東方太陽録   作:仙儒

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21話

目を覚ましたらそこは雪国・・・・・、何て事は無く、中世ヨーロッパに出て来るベッドの上だった。

恐らくまだ魔界だろう。と言う事は戦いは終わったと見て間違い無いだろう。

まぁ、そうじゃなくても戦闘に成らなければ問題は無い。

そう言えば霊夢達は無事だっただろうか?

確か旧作では霊夢一人だけでも勝てたのだから問題ないか。

ベッドから出ようとしたらまた目眩がした。我慢して立ち歩こうとしたらまた、何処からか夢子が出て来て支えてくれた。

何かデジャヴってる気がするが気のせいだ。そしたら今度こそ無理やりベッドに戻された。

それに苦笑いしながら大丈夫だと告げると難しい顔をしながら「そう言う時程旦那様は大丈夫ではありません」と答えた。

本当に大丈夫何だがな・・・・、ちょっと目眩がしただけだし。生前はしょっちゅうあったので本当に大丈夫何だがな。

そう言えば戦いはどうなったのか聞いて置かねばなるまい。

多分霊夢達は生きていると思うが一応気に成って仕方無い。

そうしたら永琳と魅魔と幽香と外で殺し合いをしているとの事だ。

何故だかは解らんが、あの3人なら大丈夫だろう。なんとなくそう思った。

そうしたら突然扉が吹き飛び、金髪幼女が飛びこんで来た。

みんな大好きロリスちゃんだ。

 

「目が覚めたのですね、お父様!」

 

そんな事を言いながら凄い勢いでタックルする形で抱きついて来る。

お父様?・・・・・、そう言えば確かロリスの父親は不明であった筈だ。この小ささでは中身がどうあれ、精神は体に引かれるのだ。確か漫画やアニメでもそう言っていた気がする。

何のアニメや漫画だかは忘れたが・・・・・。

この小ささでは確かに父が欲しいだろう。・・・・・・、子供故の物か。

何か泣きながら抱きついているので取り敢えず優しく撫でておく。

やはり母親だけじゃなく、父親と言う物が欲しかったのだろう。ならば納得行く。

そうしたら急に顔をバッと上げて、

 

「私の名前はわかりますか?お父様?」

 

・・・・・、知ってはいるが会うのは初めてだ。

この世界に来てから似たような事が多すぎるような気がする。

それともEXTRAの鏡の国のアリスの「あなたの御名前何て言うの?」って奴の反対か?

どちらにしろその問いに対しては首を左右に振るしか無い。

 

そうしたら、また泣きながら抱きついて来た。

取り敢えず子供、更には女の子が泣いているのは気まずい。

取り敢えず背中を優しく撫でておく。

そうしたら今度は壁が吹き飛び、三対の翼を生やした魔界神が泣きながら「旦那様~」何て言いながらこれまた私に飛びついて来る。

小さな体の割に、不釣り合いな位でかい良いメロンをお持ちだ。

永琳や紫には劣るが、あれは爆乳~超乳に部類するので例外だろう。

何か、キャラは巨乳キャラかツルペタの極端だったな~。

何て、現実逃避をしながらもその感覚を堪能する。思わずに鼻の下を伸ばしそうに成るのと襲いたくなる衝動を必死に我慢する。

私の理性がががががが。

こちらもアリスと同じ事を問うてきたので、同じ対応をしたら、泣きながら

 

「貴方の妃の神綺ですよ~」

 

何て言いながら泣きじゃくっている。

此方も一応撫でておくことにする。

後ろから入って来た永琳に幽香に魅魔が「その手があったか」何て言葉を漏らしていたのを聞かなかった事にする。

これからどうなる事やら、泣きやんだ神綺は離れて「ここに居ればいずれ思い出すかも~」とか言いだして、それに三人がピクリと反応し、また外に出て殺し合いを始めた。

因みにロリスは泣き疲れたのか抱きついたまま寝てしまった。

ロリスをはがそうとするがかなり強い力で抱きついていてはなれない。

前にも緑色の髪の幼女で似た事があったような気がする。

仕方ないのでこのままにして気にしない事にする。幸いに全然重くは無い。

むしろ軽いと感じる程だ。まぁ、英霊に成ってからほぼ全てが軽いに部類するように成ったが。

しかし、外で爆発音とかが響いているのに良くすやすやと寝ていられるな~。

そんなこんなで時間だけがゆっくり流れて行くのであった。

 

 

 

 

あれから霊夢と神綺が話し合い、協定みたいなものを結んだらしい。

これで私の心の平穏が約束された訳だ。

うん、実にいい日だ。記念日にしても良い位だ。

で、だ。何故こんな事を考えているかと言うと・・・・

 

「「聞いてますか、お師匠様(セイバー様)!!」」

 

あれから霊夢も一緒に成って説教タイムと洒落込んでいる。

何、故、だ!

 

その話を聞いていたら夢子が気を利かせてくれて、助かった。

夢子に眼で感謝を告げると彼女は顔を赤らめて反らした。

殆どのメンバーからの視線がかなり痛く成る。これは最早物理的攻撃何じゃ無いのか?

そう思えて終うほどだ。

幾つかは私の懐にて眠るロリスに羨ましそうな視線を送っているが・・・・。

そんなに撫でられたいのか?

まぁ、良いけど・・・・、そう言えば神綺はゲートの管理が出来て無い事をどう思っているのかを聞きたかったが目線を向けると、神綺は頬を赤らめ両手を両頬に当て、イヤンイヤン見たいにクネクネし始めた。絶対今言っても無理か・・・・、思わず深い溜息が出る。

迷った末に紅茶を口にする。

 

これは旨い。こんな旨い紅茶を飲んだのは久方ぶりかもしれない。

永琳の目の色が変わったような気がするが気のせいだろう。

そう言えば何故私の住む場所で揉めていたのかが解らない。

それを問うた所、全員が頭を抱えながらため息を吐いた。仲良いな、おい。

さっきまで殺し合いしてたとは思えない。

あ、このクッキーもおいしい。このサクサクした食感が好きなんだよな。

ジャムがあったのでそれに付けてクッキーを齧る、これまた違った味わいがする。

うーん、旨い。

もしかしたらこのジャムは紅茶に入れる奴かも知れんが、これはこれで旨いので良しとする。

苺ジャムなせいか、崎さんがフィーバータイム突入中だった。

案外かわいらし所もあるのだな。てっきり素敵素敵連打してトリップしていると思ったのだが・・・。

取り敢えず永遠亭に戻ろうと告げると永琳達が勝ち誇ったような顔をした。

他の連中は何故だ!っと聞いて来たので、寺子屋で教師をしているので、永遠亭の方が人里に近いと告げると永琳に叩かれた。

痛くは無いが何故だ!

最近理不尽な気がする。やはり、外で一人、静かに暮らすか?

案外良いかもしれない。後は身分を証明する物が欲しいのだが・・・・、無理ですよねー。

そう思っていたら私の上にあった重みが消える。

次に私の体を浮遊感が襲う。あららーーーーーーっ!!!、某ピエロのような声を心の中で叫びながら落ちて行く。

落ちる瞬間のみんなが驚いた顔が印象的だった。

次に移ったのは此方を見る大量の目が私を見ている。何と無く、夢日記を思い出す。

まぁ、どうでも良いな。やっぱり此方に帰って来ては駄目だったか?

着地して見るとそこは外の世界の何処にでも有るようなカフェテラスで前には今時のファッションを着こなしている紫が座って居た。思わずに見とれてしまった。

良く似合っている。素直にそれを告げると、顔を赤らめ顔を背けた。

ありゃ?ミスったか?まぁ、良い。服装も変わり今時のような恰好をしている。

紫が見繕ったのか?

取り敢えず向かいの席に座り、メニューに目を通していると店員さんが大きなグラスにストローが二本入っているジュースが来た。

え?飲めってか?

まぁ、間接キス何かを全く私は気にしないので構わないが、紫は大丈夫なのか?

こんな罰ゲームみたいな事。何か萃香辺りと賭けごとでもして負けたのか?

考えていてもしょうがないので取り敢えず口にして見る。

そうしたら紫も赤い顔のまま、反対側を銜えて飲み始める。

一体何がしたいのだ?彼女は?

 

「今回はどうしたのですか?」

 

そう問うたら白く長い人差し指が私の唇にあてられる。?

余計にわからん。そうしたら紫がため息を吐きつつ

 

「何でも有りませんわ・・・・鈍感ボソッ」

 

最後の方は聞こえなかったが、今までの経験上聞いても教えてくれないので気にしない事にする。

暫く二人無言でジュースを啜った後、トイレに行くと言い、こっそり伝票を持ってレジに進み、会計を済ませる。流石にジュースだけではこのカフェに失礼だと思い、お土産屋見たいのを幾つか買った。

外に出ると日傘を差しながら待って居た。バレテーら。

まぁ、いいや。そしたら私の左後ろにちょこんとついて、私の左手を彼女の右手が握って来た。

本当に何が目的なのだろうか?かなり視線が私達に集まる。

無理もないか。紫はかなりの美人だもんな~、嫉妬の視線も幾つも感じる。

あても無く歩いているとここが京都だとわかった。

紫も特に何処に行きたいと言う訳でも無く、ただただ、私の左後ろを付いてくるだけだ。

そうだ、前回は早足で行ったので良く見ていなかったのを思い出し、西行寺に行く事にした。

 

寺に着いてから紫の態度が少し変わった。

少し悲しそうな顔だ。そう言えば幽々子の事でも思いだしているのかも知れない。

辛い思いをさせてしまったのかも知れない。

 

「許されよ、紫殿」

 

そう告げるとピクッとなったような気がする。

早々に寺から出ようとしたら後ろから強く抱きしめられた。

心なしか前に回された両手が震えている気がする。

背中に生暖かい感覚がする。でかい女性の象徴が思いっきり背中に押し付けられる形に成っているが不思議と下心を感じないのは紫のこの震えている手と後ろに感じる生暖かい感覚のせいだろう。

肌に吸いつく感覚からして泣いているのだろう。

こりゃ、完全に行先をミスったなー。ったく。

そう自分で思いながら悪態ずく。

取り合えず回された手を両手で黙ってそっと包み込むように手を添える。

声を殺して泣く紫の姿はどこか郷愁を思わせる物があふれていて、痛々しかった。

まだ、吹っ切れて無いのだな・・・・。今回ばかりは私が悪いので甘んじてこれを受ける事にしよう。

なぁ、紫よ、お前は何のために幻想郷を作りだしたのだ?

良ければその胸の内をどうか、私に打ち明けて欲しい。

力に成れるとは思っちゃ居ない。だがな、話す事で少しでも楽に成る事だってあるのだぞ?

少し、重い荷を背負い過ぎたのだ。ああ、頑張り過ぎたのだ。

ここいらで少し休憩といこうじゃないか。紫よ。今は少し、疲れ過ぎただけだよ。

だから、一緒に休んで行こう。な~に、怒る奴なんさ居やしないよ。

だから、だから・・・・・・、何も言わずに泣いて居る訳を、私に教えて欲しい。

 

 

 

 

あれから暫くしたら紫は泣きやんだのか後ろから抱き締める状態をやめて、私の左手に絡みついて来た。

そう絡み付かれると女性の象徴がこれでもかっ、てほど当たって理性が削られるのだが・・・・。

それにより、彼女の顔が見えなくなってしまった。

そのかわり女性特有の良い香りがする。

これはシャンプーの香か?

まぁ、どうでも良いか。今度は紫が黙って指を指し始めたのでそれに従って歩いて行く。

移動中、一言も発しない彼女に少し気まずい感じがしたのは私だけでは無いだろう。

やがて一軒の家に着く。かなり広い日本庭園見たいな場所だ。

中に入ると藍が「御帰りなさいませ」と頭を下げながら告げて来た。

驚いたが、今はそれ所では無い。

藍もまた、複雑そうな、悲しみを孕んだ顔をしている。

あー、もう!どうして東方キャラはこう、悲しい顔や瞳をした奴が多いかな。

取り敢えず恒例に成っているイタチ突きを藍の額にする。

少し驚いた顔をしていた。取り敢えず笑顔を浮かべてみる事にする。

 

「ッ!!」

 

何か顔を反らされた。そんなに見るに堪えない顔かな?

そう思っていたら紫が私の左手を抓られた。痛くは無いがやめてもらえないだろうか?

こう、精神的に来る物があるから。

そんな事をしている間に家の中に案内される。

本当に日本庭園その物だな。一応ガラス等もあるが、作りはほぼ同じだ、囲炉裏もある。

ただ、それに似つかわしくない、テレビや台所もあったが・・・・・。

そこでようやく紫が手を離してくれた。

ちゃぶ台のある部屋に来て座ると、藍がお茶を出してくれた。

それに感謝の意を伝えて飲む。これまた旨い。緑茶もここまで旨いものは本当に久方ぶりだ。

日本庭園を見ながら茶を啜る。これ程の贅沢はあるまいて。

一緒に出された羊羹にも手を出す、うん、これまた雅なものだ。当然旨い。

予談だが、羊羹とは元々、中国で動物の肉を四角くカットした、所謂チャーシュー見たいなものを指す物だったりする。しかし、日本には動物の肉を食べる文化がまだ無かった為、餡子で代用した物が日本の羊羹である。中国では羊羹を頼むと全然違う物が出て来るので気おつけておこう。

また一つ、賢く成りましたね。

な~んて事を考えながらも飲食は続けている。

今度はカットされた林檎が出される。林檎・・・・・・だと!

これは食うしかあるまいて。早速凄い勢いで食べて行くと、流石に紫に藍が苦笑いをしていた。

まぁ、相手の事を考えて幾つかは取って置くが・・・・・。

どうでも良いが、藍よ、あなたも座ったらどうだ?流石にずーっと立たれて居ると此方が居たたまられなく成るのだが・・・・・。

そう伝えると「御気にせず」何て言われた。

気にするから言ったんだろうがと心の中で悪態を吐く。

で、

 

「結局何がしたいのですか?」

 

そう聞いて置かねばならない。紫も忘れていたのかポン、と手を叩き、この家をくれるとほざきだした。

嫌、素直にうれしいし、都合が良いがそれはどうよ?後、人里にもこれと作りが全く同じ物を用意してくれたとの事。

そうして、身分証明書も出してくれた。ご丁寧に前回ホテルに泊まる際に書いたセイバー・ガデッサと書いてある。

もしかして、見られてた?まぁ、ありがたいので深く考えない事にする。

が、そこまでしてもらう間柄でも無ければ、そう言った関係でも無い。

その事を伝えると気にするなと告げて藍共々スキマで帰ってしまった。有無を言わさずとはこの事を言うのでは無いだろうか?

しかし、解せんのは紫がこうも積極的に物を用意したり、関与をしてくる事だ。

何か裏があると考えてしまう私は悪く無いと思う。しかし、幾ら考えても相手にメリットが少しも無い。確か、彼女はメリットの無い事はしない主義だったような気がする。

やっぱり、現実入りを見て楽しんでいるのか?しかし、それなら人里にも同じ家を用意する意味が解せん。謎が謎を呼ぶとはこの事だな。何か金庫に金が入っていると言っていたので確認の為に金庫がある部屋に行き馬鹿出かい金庫を開けてみると、1円札に一万円札がこれでもか!!ってくらい入っていた。しかもぎゅうぎゅうに。

パソコンも置いてあるらしく、また別の部屋に行き、パソコンの電源を入れる。

普通に付いた。

それから最寄りの教習場を探して、パソコンの電源を落とす。

紫の不可解な行動に疑問は尽きぬが何時までも考えていてもしょうがない。

なので取り敢えずは免許を取る事にする。大型二輪と、普通車免許。これさえあれば無免許運転には成るまいて。

善は急げと言うし、早速行って手続きをする事にしよう。

まぁ、車やバイクに乗るより走った方が速いのだが、身分証明の為に持って置いて損は無いだろう。

 

そんなこんなで手続きを済ませ、授業を受けて帰って来た。

今更だが、この家はエミヤ亭見たいに成っていて、日本庭園がプラスされた位だ。

これは庭園側には出れんな。もったいなさすぎて。

後、やたらと視線を受けたが何だったんだろうか?一応敵意が無いので気にしない事にしていたが。

何人か女子が来て、携帯のメアドを教えてくれと来たが、生憎携帯何ぞ持って居ないのでその事を伝えておいた。そう言えば携帯も持って置いて損は無いな、良し、買いに行くか。

 

そんなこんなで携帯もゲットした。

スマフォ型だ。何でも一週間位は重電無しで使い続けても大丈夫と言う性能を持っているらしい。

流石は未来。パネェっす。充電時間も1時間とかからんらしい。

どうでも良いが、御勧めしてくれた若い女性に赤外線でメアドと電話番号を交換させられたのは何だったんだろうか?

まぁ、便利グッツを手に入れたのでよしとしよう。

後は、京都の町並みをゆっくり堪能する事にした。

刀屋があったので思わずに入って一番高い値段の日本刀を衝動買いしてしまった私は悪く無い。

これでいちいちガラティーン何かを出さずに済む。

あれは万が一の切り札なのだ、それに、出し続けていると霊夢にお小言を貰いかねない。

取り敢えず宝物庫に入れておく。このままでは銃刀法違反で捕まりかねない。

刀の強化は後で家に帰ってからにしよう。

前に買った京都パンフレットを頼りにしていたにも関わらず迷子中。早速、買った携帯が早速役にたった。

GPSって便利で良いね。アナウンス通りに行く、お、ここか。パンフに乗っていた昔ながらの茶屋は。

そこに入り、抹茶にお勧めの和菓子を頼み、待つことにする。

この店は周りと違い、木製の昔ながらの造りの店だ。まぁ、所々近代的な物が見えるが気にする程では無い。因みに紫から貰った家にはちゃーんと電気が通っていて、各部屋に電球も付いていたし、トイレも洋式だった。トイレは素直に有り難い。和式は苦手なのだ。

っと、頼んでいたものが来た。

一口飲んでみる。実は抹茶は飲んだ事が無かったりする。フム、そんなに苦くは無いな。

和菓子を食べながら飲むには持って来いの味と言える。

食べ終わり、今度は清水寺に行ってみる事にする。

ここでもGPSが役にたった。

 

そんなこんなで清水寺。前に行った時には無かった飛び降り防止ネットが張り巡らされて居た。

そんなに多いのか?飛び降り。

まぁ、良いや。縁結びのお守りを買い、目隠しで石に触れると恋が叶う石ってのもやって見た。

普通にあっさり触れた。しかし、恋愛感情何て今の所持ってないので意味が無いのだが・・・・。

しかし、良い縁はあって欲しいのでやっておいた。

この後はどうするか・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も急にスキマで彼を見付けだし、強引に此方に連れて来た。

あの後の、彼に対するスキマが使えなくなった出来事は何だったんだろうか?

もしかしたら彼の能力に関係あるのかも知れない。

見つけた時は、やっぱりと言うか、女に囲まれて居た。

少し妬いてしまうのはやっぱり彼を愛しているからかもしれない。

セイバー、か。今の伝承では正刃様と親しみを込めて呼ばれ、わりかし有名な神だったりする。

そう、科学が発達し、神は御伽噺の中だけの存在と言われるこの世の中でも、だ。

等の本人は相変わらずのほほ~んとしている。それが正義の神、ましてや軍神等とはこれっぽっちも思えない。まぁ、殆どの人が彼の第一印象は何かと聞けば殆どが騎士と答えるだろうが・・・・。

落ち着いた様子で椅子に座る彼、一応他の人に突然人が現れるのはおかしいので、見ているものの境界線を弄らせて貰った。まぁ、彼が座った所で解除したが・・・・。

彼はメニューを見ていたら私の頼んだ恋人限定のジュースが来た。彼は頭を傾げながらも普通に口にした。私は緊張してドキドキなのだが、彼は特に気にした素振りを見せない。

そう言えば、間接キス何かを気にする人では無かったな・・・・・。

これでは私は眼中に無いみたいで少し思う処があったが、よーく見てみると、気付くか気付かないか位に顔が少し赤く染まっているのに気が付き、私の思った事は気鬱だったみたいだ。

飲み終わった後、お手洗いに行くと言いながらこっそり伝票を持って行く辺り、本当に彼らしいと思う。暫くしたら店から出て来た。

私は彼の左一歩後ろに立ち、彼の左手を握る。確か、男の人はこう言う大和撫子見たいのに憧れていた筈だ。きっと彼もこう言うのが好きだろう。それに、手を繋ぐだけで幸せが溢れて来る。

こんな時間が永遠に続けばいいのにと思いながら彼に行き先を任せながら付いて行く。

そうしたら彼は徐に一つのお寺に私を連れて来た。

・・・・・西行寺だ。私の親友の幽々子の家元と言って良い。何故彼が私をここに連れて来たのか解らない。もしかしたら記憶が戻りつつあるのかも知れない。

彼はまるで私の全てを見透かしたような目で私を見て、大きな桜の木に背を向け謝って来た。

その姿があの時、幽々子が自害した時の姿に重なった。

思わずに彼に抱きついてしまった。泣きそうな今の顔を彼には見られたくは無かった。

彼はあの時と同じ、ように優しく包むように私の手を握ってくれた。

涙が溢れ出す。我慢できなかった。彼も何も言わずに受け入れてくれた。

それが余計に涙腺を緩める。ずるいなー、こんなにも彼を思っているのに彼は私を覚えて無い。

幽々子に何て伝えればいいのだろうか?私は好きな者をみんなで分かち合う方だ。

まぁ、第一夫人は私なのは譲れないが・・・・・・。それでも独占欲と言うのは少しある。

藍も彼の事を愛しているのを知っている。彼に記憶が無い事を話した時にそれを受け入れられなくて暴走して、この私が境界線を弄らなきゃいけない程だった。かくいう私も悲しみの境界をいじっている筈なのに、彼に会う度に効果が無くなってしまう。

それと同時にどうしようのないまでの安心感を抱いてしまう。愛おしい気持ちの制御が出来なく成る。

色々な感情が次から次に溢れて止まらない。この涙も何時に成ったら止まるのだろうか?

私ですらわからない。

そんな私を彼は黙って優しく受け入れてくれる。やっぱりずるいや。

私はそんなあなたの事を・・・・・・、

 

   愛しています。

 

気が済むまで泣いて、それでも何も聞いてこない彼に心の中でお礼を言う。

優しすぎるその態度は私だけに向けて欲しいと思うのは私の我儘だろうか?

そうしたら彼が何の用で外の世界に呼んだのかを聞いて来た。

そうだ、彼とのデートですっかり忘れていた。

今度は私が方向を指さし、彼がそれに従って歩いて行くと言うスタイルだ。

本当は言葉で言えば速いのだが、先ほど泣きついた事で、彼としゃべるのは気まずかったからだ。

それに対しても彼は何も聞いてこないので感謝してる。

そうしてついたのは今時、外の世界では珍しい日本庭園の家だ。先に藍に行ってもらい、あれこれとして貰っている。中に入ると藍が迎えてくれた。

彼女の悲しみやその他の境界線をいじっている関係で取り敢えずの暴走は免れた。

中に入り話をする、途中、お茶や菓子を出して貰って、話をしていたが、どうやら記憶は戻って居ないようだ。一応不便が無い様に、トイレや電気を通したり、トイレも洋式にしたり、釜戸があるがIHのキッチンを取り入れたり、パソコンを用意したりしておいた。後、身分証明書等。

外の世界も人里にも、だ。これで他のみんなとの差が大分埋まった筈だ。

しかし、彼もやはりと言うか、断って来たので彼流の効く耳持たんの態度を示す為にスキマを使って幻想郷に藍共々帰って来た。

 

「紫様、良かったんですかあれで、強引過ぎじゃありませんか?」

 

「あれ位強引な方が彼には良いのよ。どうせ話合ったって、どこまでも平行線何だもの」

 

違うかしら?と告げると式の藍が苦笑いしながら「そう言えば、そうでした」とつぶやいた。

良い意味でも悪い意味でも彼は頑固なのだ。これ位が丁度良いのだ。

しかし、記憶をなくして尚、あの態度と言う事はあれが彼の素なのだろう。

決して飾ることなく、比肩的な感じで自分を過少評価するお方だ。

本当に変わらないな・・・・・・、だからこそ、記憶喪失と言う現状を受け入れる事が出来なかった。

それと、彼には内緒で金庫の中には外で使う為の一万円札に幻想郷内で使う一円札をどちらの屋敷にもこれでもかっ、て位詰め込んでおいた。素直に渡しても受け取らないと思った故の行動だ。

それに、境界線を弄って、無くなった分自動で補充するような仕組みに成る様にしておいた。

まぁ、彼はそれを積極的に使う事は無いと思うが、いざと言う時の為にあって損をするようなものじゃ無いだろう。

さて、今度は何時彼に会えるかしら?そんな事を考えながら眠りについた。

どうか、夢の中だけでも彼とのイチャラブ出来るように少しの願いをかけながら・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピキーン!

何か電波が飛んできたような気がする。

取り敢えず教習所に自分の財布から札束を積み、卒業し、免許試験も金を積んだら出してくれた。

いや~、ありがたい。

そんなこんなで種の運命でアレックスが乗っていたそっくりな車を見つけたのでそれを買い、運命の零でセイバーが乗っていたのにそっくりなバイクがあったのでそれも購入しておいた。

バイクは明日には届くそうだ。市役所に行き、ナンバープレートを二枚貰っておいてよかった。

その内一枚を車に付けてもらい、京都の町を散策中だ。

そう言えば、諏訪探検をまだしていなかったな。

前回の騒ぎのほとぼりも醒めただろう。

そうと決まればすぐに行こう・・・・・・、と言いたい所だが、生憎明日はバイクが来るし、何よりも寺子屋があるのだ。暫くはお預けだな。こりゃ。




紫は何を思って幻想郷を作ったのだろうか?
紫にそれを選ばせた理由を知りたい。
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