よ、ようやく終わった・・・・・。
家に帰ってきたら餅が無くなっていたのに一人喜んでいたら家の兎達がまた餅をつきはじめた。
オーマイガッ!!
折角一生懸命無くしたのに生産すんじゃねー!
もうやってらんねーよ、こうなったら不貞寝してやる。
願わくば起きた時に餅が無いように願いながら・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
zzzzzzz
帰って来て暫くしたらお師匠様が部屋へと向かっていくのが見えた。
後を追って行って襖を少し開けて確認して見たら寝て居た。
まぁ、無理もない。
今日一番の功労者はお師匠様だ。
振り返る。周りに人が居ないのを確認する。
よし、誰も居ない。
そのままそーっと部屋の中に入ろうとしたら手を引かれた。
振り返ると先程まで居なかった筈の人物達が居た。
夢見にちゆり、雌牛に悪霊に亡霊、式に巫女に魔法使いに姫達まで居る。
はぁー、時間の問題だと思っていたがやはり姫達もか。
此処まで女関係にだらしがないお師匠様に溜息しかでない。
さり気無く優曇華にてゐまでいるし。
もうこうなったら既成事実で攻めるしか無いか?
いっその事、全員殺してしまおうか? とも思ったがお師匠様がそれを許さないだろう。
それで愛想を尽かされるのは何としても避けたい。
だが、譲れないものはある。
「手を離してくれるかしら? 私はお師匠様と一緒に寝なければならないの」
手を離さないと、わかるわよね? とどこから出したのか解らない弓を構える。
それに相手も乗って来た。それぞれが武器を構えている中、ふと異変が襲う。
寝て居たお師匠様が眩く光り出した。
何事だ! と思っている内に消えてしまった。
どう言う事だ? まさかまた外の世界に行ってしまわれたのか?
もしかしてお師匠様起きてしまったのか?
とも思ったがそれは無いだろう。最後まで幸せそうな顔で眠って居た。
だとするとお師匠様の能力が発動したのか?
お師匠様の能力は良く解らないから無いけど月の一件やお師匠様自身の言葉からすると移動系の能力だ。
寝ぼけて発動してまた外の世界で月の連中に捕まるのは何としても避けたい。
外の世界に行った時にお師匠様の家にちょっとした細工をしておいたのを思い出す。
急いで地下の研究所へと向かう。他の連中はぽけーっとさっきの光景を見て固まったままなので放置する。
夢見にちゆりは私に付いて来たが気にしてる暇はない。
地下のラボでお師匠様に付けた発信機の反応を探す。
「あうちっ!」
間抜けな声を出してしまった。
対して痛くは無いが何事だと周りを見渡す。
ここは・・・・・私の家だな。
しかし、人の気配すらしない。
成程、寝ぼけて能力使って外の世界に飛んでしまったらしい。
まぁ、餅を食わなくて済むし、元々それも頭の中に入れて居た計画だ。
三が日はここに居よう。
また月に拉致られないように家からは出ないようにしよう。
確か紫が結界を張ったと言っていた。
この家に居ればとりあえずは大丈夫だろう。
冷蔵庫を確認したらちゃんと食材がいっぱい入って居た。
これで餓える事は無いだろう。
藍にマジ感謝。
・・・・・あ、でも料理どうしよう。
自慢じゃないが炊事スキルは零だ。
・・・・・鍋にするか。
それだったら私にもできるだろう。
鶏がらスープの素とか鰹出汁とかもあるから味付けも大丈夫だろう。
「あれ、どうされたんですかセイバー様」
振り返ると藍が居た。
おお神よ、感謝いたします、マジで。
事情を話したら料理を作ってくれる事に成った。
マジで感謝。
で、ずらーっと並ぶおせち料理。
すげー。店でしか見たこと無いよ。
生前はお節料理は親が嫌いで出る事は無かったからな。
何でも食べて残った所がどうたらこうたら。
取り敢えず餅料理は食わずに済みそうだ。
うむ、美味しい。
そうだ、藍に三が日は幻想郷に帰らないと永琳達に伝えて欲しいと伝言を頼んだ。
藍は「わかりました」と言うとスキマで帰って行った。
そんなに忙しかったのかな? 何か悪いことしちゃったなと罪悪感が襲う。
・・・・・取り敢えずテレビでも見よう。
正月特番で一つくらい面白いのやってるだろう。
おおこの栗きんとん美味いな。
雌狐がやって来た。
お師匠様からの伝言を授かってきたとの事。
やっぱり外の世界か。
前に外の世界に出た時に拠点としてる家に細工をしておいて正解だった。
月の使者に見つかったらどうする気だと思うが確か妖怪の賢者が結界を張ったと言っていたので大丈夫だろう。
細工の中には此方以外の装置にジャミングが入る様にしておいたのでお師匠様が外に出て月の使者に鉢合わせしない限り大丈夫だ。
そう言えば寝ぼけて外の世界に飛んだのに何で三が日帰らないと言うのだろう?
何か用事があるのだろうか?
まさか月の使者に拉致されたばかりなのに外をほっつき歩くほどお師匠様も馬鹿では無い。
と言うか私よりも頭が良いのだ。大丈夫だろう。