東方太陽録   作:仙儒

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27話

あれから一夜明けた。

何か嫌な予感がふつふつと込み上げて来る。

異変の兆候か?確か、春が来なく成る異変があるし。

しかし、それとは違う何かがあるような気がする。

こう、言葉に出来ないがモヤモヤした感じ。

こうした勘は結構バカにできなかったりする。

これはガウェインに成ってから気が付いた事なのだが。

幾多の困難をくぐり抜け、修羅場を超えてきたガウェインの勘は、悪い意味でも良く当たるのだ。

直感スキルはついて無い筈なんだが?虫の知らせと言う奴か?

 

まぁ、暫くは無視していて大丈夫だろう。

何せ今はまだ秋なのだ。寒さが増して来たのでもう冬かも知れんが、春に成るまでは動かなくても大丈夫だろう。

下手を打って死ぬのは勘弁だ。確か幽々子は死を操る程度の能力だった筈だ。

そんなのくらったら死は避けられないだろう。

ガウェインに効くかは解らんが。

 

触らぬ神に祟りなし、あまり関わらないようにしとこう。

しかし、この変な感覚は何なんだろうな。

まぁ、良いや。

成る様に成るさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、だ。

逃避をやめよう。

永遠亭メンバーに慧音に幽香に魅魔に紫に藍がエンカウント。

違う意味で修羅場となっている。

もしかして変な感はこれを示していたのだろうか?

・・・・・・案外否定できないのが怖い。

何時もの如く皆を人の迷惑に成らない所に飛ばした。

爆発音何かが遠くから聞こえるような気がするが気のせいだろう。

 

 

トントン

 

ム?

こんなに朝早くに誰だろうか?

取り敢えず玄関に行き扉を開けるとそこには阿求が居た。

また珍しい来客だな。

しかも常識をわきまえた阿求がこんなに朝早くから来るのは珍しい。

今までは時々夕方に絵を見せに来てくれたりする程度だったしな。

因みに阿求だが、何故か寺子屋に通いに来ていた時期があったりする。

勉強しなくても十分に頭はいいような気がするが・・・・・、あれか?私が外の世界の知識をちょっとだけ公開してるのが物珍しく、来ていたのか?

まぁ、どうでもいいや。

冒頭に戻ろう

 

「稗田殿、こんな朝早くに如何なされた」

 

問いかけておく。

決して横に抱えている包丁と思われる柄が見えてビビってるわけでは無い。

 

「阿求と呼んでください。朝早く迷惑かも知れないと思ったのですが、その、あの、えっと、」

 

とキョドリ出した。何これ可愛いい。

 

「り、料理が出来ないと聞いたので、その、作りに来ました」

 

おお、そいつはありがたい。

ルーミアを含めて全員飛ばしたから外で食べようと思っていた所だ。

「迷惑だったでしょうか?」と上目使いされた。

迷惑なんかじゃない。寧ろありがたい。

お礼を言って阿求を家に招きいれる。

IHは無理だったらしく、釜戸で料理を作ってくれた。

やはり火力はうま味と言うのは間違いでは無かったようだ。

IHよりも旨い気がする。

さっきから阿求がそわそわしている。何故だろうか?

 

 

・・・・・・、ああ、そういう事か。

 

「とても美味しいですよ」

 

そう告げると阿求は目に見えて安堵の息をついた。

序にジョークで良いお嫁さんに成りますね、と告げた瞬間に阿求の顔が茹でダコのように真っ赤になって小さく唸りだした。

何これ可愛い。本日二回目の瞬間である。

その後他愛もない話をし、帰って行った。

これで外食は避けられた。

外に出るのはリスクが高すぎる。

主にガウェイン・ペンドラゴンと言う意味で、だ。

取り敢えず朝はどうにかなった。

そう言えば、人里に来て十年立つが人里の飯屋に行ったこと無かったな。

十年もあったのに・・・・・、

よし、昼は人里の定食屋を物色してみますか。




熱い・・・・・・
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