東方太陽録   作:仙儒

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28話

つーわけで昼。

色々な店を見つつ適当な店に入る。

お昼な為か客が多い。

勝手に開いている席に着き、来た店員にここのお勧めをくれと言っといた。

 

暫くして出て来たのはとろろ飯。

・・・・・、とろろは初めてだな。

大丈夫か?試しに一口口に運ぶ。

 

こ、これは!!

 

あ、味が無い。とろろには味が付いている訳では無いのか。

てっきり味付けがされたものだと思っていたので驚きだ。

近くにあった醤油を上からかけて、混ぜて食す。

何か、醤油の味なせいかノリ弁を思い出した。

ちょっとかけすぎな醤油の御飯はよく母が私に作ってくれたものだ。

それを思い出すと涙が出そうになった。

それを隠す為に丼を持ち一気にかっ込む。

いかんな、涙腺が余計に緩くなった。

とっとと食い、金を払って家に能力で帰る。

そこで涙腺はついに決壊した。

懐かしかった味に涙があふれ出る。

声を殺して一人静かに泣く。

 

 

 

ああ、母さんのノリ弁、また食べたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旦那様が声を殺して泣いている。

宥めてあげたいが、こう言う時にどうすればいいのかが解らない。

故にここから見守る事しかできない自分を恨む。

何があったのか解らないが、旦那様からは郷愁の念が溢れ出て居る。

何か思う処があるのだろう。

私の旦那様は慈悲深いお方だ。気負わずに良い事にも気負う所がある。

流石は私の旦那様だ。

しかし、気負い過ぎるのは良くない。

夫婦なのだ。その事を含めて、一緒に背負って行きたい。

”家族”なのだ。苦も喜びもともに分かち会いたい。

だから・・・・・・、何も言わずに声を殺して泣いている訳を教えて欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「メリー、良い情報を手に入れたよ。正刃神社って所」

 

いきなり突拍子もない事を言う連子。

そう言えば、今でもそこだけは、

地元の人も正刃さんと親しみを込めて呼ばれて居るらしい。

その他にも子供の守り神で、神社に七五三で行けば、祝いの言葉が書かれた紙に、神酒、そしてお守りがその家の玄関に置いておかれて居るなど、不思議な事が次々と起こる事で有名だ。

後は、勝負の神様で受験の願かけをして合格したりしても祝いの言葉と御札等が届くのだと言う。

これは昔から続いているのだと言う。

一時は神社の者がやっていると思われたが違うようだ。

これのドキュメンタリーテレビで放送されたのがきっかけで全国に広がった。どんなにカメラ等の写真や映像で流されても、何も無い場所から急に酒やお守り等が出て来て、重要な部分が写って居ない。

その為か日本では神様が湯何時神が居ると言われる場所だ。

あくまでも学会は神社の者の仕業にマジックだと言い張っているが・・・。

 

だが、私の”目”。境界線を見る程度の能力は誤魔化せない。

微かにだが、境界線が少し歪んだのを見た。

この話と映像を見せながらドや顔している連子に告げる。

 

「ビンゴよ、連子」

 

と告げる。ガウェインがセイバーと言っていたのだ。

正刃にセイバー、関係ないとは思えない。

彼に戻って来てもらうために活動しているんだ。

人間をやめても彼のもとへ行くとひそかに心に誓って・・・・・。




眠い・・・・・
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