東方太陽録   作:仙儒

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間休

欠けた夢を見た気がする。

何て言えば良いのだろうか?

表現のしようの無い夢だった気がする。

何時からこんな夢を見るように成ったのだろうか?

まぁ、良いや。そう思いながら起き上ると見知らぬ神社のような所に居た。

どことなく博霊神社に似ている気もするが気のせいだろう。

鳥居の上にジャンプして辺りを見渡す。

山脈が続いてるな・・・・・。

周りも森で囲まれている。ここも少し山のように成っている。

ここから見る限り、裏手に水を溜めていたと思われる池のような物もある。

長い間放置されていたのか社は傷み、壊れている部分も結構目立つ。

ここもまた、忘れさられた場所なのだろう。

何処と無く、郷愁が漂っているのは私が日本人だからかもしれない。

DNAにまで刻まれた日本人らしさなのだろう。見た目はガウェイン(外国人)だが・・・・。

まぁ、良いや。ここが何処だかわからん以上下手に動くよりは目の前にある夕日を堪能した方がいい気がする。

まぁ、結局降りる事には変わり無いのだが・・・・・。

どこから出て来たのかわからないアイスを口にする。

最近の日課に成ってる行動だ。最近?・・・・・・まぁ、いい。

シャリっといい音が境内に響く。周りが静まり返っているので余計に大きく聞こえる。

そう言えば今更だが、神社の名前何て言うんだ?

アイスを食いながら前屈みに成り、字を見る。

き、金?その下の文字はかすれて良く読めない。

まぁ、金と言う事からこの神社は鉱石か何かの神様を祀っていたのだろう。

絶対にそうだとは限らないが・・・・、

しかし、夕日は何処も変わらんな。前にも同じ事を思っていたが気のせいだろう。デジャヴ何て良くある事だ。思った事に対してデジャヴという言葉が当てはまるかは分からないが良しとしよう。

 

アイスも無くなった。

人っ子一人いないので全力で下山しても大丈夫だろう。

まぁ、見られてたら見られてたで良いのだが、悪目立ちするのは嫌なので。

更に今更だが、自分が騎士甲冑という格好だと言う事に気づく。あぶねー、このまま気付かずに降りて町に入っていたらと思うとゾッとする。

スーツに着替える。これでも山登りにスーツで行く奴はいないだろうと自分に突っ込んだが、全力で走り抜ければ一般人の目には絶対に捉える事は出来ないだろうと思い良しとしよう。

そうして一気に走り下りる。

 

 

麓に付き駐車場があったのでもしかしたら地図でもあんだろう、と思いながら見渡す。

あった、これまた手入れがされておらず、書いてある絵も文字もかすれててわからん。

情報ゼロか・・・・・。

因みに音速で走っていた筈なのにスーツはボロボロになる処か、乱れてすらいない。

可笑しいだろうと思ったが便利?で良いので気にしない事にした。

さて、町でも目指して動きますか・・・・。ここに駐車場があると言う事は、この道沿いに行けば、町にも出れるだろう。

 

 

そんなこんなで町に付いた。途中めんどくなってショートカットしたが割愛しよう。

近未来的な建物が少々に少し前の時代を思わせる家屋がそこそこ。

どちらかと言うと田舎に部類しそうな場所だ。

興味本位でうろうろしていると畑か何かだと思っていた場所に錆びた鉄の棒が二本平行に並び、先が見えないが恐らく続いているであろう。線路か?こんなになるまでほおって置かれてるので間違いなく廃線だろう。

実はこう言った線路に興味があったりする。幸い人気が無いので剣を出して邪魔な草をぶった切りながら線路のど真ん中を進んで行く。

暫くするとコンクリで出来た無人駅跡と思われる所に出た。

何駅なのか看板のような物を見るが、これも錆びてボロボロに成っていて何処だかわからなかった。

まあ、廃線に成ってる時点でわかりきっていた事だが、ボロボロなの多いな。

ここも又、忘れ去られた場所なのだな、思わず苦笑いを零す。

椅子すら無い無人駅というのは初めてかもしれない。

 

何と無く無人駅に後ろ髪を引かれつつも先に進む事にする。

右手に剣を持ち、ぶん回しながら草刈りするスーツの男。うん、間違いなく不審者だ。

しかもシュール。よくばれないよな~何て能天気な事を考えながら進み続ける。

そんなこんなでトンネルの前までやって来た。山が多かったので予期しておくべきだったのだが、しかも、先が真っ暗で見えないという・・・・・。今は夜なので余計に不気味に思う。

好奇心もあるが、恐怖心の方が大きい、しかし、先には行ってみたい。

 

結論:音速ダッシュで駆け抜ける事にした。

 

それで一気にトンネルを突き抜ける。また開けた場所に出る。無論草茫々だ。

明かりがあれば便利なのだが・・・・、一瞬ガラティーン燃やして明かり変わりにしようと思ったが、山火事に成る事は目に見えているのでやめる事にした。

月明かりだけが今の明かりだ。後珍しく空にたくさん輝きを放っている星。

薄らしたその月明かりに不気味さを感じるが来てしまった物はしょうがないので進む事にする。

また無人駅にでた。駅名を確認しようとも看板事態が無かった。

フーム・・・・、何と無く途中下車?して見ようと思った。

取り敢えずは剣をぶん回しながら草刈りである。

そんな事をしながら少しずつ進んでいたら足に何かが当たる。

草事持ち上げると苔ばかり生えてる長い何かであった。両手で持ってみる。すると何の音も発さずにボロリととれた。とれた断面から見て腐った木か?

先っぽがそり上がるカタカナの「レ」の字のような全貌をしている。

・・・・・クワか?

 

確認するために草を足もとの高さまでカットして見たら少し凹凸ができていた。

そのまま凹凸沿いに切り進めて行ったら四角い形に成った。

ああ、疑いようがない。駅がある時点で気付くべきだった。ここは間違いなく廃村後だ。

ここは畑だったのだろう。

何とも言えない感じになる。取り敢えず草をカットしながら進む事にする。

何と無くそこでボーッとしていたら吸い込まれてしまいそうな気がしたから。

 

ボロボロな劣化した家のような物や小さな社に、お地蔵さんと思われる何か、果てには何が掘ってあるのかわからない石、宛ら宇宙人を思う石にブランコと思われる物まであった。

ブランコは木製で椅子の部分は腐って無くなったのかわからないが、錆びたチェーンが二本ぶら下がっているだけだった。それがまた、不気味さを醸し出しているのだが・・・・・。

数十年前まで実際に人が生きていたのだろう。自然消滅したのか、はたまた、人災、或いは天災にて消えたのかわからんが・・・・・、前者だろうな。

良く見てみると使われていたと思われる場所の草だけが丈が低い。

忘れ去られた村。後ろを振り返ってみると自分が通った後と、ここが盆地のように成っているのがわかった。まぁ、山道と思われる場所を登り始めたから気付いたのだが・・・・・。

こうして見ていると此処だけが切り取られた世界のように感じる。

更に奥に進むと社のような場所に出た。

不思議と此処だけは草があまり生えて無いような気がする。

鳥居を潜り、社へと歩みを進める。

すると、私を歓迎するように社の扉が独りでに開く。

驚き過ぎて洩らすかと思ったのは内緒だ。扉は開いた時にもう腐っていたのかその勢いのままボロボロになって朽ち果てた。

 

恐る恐る近づいて見ると錆びてはいるがキッチリとした形の剣が一振り置いてあった。

これは御神体か?剣は日本であるのにも関わらずルーンのような文字が刻まれている。

その剣の柄を握って見た所、激しい頭痛が私を襲った。

神罰って奴か?そんな事を考えたのが最後だった。

 

 

 

「・・・・貴・・・」

 

見た事が無いのに懐かしく思う。

 

「・・・・幽・・・子・・・」

 

「紫・・・・・」

 

話しているのがわかる。しかし、ノイズが掛っているような感じだ。

様々な光景が浮かんでは消えていく。

 

分からないのに分かる。知らない筈なのに懐かしさを覚える。

 

「セ・・・・様」

 

「セイバー様!!」

 

ッ----------------!!

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めるといつの間にか剣が消えていた。

頭を刺すような痛みが襲う。

いつの間にか倒れていたらしい。思いだそうとすると頭痛が増したので考えるのをやめた。

建物の外にでる。

ひび割れて見えるこの世界に何と無く嫌悪感を抱く。

深く考えるのはよそう。今はただ、ここから一刻も早く出たい。

 

忠義の(ガラ)・・・・・剣閃(ティーン)!!」

 

朦朧とした意識の中、ひび割れた空に向かい真名解放をする。炎の剣戟が空に向かって延びて行く。

何かが割れた音がしてまた意識が吹き飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・、行ってしまいましたか・・・・」

 

「行ってしまいましたね、ご主人様(マスター)

 

狐耳に狐の尻尾がついた巫女服を思わせる服を着た少女と、”ガウェイン”と同じ容姿をした騎士が消えていった人物のいた場所を見つめていた。

 

「全く、世界の悪意しか感じませんね・・・・・」

 

「そうですね・・・・・」

 

何処か懐かしむような、憐れむよう眼差しを一瞬した後、一陣の風が吹き、風が収まると、そこには誰もいなかったかのように何も無くなっていた。




まさかの急展開だが何時もの事なので無視して下さい。

続けば真相がわかります。続けばだが・・・・・。
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