あれから皆でどんちゃん騒ぎ。
お酒を余り飲んでいない私以外は全員酔いつぶれてる。
永琳が酔いつぶれるとか以外だな。
っと、それはさて置き、回りを見渡す。
食い散らかされた料理に皿達。
成程、霊夢が嫌がる訳だよ。これをこれから片すと思うと気持ちが折れそうだ。
霊夢の奴、人ん家だからって気楽に眠りやがったな。
は~、再度深く溜息を吐く。
見てても心が折れるだけなので片付ける事にする。
そうしたら紫が起きて来た。
冬眠は終わったのかな?
まぁ、どうでもいいや。宴会の料理の残りを彼女に出す。
私はせっせと片付けだ。
そうしたら紫が手伝ってくれると言いだしたが、気持ちだけで十分です、と紳士的な態度を取ってしまう。
ガウェイン補正か、ちくせう。
しかし、紫は折れずに私を無視して皿等を洗い始めた。
しょうがないか。っと思いながら私も片付けを開始する。
妖怪、騎士片付け中.........
一時間くらいかけて片付けが終了する。
そうして戻って皆を部屋へ運ぼうと戻ろうとしたら紫に服の袖をつかまれ踏み止まる。
何だ?振り返るとワインと2つのグラスを持った紫が笑顔で此方を見て居る。
どうやら私は二次階に誘われたらしい。外に出て屋根の上にジャンプで乗り、紫はスキマを使って屋根上へ出て来た。
月を見ながら紫に次がれたワインを掲げ、紫の目を見つめてグラスを掲げる。
何を思ったのか紫の顔が赤いのは気のせいだろうか?
もしかしたら先に少し飲んでたのかもしれない。
取り敢えずワインを口にする。
こ、これは! う、旨い!
もしかしなくても何百年物ではないだろうか?
こんなに旨いワインは久々だ。
永琳は果実酒を良くくれるが何故かワインだけは作ってくれなかった。
何故だろう? まぁ、どうでも良いか。
しかし、何だか前にもこんな事をやっていた気がしてならない。
ワインでは無く、アイスで・・・・・・。
やめよう、酒が入ったせいか、それとも別の事が要因か頭が痛く成った。
いつの間にか握っていた2本のアイスの内、1つを紫に渡す。
紫はそれを受け取ると、
「・・・・・・、同じだ・・・」
と小さな声で呟いた。何が同じなのか聞いたら気のせいだと言われてしまった。これ以上の追求は無意味か・・・・。
暫く無言で二人で月見酒を満喫するのだった。
外が騒がしい、しかし、今代の巫女や何かが来ていると藍に聞いたので出るに出れなかった。
私達の対面は次のステージで然るべき手順を持って出会う算段だからだ。
静まり返ったので様子を見に外に出たらセイバー様が一人でせっせと片付けをしていた。
起きて来た私に残り物の料理を出しつつ、謝罪して来た。
それに気にしていないと答えつつ、彼の手伝いをする事にする。
彼は紳士的に断って来たが、ここで皆よりも少しでもリードするため強引に手伝いをした。
彼も難色の顔をしていたが、それが少し変わった。
どうやら上手くいったらしい。
暫く二人でせっせと片付けをしている。
何と無く新婚さんで二人で仲睦ましく片付けをしているのを連想して照れくさく成ってしまう。
だが、悪いものでは無い。寧ろ幸せが溢れ出て来る位だ。
暫くして片付けが終わり、戻ろうとした彼を止めてワインを出して月見酒に誘う。
彼は何を言うでもなく、外に出て屋根の上にジャンプしていった。
私もスキマで屋根上に出る。
彼は月見酒をする時、必ず屋根の上か、高い所でする癖があるのだ。
何故そんな事をするのか問うた事が昔あったがはぐらかされてしまった。
しかし、一度だけ酔った彼が家族がどうのこうのと言っていた気がする。
月、あの忌々しい場所に彼の家族がいるとは思いもしなかった。
っと、考えていたら彼にアイスを渡された。
このアイス・・・・・。同じだ。
ガウェインが好んで良く食べて居たアイス。
彼に何時も貰うだけだったから気にしなかったが、そのアイスは何処の店を探しても見つかる事は無かった。
やっぱり彼がガウェインだったんだ・・・・・。
再度確認する。
やっと、やっと巡り合えた訳だ・・・・・・。