東方太陽録   作:仙儒

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20話

あれから阿求の説明通りに行くとそれらしい家があった。

人里の守護者をやっている為か阿求の家よりは広いが、それでも他の家に比べればかなりの大きさをしている。

恐らく、自警団的な何かの会議場も兼ねているのだろう。

でかい門を潜り、悪いとは思うが扉をぶっ壊して中に入る。

余り人の家の中を見ていいものでは無いので、釜戸がある所から上がり、障子をあけた場所に囲炉裏がある大きな部屋に出たので、その部屋の角に能力を使い、布団を出し、慧音を寝かせる。

掛け布団をかけてっと、これでよし。

そこから静かに障子を閉めて外に出る。今度はぶっ壊した扉を直すか。

これも能力を使い壊れた地”点”と、壊される前の地”点”を繋ぎ元に戻す。

出来るかな~感覚でやったので正直驚いているが、便利なので良しとしよう。

少しくらっと立ちくらみがした。少し能力を使い過ぎたのかも知れない。

取り敢えず、寺子屋に行き、集まりだしていた子供達に今日はお休みに成った事を言い、来て無い子たちにも伝えてくれと言い、里を後にする。

 

 

永遠亭に着き、玄関の扉を開けるとごん太ビームが私の横を通り過ぎて行った。

・・・・・・、何事だ?

逃げ回っている兎の一羽を捕まえ、どお言う状態なのかを聞いて見た所、治療で治った幽香と永琳が何かを話しながらピリピリ仕出し、殺しあいに転じたとの事だ。

何それこわい。

もしかしたら外に家でも買ってそこに住んだ方がいいのかもしれない。

そうじゃ無ければ命が幾つあっても足りない。

止めに入る勇気もないし・・・・・・。外では金を積めば何とか成るだろうし。

取り敢えず今すぐにここから逃げた方がいいだろう。

そう思い能力行使しようとしたら意識が途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもの様に掃除や何かをこなしていたら急に次元が歪み、誰かが落ちて来る。

これもあのゲートのせいだろうか?そのゲートを利用してゲートの外側に行く旅行団体も増えている。

しかも、そのゲートが活性化し始めているのだ。

そこら辺の事を神綺様にはいち早く対処して欲しいのだが・・・・・、する気配は皆無だ。

思わずに目頭を押さえて深い、深いため息を吐く。

魔界の民全てを等しく愛しておられる方だ、それが一人の愛娘であればどうなるのか。想像に容易い。

しかも自身が腹を痛めて生んだ一人娘ならば余計に、だ。

アリス様が外に出たがっているのを全力で認めないと子供のように嘆いているのがここ100年の現状だったりする。

おっと、忘れてた。一応どんな事が起きても対応できるようにこっそりナイフを隠して構えながらその人物を見る。

 

ッ!!

「だ、旦那さま!!」

 

間違い無い。ここ数百年音信不通だった人物がいきなり現れたから驚いたが、すぐに思考を切り替える。

近くにいたメイド達を呼び、急いで運ぶように伝える。

私はその事を伝えるべく、城の神綺様の部屋に転移魔法を使い急ぐ。

本来であればそんな無礼な事など出来ないが事が事だけに今回だけこのようにした。

神綺様も急に転移魔法で現れたのに驚いている。

しかし、それにかまっている暇は無い。無礼を詫びつつ旦那様がお帰りに成られた事を告げると、凄まじい勢いで走って出て行ってしまった。

まだ何処に運んだのかを言って無いのだが・・・・・、

城中から「旦那様~、旦那様~♡ ♡ ♡」何て声がドップラー効果が聞こえたと魔界の民に都市伝説として語り継がれるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから大分時間が立ち、それでも目を覚ます様子が無い旦那様に神綺様にアリス様揃って看病している。

神綺様に至っては仕事すら蹴飛ばしてる・・・・・・のは何時もの事だが、それ以上に成っている始末だ。アリス様もいつもはこの城の図書室にて魔法の研究をなさっているのに旦那様につきっきりである。

それに何処から漏れたのか、旦那様が返って来た事が知れ渡り、魔界ではお祭り騒ぎと成っている。

まぁ、無理もないか。魔界での彼の立ち位置は神綺様が大いなる母で、旦那様が大いなる父なのだ。

親衛隊の士気も天元突破している有様だ。やる気があるのは良い事だが此処まで来ると、早速、呪いレベルである。

今なら銀河すら支配出来るかも知れない。等と思えてしまう位に盛り上がりを見せている。

再度頭を抱える。この事態をどう集取するかで、だ。

まぁ、一番は彼に目覚めてもらう事だが、先ほどから魔界中から大魔法使いと呼べるものを数百人集めて儀式魔法による回復魔法をかけている状態だ。

旦那様は魔界の父と呼ばれるだけあって、魔法も殆どが効かないのだ。良い意味でも悪い意味でも、だ。

今回は悪い意味が出て来たが。薬も魔力や神気が混ざっている秘薬では効かないのだ。

それ程の事態に陥る程の事があったのだろうか?

神綺様は月で旦那様は太陽と言われるだけあり、太陽が昇っている間は正真正銘無敵なのだ。

毒も効かないし。正直倒す方法があるのなら是非とも教えて欲しい物だ。

 

っと、話がずれたな。そんなお方が昏睡状態なのだ。

軍もかなりギシギシしている。いつ戦争に成ってもおかしくない位だ。

それに加えて、ゲートの向こう側で旅行団体の魔界人達が何者かに退治されたと聞き、それが追い風に成っている。

そういう言う私も皆程では無いが、頭には来ている。今回の旦那様の事にゲートの件が別物だとは思えない。

何らかの繋がりがあるだろう。それは魔界全てが同じように思っているだろう。

何時ものほほ~んとしている神綺様が真顔に成って軍に何時でも出撃できるように手筈を整えているのがその証である。

アリス様も完成した究極の魔法でお父様の仇を討つと言っていた。

私もナイフにレイピアを確認し命あらば、何時でも戦場に赴く覚悟がある。

そう、さあ黒幕よ現れろ、我らが大いなる父を傷つけたその罪を身をもって知るがいい。

そんな事を考えている内に伝令が届く。

何名かがゲートから侵入し、無差別に攻撃し始めているとの報告だ。

そこそこのレベルの門番や騎士が瞬殺されたそうだ。黒幕はそいつらだと見て間違い無いだろう。

神綺様にアリス様が戦闘で直々に叩くと殺気だって出て行ってしまった。

急いで御二方を追いかける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四季の妖怪だか何だかがお師匠様に喧嘩を吹っ掛けて倒されてここに運びこまれた妖怪だ。

一応お師匠様が絡んでいるので治療はするが、正直、そんな雌豚に情けをかける必要はないと思う。

はぁ~、相変わらずお人が良すぎですよ、お師匠様は。

それで話していたところ、どんな関係かを聞かれてそれに未来の妻だと答えたのが事の始まりだった。

それから雌豚が私は生乳を見られたなどの下らない言い争いに成り、どちらが妻に相応しいか決着をつけようと言う事に成り、戦いになった。本当に下らない事だ。そもそも死の無い私は、事、争いにおいてはルール違反もいい所なのだ。負けは絶対に無い。その事に雌豚は気が付いていない。

しかし、2,3回殺されたのは正直予想外だった。月の賢者であるこの私が随分と落ちた物だと思う。

この程度でカッカしては彼の妻は務まらないだろう。

私も未来の妻として彼に相応しい器の広さを持たねばならない。

そんな事を考えながらも殺し合いは続いているのだが・・・・・。

そこで一度停戦をしないかと申しでる。

御師匠様も居ないし無意味だろう。もしかしたら牛舎に行っているのかもしれない。

そんな事はしなくても良いと言ったのだが、それに耳を貸す程融通の効く人では無かった。

あのメス牛の所に行く位ならここで私の手伝いでもすれば良いのに、今度その話をしてみるか?

そっちの方が効率も良いし、何よりも有象無象がよってこなく成る。

彼は歩く女吸収機なのだ。ちょっと出歩いただけで直ぐに女が寄ってくるのだ。しかもほぼ全てが彼を好きに成ると言う事態に成って、だ。

しかもそれに全く気がつかないスーパーキングオブ鈍感なのだ。まるで漫画や小説の中の男主人公みたいだ。

はぁ~、彼への道なりはまだまだ先見たいだ。

これ以上殺りあっても意味がないと悟ったのか相手も聞く耳を持った様だ。

雌豚にしては良い判断だ。

それで消えたお師匠様の行方を知る為に兎達にお師匠様の事を聞いた所、いきなり消えてしまったとの事だ。例の能力の関係だろう。なんとなくお師匠様に雌がたかっているような気がする。

女の勘だ。残念な事にその勘が外れる事は天文学数値程無いのだ。

もう首輪でも付けて監禁してしまおうか?しかし、お師匠様の能力は未知数だし、素で私より強いのだ。その気に成れば不死である私ですら殺せるだろう。それになんとなく自由にしている彼をみるのが好きだし、それが一番彼に似合うのだ。そこを少し恨めしいと思う。

こんなにあなたの事を私は考えているのにあなたは全く別の事を考えているんでしょうね。

自分で言うのは何だが、こんないい女、そうそうい無いんですからね。

取り敢えず人里に行ってみる事にした。

もしかしたらお師匠様は牛舎(寺子屋)で子供達に授業をしているかも知れない。

 

 

思い立ったが吉日、急いで人里に向かうが、何故か永遠亭メンバー全員にあの雌豚まで付いてくる事態に成っている。

再度深い溜息を吐く。どうやら全員堕されたらしい。本当にそう言う処が憎い。あの女たらしが・・。

 

村の門番に聞いて見た所、もう出て行ったとの事だ。優曇華やてゐ以外の兎達には永遠亭の修理と、入れ違いに成った時の為に連絡用にトランシーバーを持たせておいた。

連絡が無いと言う事は戻ってはいないだろう。となれば、後はお師匠様の行動範囲で考えれば、博霊神社だろう。取り敢えず向かってみる事にする。

 

 

 

 

博霊神社に付くと異型に、人型だが翼が付いていたり、角がある鬼のような奴が凄い勢いで集まって、白黒の小娘に博霊の巫女、悪霊がそろって攻防を繰り広げている。

どう言った事態だこれは。

そう思いながら弓を構え、加勢する。てっきりここに居ると思っていたのだがお師匠様は居ないようだ。

また、迷子に成っているのか?まぁ、一応通りがかった序だ。

まぁ、そんなこんなで攻撃を仕掛け、博霊の巫女にどう言った事だと問う。

どうやら悪霊には見覚えがあるらしい。

話を聞いて見た所、魔界と言う単語にゲートなる物を伝えて来た。

たまには役に立つ奴だ。

そうこうしている内に全ての異型を片づけた。

 

「この、我らが大いなる父、セイバー様に手をかけた愚か者目が!何時か地獄の釜に落ちながら我らの怒りを思い出せ!!」

 

!!

今この異型は何と言った?

御師匠様を知っている素振りを見せた。

 

「おい悪霊、あなたは何か知ってるんじゃないかしら?さっさと往生しなさい」

 

そう言うとそう言えばと答えた。

魔界の創生神の2柱の内一人はどうやらお師匠様らしい。

しかも、もう1柱は女神で妻を名乗っているらしい。

何たる戯言だ、妻は私だ。その戯けとは一度はっきり立場の違いを示した方が良いだろう。

悪霊に先導を任せるのは尺だが、今はしょうがないので我慢する。

先程の言葉から察するに今、お師匠様はその魔界に居ると考えるのが妥当だろう。

そんな感じで着いて行くと何か居たような気がするが、適当にあしらう。

そうしたら今度は小さな小娘に膨大な神気を隠すこと無く挑発的に駄々漏れにしながら待ち構えている。

どうやら黒幕はこいつらで間違い無いらしい。

 

「私の旦那様に手を出し、天津さえ民に手を出したその罪を思い知れ!」

 

「私の究極の魔法でお父様の借りを返す!」

 

そう言いながら凄まじい弾幕を放ってくる。

コイツカ、ジショウオ師匠様ノツマヲナノル不届キ者ハ。

黒幕から出て来てくれるとは有り難い。

しかし、後ろには軍隊のような物が待ち構えている。

はっきり言って勝てない相手では無いが、今の装備では勝ち目が無い。

頭数あっちの方が数えるのがあほになる位いる。幾ら雑魚だと言えど本格的な戦いの基本は数なのだ。

軽く見繕っても100万位だろうか?

幸い不死である私はそのルール外だ。生き残りは出来るが負けは必須だ。

どうした物かと回避しながら考える。100万の大群からも弾幕が放たれる。

回避不能な所を自らが放つ弾幕で無理やり隙間を開けそこに潜り込む。

思わず舌打ちが出る。

 

 

ガラ・・・・・・ティーン!!!!

 

 

ッ!!!!

 

 

目の前の奴よりも何倍もの凄まじい神気の炎が私達の間に線を引く。

それに敵味方構わずに驚き、攻撃の手を止めた。

その先には、探していたお師匠様の姿があった。

 

「人々の平和を願い、その剣を掴みし誇りがあるのなら、剣を引け!!!」

 

いつものお師匠様らしからぬ態度で、宛ら王を思わせる物があった。

流石は軍神なだけはある。が、ここまでの声を荒げるのは軍でもみた事が無い。

 

「此度の事は私自身の責務であり、私が倒れたのにこの方々は関係無い。それにその中の幾人かは私の命の恩人である。その方達に刃を向ける事は私に剣を向けていると知れ!!」

 

その言葉に相手は素直に剣をおさめ、攻撃をやめた。

金髪の女性が彼に肩を貸しながらお師匠様共々此方に歩いて来る。

 

「すいません、今回ばかりは全て私自身の行いのせいです、申し訳ありま・・・・」

 

途中で倒れてしまった。

取り敢えず話し合いが必要らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めて見てみればみた事が無い中世ヨーロッパの貴族が寝ていそうなベッドだった。

こんな所に見覚えが無いのだが・・・・・。

まぁ、良い。取り敢えず部屋を出て行こうとしていた金髪メイドさん?に声をかける。

そしたら驚いた顔をして此方を見て来た。

 

「意識が戻られたのですね、旦那様!」

 

・・・・・・今度は旦那様、か。まぁ、良い。いつもの事だ。

重要なのはそこでは無い。私の知る限り、私の記憶が正しければ目の前の人物は夢子と言う筈だ。

と言う事は、私は今、魔界に居るのか?おいおい簡便してくれ。

確か夢時空があったのだ。今度はここが戦場になるのだ逸早くこの場から立ち去らねばなるまい。

速く逃げよう、そうしよう。

立ちあがるが目眩がして倒れそうになる。すると夢子が肩をかしてくれた。

有り難い。しかし、女に肩を貸してもらうとは如何がなものか?

・・・・・・、やばい。死にたく成って来た。

夢子は「お気遣いなくお休みください」と言うが、気を使って動こうとしたわけでは無い。

なので一刻も早くこの場を離れたいので「行かねばならぬ場所が有ります」と告げた。

夢子は深いため息を吐きながら「御供いたします」と言って肩を貸したままエスコートしてくれた。

どうやら私の意思が通じたらしい。

外に出て気が付いたのだが、やはり中世ヨーロッパのような城だった。

そりゃそうか、何たって魔界の創生神の住む館だもんな~。

そうしたら夢子に担がれ空をかなりのスピードで飛んで行く。

どうやら外まで送ってくれるらしい。重ね重ね申し訳ない。

その意味も込めて「忝い、ありがとう」と告げた。夢子はそれに対して全くもう・・・・と言う態度を取っていた。

そうしてついた場所は何か凄い軍隊と闘いしている霊夢に魔理沙に魅魔に永遠亭メンバーだった。

何故戦場に連れて来たし、図ったな孔明!!

 

っとアブねー、霊夢達がピンチだ。

流石に友と呼べる人物が殺されそうになっているのをみすみす見逃すことは出来ない。

夢子を突き飛ばし、ガラティーンを出し、有りっ丈の魔力を剣に注ぐイメージで構える。

剣に炎が灯る。まだだ、まだ足りない、ええーーーい、全力全壊、魔力を根こそぎ持ってけ泥棒!!

そう思いながら剣を

 

忠義の(ガラ )・・・・・剣閃(ティーン )!!」

 

振り下ろす。

今更だが、夢子を突き飛ばした理由は彼女が魔女だからだ。

確か、この世界での魔女の立ち位置は妖怪なのだ。万が一夢子がこれで消滅しました、じゃ洒落に成らん。魔界全てが敵に成るとかマジ積みゲー。

その後、双方攻撃を止めるように全力で大声を張る。

が、途中で意識が飛んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カリスマ:A+

元々元に成った人物との相性が良かったのか、今回100万を超える大群に刃を納めさせた為にランクアップしたスキル。

このランクに成るともはや呪いの領域である。

一国所か、一つの世界を治めるに十分なカリスマである。

どうでも良い話だが、公式設定でカリスマCは一家の大黒柱として十分なカリスマで、Bに成ると一国を治めるのに十分なカリスマとある。

この一つのランクの差に何があったし。

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