東方太陽録   作:仙儒

48 / 111
あっチュリネ・・・・・・


26話

検査も終わり、帰宅しようとしてるのだが、何やら永遠亭主要メンバーがキャリーケースに荷物を詰め始めている。

一応聞いて見る。もしかしたら旅行に行くだけかもしれない。

しかし、世界は本当に残酷である。

皆が私の家に引っ越すのだとほざいて下さいましたよ、ええ。

そんな事では薬師としての仕事に支障が出るのはと言うと、人里の方が患者をすぐに見れるので効率がいいとの達しだ。

成程と納得してしまった事については永琳の策にはまってしまったのかも知れない。

まぁ、幸い広い家なので永遠亭主要メンバー位だったら余裕で住める。

しかし、皆私を男として見て居るのだろうか?間違いが起きないとも限らない・・・・・・・、自衛手段が有るんですね、わかります。

さり気無くちゆりに崎さんまで荷物まとめてるし・・・・。

そして、さっきからピリピリしているルーミア。

正直に言おう、かなり怖い。

メンチビーム出てるってあれ。それ位怖い。

今も私をジト目で見て、永琳達に殺気を隠すことなくぶつけて居る。

頼むから私を巻き込まないでくれ、本当に・・・。

 

てな訳で家が永遠亭メンバーに占拠されました。

つーか永遠亭はどうすんだよ。

え、他の兎達がどうにかするだって?さいですか・・・・・。

ドンマイ、名も知らない兎達よ、そしてグッバイ私の平穏・・・。

 

良く良く考えてみたら今までとあまり変わらない気がする。

それに、今回の事で更に他の連中が黙っちゃ居ないんだろうな~。

 

私の平穏は何処に!!!

マジで勘弁してくれ。

いっそのこと、外の世界でひっそり過ごすか?

案外ありかもしれない。

ガウェインの件は私が出歩いたりしない限り大丈夫だろう。

一瞬早苗達の所に行こうかも考えたが、放浪癖がある私そっくりな神様が戻ってきたらアウトなので止めておいた。

しかもその神様と同じ名前を名乗っている訳だから、下手したら殺され兼ねない。

そんな自殺願望はヘタレロードをアクセルべた踏みでかっ飛ばしている私には残念ながら無い。

まだ小町達に会うのは早すぎるだろう。

それにいきなり行っても東風谷家に迷惑だ。

はぁ~、私の安住の地は何処だろうか?

 

深く考えるのはやめよう。本当に鬱に成りかねない。

さーて、これからどうなるやら、御先真っ暗とはまさにこの事だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

式の件についても色々とお師匠様から聞きだした。

一応まだそんなに何かあった訳では無いみたいだが、このままではお師匠様が危ない。この事に本人は解っているのだろうか?

・・・・・、気がついていたらこんな状況にはならないか。

本当にお師匠様は女関係にだらしがない。

はぁ~、改めて彼への道のりの遠さを自覚させられる。

これ以上変な虫がお師匠様に付かないように一緒に暮らす旨を伝えた。

そしたら駄目だと言ったがそれらしい理由を言ったらおkを出してくれた。

恐らく永遠亭の事の心配と、雌豚達と私達が争うのを予想しての駄目だしだったのだろう。しかし、彼の正妻は私である事をはっきりさせねばならない。

彼の愛は大き過ぎるのだ。その大きさに見合う女に成らなければならない。

正妻の座についたら、他の雌豚に少し位なら分けてもいいと思っている。

しかし、まずは、彼をどうやって振り向かせるかだ。

惚れ薬を昔飲ませた事があったが御師匠様だけ効果が無かった。

彼の能力が原因だと思われるが、いったいどんな能力なのだろうか?

最初に聞いた話だと豊姫と似たような能力だと思っていたが、どうやら違いそうだ。

だが、聞いて教えてくれるような方では無いのだ、残念な事に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫からあのお方の話を聞いた。聞いた時、紫が何を言っているのか理解できなかった。

悪い冗談だと思っていた。否、思いたかった。

しかし、彼女はこのような事で嘘を言うような人物では無いし、ましてや親友の私にそんな嘘を吐くメリットが無い。

そう理解してから頭の中が真っ白になる。あのお方が私を忘れるなんて・・。

そこからは数日間部屋にこもりきりで放心状態だった。

かわいい従者が心配してくれていたが、それに構っている余裕が無かった。

何か記憶が戻るきっかけと、自分をなだめる為に蔵に入った時にある巻き物が目に留まる。

それには西行妖の封印の巻物だった。

確かあの方は自分は私に似たような存在だと言っていた事を思い出した。

亡霊なら亡霊に成る際に記憶をなくすと言う。

あのお方が亡霊に部類されるかわからないが、もしかしたらそう言う事なのかもしれない。

だとしたら、蘇ればまた、私の名前を呼んでくれる筈だ。

額を中指と人指し指で軽く小突きながら・・・・。

また同じ時間を共有出来るかもしれない。

そんな藁にもすがる思いで巻物を読み進めていく。

どうやら人柱を使い封印しているらしい。

もしかしたらその人柱はあのお方かも知れない。

巻物にも相当強い者が人柱に成ったと記されて居る。

私の知っているあのお方なら自ら進んで人柱に成るだろう。

そう言う性格だ、あのお方は。ならば西行妖の封印を解けて、あのお方が蘇れば記憶が戻り、また私に笑顔を向けてくれる。

そう信じて従者に告げる。

 

「春を集めて来なさい、何が何でもよ・・・・」

 

片手片膝をついた従者は「はっ!」と言って春を集めに向かった。

私はあのお方の記憶が戻った時の事を考えている。

うふふ、私の為に、頼んだわよ、妖夢。




異変のフラグが立ちました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。