東方太陽録   作:仙儒

7 / 111
開幕を告げる


3話

今更だが現実では私はどうなっているのか?

まあ、少なくとも生きてはいないと思うが・・・。

家族との仲は良好だったため未練がひしひしと込み上げてくる。

もっとできる事があったのでは無いかとか、親に恩を返してない事。

むしろ親には恩を仇で返してるようなものだしな。

親よりも先に逝くと言う事は・・・。

せめて家族が幸せでいられるように祈ろう。

それに唯一無二の親友である相棒(バカ)にお礼も言えていない。

この世は大いなる意思で動いているとあいつは言っていたが、これも大いなる意思の仕業なのだろうか?

だとするならば、どこぞの感謝のように世界の悪意が見えるようだよ。

そう言えば自分の名前がわからない・・・・・え?

何でだ?ガチでわからない!

性は水本、ここまではいい名前がわからい。

何故だ!家族の名前もわかる、親友の名前もわかる。

なら何故私自身の名前がわからない!!

急に言いようのない恐怖が私を襲う。

何故何故何故なぜなぜなぜナゼナゼナゼ!!

 

「・・・ま・・」

 

「お師匠様!!」

 

っ!!びっくりした。

 

「どうしました?急に大声など出して」

 

「何度も呼びましたよ、どうしたんですか?まさか体調がすぐれないのですか?」

 

どうやら何度も呼ばれていたらしい。

正直助かった。

あのまま続いていたら恐怖で暴走していたかもしれない。

この事は深く考えない事にしよう。

それに今はガウェインで間違いないのだ。

それだけで満足しよう自己を成立できただけで・・・・。

取り敢えず、

 

「何でもありませんよ八意殿」

 

そう答えておく。

永琳は不満そうにしながらも深くは追求してこなかった。

正直ありがたい。

しかし思考が気持に追いつけていない。

やめよう。

・・・・・気晴らしに散歩でも行こう。

思い立ったが吉日、その旨を永琳に告げ全速力で走って行く。

 

 

 

 

 

「え、ちょっ・・・」

止めようと思ったが既に姿が見えない。

はあ、とため息をつく。

お師匠様の顔色が悪かったので声をかけたのだがどうやらドンピシャだったらしい。

おおかた自分のことでも考えていたのだろ・・・・無理もない。

お師匠様には記憶がないのだ。

自分が何者なのかわからなくて不安になるのは当たり前だ。

今までに経験したこと、思った事の積み重ねが記憶でありそれがあって初めて自己を確立できるのだ。

その積み重ねが無くなればどうなる?こたえは簡単だ、自己を保てなくなる。

セイバーと名乗っていたがそれが本当に自分の名なのか、本当に自分なのかがわからないのだろう。

DNA鑑定もして100%お師匠様なのは確認済みなのだが、それを本人に言っても理解はできても納得はしないだろう。

今後はカウンセリングを治療に入れた方が良いかもしれない。

 

そんな事を考えながらふと思う。

記憶が無いのだから場所も分からない筈だ。

・・・・・・迎えに行った方がいいかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

正直ガウェイン舐めてた。

と言うか英霊舐めていた。

アニメなんかでは分かりにくいが英霊は基本音速以上で移動するのだ。

でなければあのように飛んでいるように移動できない。

更にアニメだから人の目に見えるように演出されているが実際英霊同士の剣戟は亜光速なのだ。

相対性理論に真っ向から喧嘩を売ってるようなものだ。

英霊としての補正が少ないエミヤは押されているとは言えよく対応できたなと関心する、マジで。

これで過去の人物として英霊の補正が働いたら間違いなく化け物になる。

なんたって人々が思った正義が形になった存在なのだ。

おお怖い怖い、マジで。

そう言えば体に当たった竹が片っぱしから吹っ飛んでいく。

全然痛くないからいいがシュールだ。

なんだかギャグ漫画みたいな感じになってる。

 

ひらけた場所にに出てそこで止まる。

全然つんのめらない、貫性仕事しろと思うが都合が良いのでよしとする。

どうやらここが竹林の入り口らしい。

後ろを振り向く。

私が通った跡が一直線に続いている。

流石に永遠亭は見えないがこれで迷う事はまずないだろう。

取り敢えず近くにある木にジャンプして上の方にある太い枝の上に立って辺りを見回す。

どうでもいいが軽くジャンプしただけでここまで登れるとは、ざっくり見積もっても3メートル以上あるんだけど・・・・、本気でジャンプしたらどの位になるのだろうか?今度やってみよう。

そう思いつつ目に入ってくるのは木、木、木、木だけだ。

できるだけここいらの地理は把握しておきたい。

そういえばガウェインの剣はどうやったら出て来るんだ?

EXTRAの中では構えた瞬間から出て来てたしどうするんだ?と思ったらいつの間にか右手に剣を持っていた。

少しビビったのは内緒だ。

しかしこれはこれは・・・芸術とか剣の事がわからない素人でも見事だと言ってしまうだけの存在感を発してる。

蒼と銀色にきらめいているように見える。

流石はエクスカリバーの姉妹剣だ。

伝承ではエクスカリバーの影に隠れてしまいあまり出てこなかったのが惜しいくらいだ。

これが人の思いの結晶か・・・・灌漑深いな。

まあいいや、これで目印を作る事ができる。

なんて軽い気持ちで振ってみたら前の木がアニメみたいに斜めにずれて落ちていく・・・・・。

ええーーーーー!!

軽く振るっただけだよ!?今の。

こんな切れ味のものをさばいていたのか、主人公達は・・・・あの世界は着くずく化け物だな。

この世界も対外だが・・・・・。

何故か妖精達が集まり騒ぎ始めた。

異変か?

 

妖精の一匹?人と目が合う。

すると妖精がいきなりこちらに向かって弾幕張ってきやがった。

ちょまっ私が何かしたか!?

そう言えば異変が起これば誰かれかまわずに弾幕張るんだっけか?

っと考えるのは後だ、今はただ逃げるのに専念しよう。

木と木の間をどこぞの忍びのように移動する。

ここで早速空を飛べない事のハンデが出てくる。

本気でジャンプすれば届くかもしれないが妖精は一匹や二匹ではないので効率が悪いし何よりも迫りくる弾幕をよけるすべを空中では持たない。

これは空を飛ぶ手段を速球に会得する必要がある。

帰ったら絶対に空を飛べるよう練習しよう。

回避しきれない弾幕は剣で木を切って倒し盾にする。

そんな事を繰り返す、ってか音速以上で走って巻いてる筈なのに妖精、妖精、妖精、ええい!幻想郷の妖精は数に底が無いのか!!

つーか何の異変だよ!!

赤い霧が出てない事から紅魔郷じゃないのは確かだ、雪も降ってないから妖々夢でもない。まだ太陽が上がってるから永夜抄でもない、花々が咲き乱れてない事から花映塚でもない。と言う事は文化帳あたりか?

くそっ!永琳にもっと詳しく聞いとくんだった!!

後悔は先には立たないと言った人に素晴らしいで賞をあげたい位だよ!!

ここが何処だかもわからないし幸運Aはどうしたんだ!!さぼってんな幸運A、仕事しろ幸運A!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かつて無いほどの神気を感じた。

否、訂正しよう現在進行形で感じいてる。

 

そこには紅白の巫女と昔話で出てきそうな三角形の典型的な魔法使いの黒い帽子をかぶった少女が顔を見合わせて唾を飲み込む。

 

ゴクッ___。

 

どちらが先だっただろうか?もしかしたら同時にだったかもしれない・・・

間違いない、異変である。

それも過去に例を見ないほど大きな、だ。

紅白の巫女は神妙な顔をして蔵に向かう。

来るべき戦いに向けて。

蔵から玉串を全てとありとあらゆる札に針を出しながら外に居るであろう人物に向けて。

 

「あんたは来なくていいわよ」

 

と告げる。

支度は整った。

後は行くだけである。

蔵を出る。と黒い帽子を深くかぶり直した少女が、

 

「水くさいな~、こんな面白そうな事一人じめなんてずるいぜ?霊夢!」

 

そうは言っているが体が微かに震えていた。

 

「・・・・・死ぬわよ?」

 

正直勝てる気がしないが挑まねばならない。

 

_____それが幻想郷を守る博麗の使命なのだから・・・・。

 

「承知の上だ」

 

こうして二人の少女は異変解決の為、動き出した。

 

”最初で最後かもしれない異変に向けて”

 




思い返すと人の思いが形になった剣って東方だと
人の思い=信仰だからかなりのヤバイ物なんじゃないかな?

東方補正パナイです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。