東方太陽録   作:仙儒

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それは挟間の夢・・・・・。


亡霊姫は束の間の夢を見る

安心感が私を包んでいる。

こうも安心感を抱いたのは何時以来だっただろうか?

もしかしたら生まれて以来かもしれない。

この温もりの正体は解っている。

私達が愛したたった一人の殿方。

そのお方に抱きしめられている夢をみる。

最後に何も言わずに私達の前から突然と消えたのは何時だっただろうか?

かれこれ1000年近くはあるかもしれない。

その間、どこで何をしていたのか、何故何も言わずに姿を消したのかと問い詰めたいが、今はどうでも良くなってしまった。

この安心感に身を任せ本当に意識を手放してしまう。

 

 

知らない筈の夢を見ている。

大きな屋敷に私と紫にセイバー様がいる。

ひどく脅えた感じの私に、心配そうにその様子を見守る紫。

そして私に近ずこうとしているセイバー様。

だが、セイバー様が一歩近寄ると私は脅えながら一歩下がった。

 

「__________でっ___」

 

上手く聞き取れない私自身の声。

更に近づくセイバー様。

 

「来ないでっ!!!」

 

今度ははっきりと聞こえた。

悲鳴にも似た声を無視して近寄るセイバー様。

私の近くにいた蝶が彼へと飛んで行き、消えた。

それと同時に苦しそうにのたうち回るセイバー様。

 

「だから言ったのに!どうして来たの!!」

 

そう言ったら、さっきまでのた打ち回っていたのが嘘のようにセイバー様は立ち上がり、服に付いた埃を払いながら近寄って来た。

又悲鳴を上げる私、しかし今度は蝶は彼が腕を払った瞬間に消滅した。

私の周りを飛んでいるたくさんの蝶がセイバー様に襲いかかる。

 

「逃げてーーーー!!!」

 

心の底から叫ぶ私。

しかし、また彼が腕を振るうと全てが消滅した。

近づいてきたセイバー様は人差し指と中指で額を軽く突くと

 

「許されよ、西行寺殿、これが最後です」

 

そう告げられた。

意思気をなくす前の彼に被った。それを頭を振るって追いやる。

今はこのおかしな夢についてだ。

酷く懐かしい感じがする。

夢の中の私は紫にセイバー様を見て、良く合うようになって、笑顔で居た。

しかし、それも長くは続かなかった。

西行妖。死を呼ぶ桜。私のお父様のせいでそうなった事を突き止めてしまった。

それだけでは無い。能力を上手く使えこなせずに周りの人全てを殺してしまった。

それを苦病んで、お父様のマネをするつもりは無かったがその桜の下で私は自害した。

その哀れな姿を見た紫は泣き叫び、彼もとても悲しそうな顔をしていた。

そして知ってしまった。

そうか・・・・・、西行妖の元に眠っているのは”私”だったんだ・・・。

 

「そうですか、真実までたどり着いてしまわれたのですね」

 

驚き振り返る。そこには”セイバー様”が立って居た。

可笑しい、それにこれが本当に真実なのか?

思い悩んでいると軽く衝撃が来た、何があったのか解らないうちに意識が遠く成る。

 

「許せユユコ、これで最後だ」

 

それを聞き、意識が途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

覚醒が速かったか、まさかこの時点でこれ程とは、知らない方が幸せとは言った物だ。

目の前に横たわる亡霊姫の頭を優しく撫でてから額に手を当てる。

これは幽々子には必要無い記憶だ。

思い出さなくて良い物だ・・・・・。

 

良し、記憶の封印が完了した。これで目が覚めてもさっきの事を思い出す事は無いだろう。

しかし、無知とは罪だな。流石に少し恨むぞ”ガウェイン”。

 

ご主人様(マスター)・・・、お辛くないですか?」

 

心配した顔で聞いてくる狐耳に巫女服の少女。

 

「辛くない・・・・・、と、言うと嘘に成りますね」

 

そう、私はこの悲しみを皆に与えていてしまったのだろうな。

再度自分を憎く思う。言葉に出来ないこの悲しみと言うか、遣る瀬無さ、と言うべきなのか、或いは虚脱感か・・・・全部かもしれない。

本当に皆には悪い事をしていたのだな・・・・・

 

「すいません・・・・」

 

そう小さくつぶやいた言葉は誰にも届く事無く虚空にかき消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

点と点を結ぶ?程度の能力:A




まさかのミラクル展開。
それに就いて行けない作者・・・・、だめじゃん!
能力のランク上がりました、やったねたえちゃん、出来る事増えるよ、きっと、たぶん、メイビー
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