あれから一夜明けた。
あのお説教は出来れば二度と受けたくはないと思う。
ドンドンドン!!
と戸を強くたたく音で目が覚める。
こんな朝っぱらから何事だ?
そんな事を考えながら玄関へと急ぐ。
玄関を開けると凄い勢いで慧音が入って来た。
そして体の色々な所を触りだした。
一体何なんだ? 「怪我は無いか? おかしい所は無いか?」
ちょっと暴走気味な慧音にチョップを入れる。
力加減を間違ったか? 慧音が頭を押さえて涙目で睨んでくる。
んで、何故こんな事に成ったのか説明を聞くと、私が誘拐されていると言うのを聞いたらしい。
それで2週間顔を出さないので気に成り、帰って来たと何処かから聞きつけて会いにきたとの事。
これは私が悪いな・・・・
そう思い素直に謝る。
色々話しながら慧音が朝ご飯を作ってくれた。
今日は昨日大規模な戦いがあって疲れたのか皆が起きてこないので助かったりしている。
おいそこ、リア充爆発しろとか言うな。
彼女とはそんな関係では無い。
まぁ、私としてはそう言う関係が欲しいんだけどな。
あ~、彼女欲しい。
それから二人で食事をすませ、久々の寺子屋に二人で向かう。
そう言えば2週間も無断欠席しててよく首に成らなかったな。
そこら辺慧音には感謝せねばならないな。
寺子屋やめさせられたら大事な収入が無くなる。
一応紫に施しは貰っているがこの十年間一銭も使っていない。
使って過ごすのもいいが、それって男としてどうよ?
そんなちっぽけな意地から手を付けて居ない。
外? 外では自分の能力で出しているので、こちらでも紫の施しを受けて居ない。
それはさて置き、寺子屋に向かっている途中で阿求も心配していたと聞いてますます居た堪れなくなるのと同時にそんなに私を心配してくれる人がいることに嬉しさが出て来る。
後で阿求の家に手土産でも持って訪ねたほうが良いかも知れない。
友達は大切だからな。
そんなこんなで久々の寺子屋授業。
とは言っても月でも同じ事してたので何か久々な気がしない。
そんな事で今日もレッツとっつぁん授業だ。
今日も通常運転で授業を続ける。
「おっと、正解です。花丸あげましょう」
生徒一人一人を見て回るのも教員の仕事だ。
授業が終わり、寺子屋を出て能力で出した鳩サブレを持って阿求の家に向かう。
本当は高級そうな和菓子持って行こうと思ったんだが阿求の家ならばそう言った類は家で出てるだろうと思っての判断だ。
まぁ、流石に鳩サブレだけじゃ不味いと思い、ちゃんと高級そうなクッキーの詰め合わせも用意した。
しかし、いつ見ても入りずらい屋敷だな。
こう言ったでかい家に入るのは気が引ける。まぁ、私の家も大きさでは同じ位、否少し大きいが、やはり人の家に行くのは緊張する物だ。
門番見たいな人に声をかけ阿求への面会を申し出る。
十年もこの里で暮らしているので直ぐに家の中に入れてもらえた。
屋敷の中に入るとお手伝いさんが「こちらです」と案内された部屋で座り阿求が来るのを待つ。
途中でお茶を出してくれたお手伝いさんにお礼を言いつつお茶を口にする。
どうでも良いけど他人の家で一人ぼっちって何か居づらくない?
そんな事考えてたらかなり慌てた感じで阿求が入って来た。
そこからは慧音と同じ事を言いだした。ただ、阿求は体を触りはしなかったが・・・・・。
どうでも良いな。
取り敢えず無事である事を告げ、詫びの品として鳩サブレと高級そうなクッキーの詰め合わせを出す。
そんなものは受け取れないと言う阿求に話を変えた方が良いかとここ2週間での里の出来事について聞いて見る事にした。
その作戦が功を奏したのか話し始めてくれる阿求。
どうやら何もない平和な日々だったらしい。
その後世間話に花が咲き、良い時間を過ごせた。
ひとしきり話をし終えて腕時計を見てみると結構いい時間に成って居たのできりあげる事にする。
無論サブレとクッキーの詰め合わせは部屋に置いてきた。
阿求も気がついて無いみたいだし作戦は成功みたいだ。
帰り際、阿求が上目づかいで「また来てくれますよね?」と言う言葉に「ええ」と返事をして阿求の家を後にする。
そして家に帰ると凄い品数の料理が用意されて居た。
何事だと思い近くに居たルーミアに聞いて見ると宴をやるそうだ。
そう言えば萃夢想が近かった筈だ。
・・・・・と言う事は暫くの間宴続きになるのか。
霊夢が大変だな~何て思いながら近くにある料理を摘み食いする。
あ、これ美味しい。
儚月抄はイレギュラーです。
てな訳で萃夢想が始まりそうです。