礼を言い、頭を撫でた所、そっぽを向きながら手を払われた。

髪の間から見える耳が真っ赤に成っていたので照れているのだろう。

霊夢はまだまだ子供なので気にする事は無いのだが、慣れないのだろう。

また撫でても払われそうなので恒例のイタチ突きをして博霊神社を後にする。

 

そうだ名付けて、白府「グリーンナイト」だ。我ながらもう少し凝った名前に出来ないのだろうか?

まぁ、いいや。残りのスペルを考えよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・帰ってきたらこれか。

 

さて、今の状況を説明しよう。

崎さんと永琳がヤバい色の液体を混ぜながら怪しげな笑いを上げている。

どうしてこうなった!!

B級ホラーよりかなり怖い。そして、ちゆりにてゐが何か悪だくみを考えていているような、生き生きしてるのだが・・・・・、このとばっちりが此方にこないよな?

マジで怖い。

再三言う、どうしてこーなった!!

優曇華が連れて逝かれたが見なかった事にする。

心の中で南無南無と合掌した。

残念ながら、あのマッドサイエンティスト二人を相手に割り込める程、私には度胸が無い。

天才2人そろうとカオスに成るのは本当だったのだな・・・・。

何の薬作ってるのか想像も付かない。優曇華マジ合掌。

最初は何か複雑そうな顔をしていたが、永琳何かを見て、素敵、素敵連打して弟子入り?みたいな感じに成ったっぽい。

私としてはとっとと二人には帰って普通に幸せに暮らして欲しい。

私の平穏と言う意味と、二人が乙女であるからだ。

18に15だぞ?普通なら友達と絡みながらバカやってる年頃の筈だぞ?

こんな危険な世界よりも安全な表の世界に帰って欲しい。スリルを味わうのはゲームの中だけで十分だ。

一方通行の崩れそうなもろい橋を渡っているのに気づいているのだろうか?

私は好奇心で真実を知ろうとし、その結果死を、終わりを叩き付けられた。

私の二の舞を踏ませる訳にはいかないのだ。だから脅しもした。

しかし、彼女達は帰るとは言わなかった。

能力をちゃんと使えるように成ったら二人を強制的に外に返そうと思ってる。

並行世界だと本人達は思っているらしいが、恐らく時間軸を超えただけだろう。

点と点を結ぶ?程度の能力で二人の情報を調べて見たら、崎さんが8歳で、ちゆりが5歳だと判明した。

まぁ、時間を超えるとか相対性理論に真っ向から喧嘩売ってるような真似出来る時点で色々と可笑しいのだが、身近に時間を操る姫がいるのだ。そう言う事が出来る世界なのだろう。

それで納得するしか無い。幸い能力が安定すれば特定の人物二人位ならもう此方に来れないようにその時間軸に固定できるだろう。

少々、強引かもしれないが私の自己満足の為に犠牲になって貰おう。

私は後悔した。だから、人として幸せに成って欲しい。

二人が後悔するかはわからない。だが、人では無くなった時、何よりも時の流れが二人を壊すだろう。

それ程までに時の流れは毒なのだ。自らの存在の意味すら無くなる。

私はそんな二人の姿を見たくは無い。それを見て私が私でいられる自身が無い。

・・・・・これだから、男はバカだと言われるのだろう。

かれこれ幻想郷に来てから一月と半分、愛嬌と言う物が芽生え始めたのかもしれない。

右も左も分からない私を受け入れてくれた・・・・でいいのか?まぁ、面倒見てくれて、飯を出してくれて、倒れれば心配してくれて、怪我すれば手当してくれて、みんなで静かにだが、笑いながら食卓を囲んで、何気ない毎日を送らせてくれて、生前の家族を思い出させててくれて・・・・・・、

うまく言葉に出来ないが、そんな温かい皆が平気で命を物のように、娯楽感覚で人を殺したりするのは受け入れられなかった。

分かってる、最早価値観が違うのだと。しかし、だけど、心が追い付けないのだ。

永琳の設定で自分の研究(暇つぶし)の為なら命を平気で殺すのを私は知ってる。

しかし、こちらに来て、触れて、彼女たちは生きてると解ってしまったのだ。

現代の道徳を教えこまれている私は、命は何よりも大事な物と教えられた私は、何時か、私もそれを普通にしてしまうのかもしれない。それが何よりも怖いのだ。

人を殺して、それで笑ってる自分が何時かきてしまうのでは無いかと。それだけが怖かった。

永琳とて、最初は人を殺すことに躊躇位はした筈だ。

最初から人を殺して楽しむような下郎はいないだろう。それが、終わりを迎える事が無くなった為に、命の価値観が変わってしまったんだろう。

 

はぁ、ホントに自分勝手な事だな、ある意味殺しをしない分此方の方が悪いのかもしれないが、やはり、終わりは大切なのだと思う。

人間の一番の敵であり、一番の祝福なのだ、死は。




うー☆
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