私は、宿の部屋に入るとすぐに装備をストレージにしまい、ベッドに飛び込んだ。
ベッドには身にかける物が一切なく、弾力も少ない。
デスゲームが始まって二日目の朝を迎えた。時刻は朝の9時10分。
視界の右上にはメールのアイコンが表示されている。
メールはりんからで、
『おはよう。昨日の出来事はもう立ち直れた?
片手用直剣を使うならおすすめのクエストがあるから詳細を記入しておくね。私たちはもうクリアしてるから情報の信用性は高いと思うよ。
クエスト:《森の秘薬》
受注場所:村の奥の民家(木々に囲まれた中の一つだよ)
受注条件:民家に入る。家にいるおばあちゃんが「水を出すかい?」と聞かれるのでもらう。そして「何かお困りですか?」と問いかける。そしたらおばあちゃんが娘の病気のことを話すからしっかり聞くこと。
クリア条件:《リトルネペント》の、口の上に花が付いてる花付きを倒して《リトルネペントの胚珠》を手に入れる。そして届ける。
以上がクエストの流れだよ!
※注意事項
《リトルネペント》には実付きって呼ばれる口の上に花じゃなくて実がついたのもいるんだけどそれとの戦闘中に実を攻撃しちゃうと周りにいる《リトルネペント》を呼び寄せる修正があるからそこだけは注意すること!
決して無理はしたらダメだからね。ポーションと装備を整えてから行くこと!分からないことがあったらメールで構わず聞いてね。』
送り主はもちろんりんだった。SAOではRinnで登録しているらしい。nが一個多い気もする。
りんのことだからこの情報はきっと、いや確実に正しいのだと思う。
けれど、りん達は強いから、もしかしたら長期戦になると何か別のパターンをしてくるのかもしれない...。
そして、一人の私が知らない攻撃をされたらきっとパニックに陥る、そしたらまた昨日の様になるに違いない。
そう思うと宿部屋のベッドから一歩も踏み出せずに、夜が来てそのまま眠りにつくことになった。
翌日。デスゲームが始まってから三日目、11月8日。時刻は朝の7時45分。
今日は外に出てみよう。そう思った。
宿は一泊だけだし、別にフィールドに出なくても村の中を歩けば何かあるかもしれない。
念の為に装備を付けて、部屋には特に何も置いてないのでそれだけで部屋を出た。
宿を出た私は村の中央に向かった。はじまりの街ほど大きくはないが掲示板や数少ないがプレイヤーもいる。ベンチか何かに座っていれば少しは情報を得られると思っていた。
もしかしたら...
私は朝から夕方にかけて情報収集――と呼べるかもわからないただの盗み聞き――をした。私と違って自力で来た人達は街から村までの道やこの先の道の事も知っている、と思っていた。
朝から夕方までかけて手に入れた情報は、
がわかった。
そして、変な噂を流している人物が数人いた。その噂が、
―――はじまりの街のそばに杖の形をした石がある。それを壊すと魔法を使える―――
これからも頑張りたいと思います。