こんばんはローニエです!
レポートが多くてなかなか更新できないでいました(;´・ω・)
これからどんどんレポートが増えていくらしいので1週間に1話くらいの更新になるかもしれませんが、温かく見守ってくれると嬉しいです!
では本編どうぞ!!
「翔人君…。どういうことですか…?」
海未がはちきれんばかりの笑顔で尋ねてくる。
斑鳩さんめ…。
今度また仕事勝手に増やしてやるからな…。
「そ、そんなことより海未、ことりと穂乃果はどこだ?せっかくだしライブをやる前に話しておきたいんだが。」
「穂乃果たちだったら、私とは別の場所でビラ配りをしています。見に行きますか?」
「あぁ、頼むよ。」
よしっ!
なんとか話をそらすことに成功したぞ…。
やっぱり海未には少し強引に行くくらいがちょうどいいな。
なんてことを思っていると、
「翔人君、先ほどの話はライブが終わった後にでも話しましょうね。」
と、先ほど見せた笑顔と同じような顔で死刑宣告をしてくる海未。
後でとか、ものすごく怖い。
きっと穂乃果やことりたちにも知らせるんだろうし…。
これからこんなしょうもないことはしないようにしよう、と心に誓う翔人であった。
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「まずことりはあそこでビラ配りをしています。」
海未に穂乃果たちの場所を教えてもらうため歩いていると、ことりがビラ配りをしている場所までやってきたようだ。
今度は先ほどのようにはいかないぞ、と心に思いつつことりに近づいていく俺。
「お嬢さん、私にも一枚そのビラをいただけますか?」
「すみません~。さっき配ったので最後だったのでもう残ってないんです…。」
早くないか?
おそらく3人とも同じ枚数のビラ配りをしているはずだ。
だが海未はまだかなりの量が残っている。
に比べてことりは全部ない…だと。
やっぱり天使ゆえの…
なんて思っていると、
「ひー君!?」
どうやら俺のことに気が付いたようだ。
「よう、ことり。ビラ配りお疲れ様。」
「!!やっぱり来てくれたんだね、ひー君!」
「あぁ、ことりたちのライブだぞ?ことりが出るライブに俺がこないわけないだろ?」
「そう言ってくれると嬉しいよ。いつもありがとねっ。」
「いやいや、俺はことりのためなら何だってするぞ?」
そう言ってかっこつける俺。
…ちょっとかっこつけすぎたかな。
その証拠に斑鳩さんと海未が俺をジト目でにらんでいる。
「はぁ…。翔人君はやっぱりというか、いつもというか、ことりには甘いですね…。」
「彼女がことりちゃんか~。というか翔人君海未ちゃんのときと態度変わりすぎて面白いw」
2人とも俺やことりに対していささか失礼な発言じゃないか?
ここは反論しておかないとだな。
「海未、斑鳩さん。俺がことりに対して甘かったり態度が違うことがそんなに変ですか?ことりは天使だからこれでも足りないくらいの態度ですが。」
そういうと、ことりは顔を真っ赤にし、海未は溜息をつき、斑鳩さんは少し引き気味で俺を見ており3人とも違う反応を見せた。
…斑鳩さん…ひどくないですかね?
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「最後は穂乃果か。」
「そうだね~。…そういえば海未ちゃんは穂乃果ちゃんの居場所知ってるの?」
「知りませんよ?ことりが知っているのではないのですか?」
「えっ!?私も知らないよ?」
どうやら穂乃果は誰にも居場所を言わずにどこかへビラ配りをしに行ったらしい。
まぁ自分の学校だから迷子になることはさすがにないだろうが…。
一応探しに行っとくか。せっかく海未とことりに来た事を伝えたんだから穂乃果にも伝えないとな。
そう思っていると後ろから声がかけられた。
「海未ちゃーん、ことりちゃーん、あと…知らない人?話は聞いてたよ!」
知らない人とは失礼だな。俺にはこれでも斎藤翔人って立派な名前がだな…!
「話を聞いていたって…。穂乃果の居場所を知っているのですか?」
「うん。ミカがさっき校内で穂乃果がビラ配りしているのを見つけたらしいんだ。」
「そうなのですか。それは良い情報をもらえました。早速校内を探してみたいと思います。」
そういうと海未は校舎の中に入ろうとしたので俺もついていこうとすると、
「あっ海未ちゃんちょっと待って!」
穂乃果の居場所を教えてくれた女生徒が海未に少し待つように言ってきた。
海未もなぜ?っていうような顔をしている。
「海未ちゃんたち今日ライブ本番でしょ?ビラ配りなんて私たちがやっておくから海未ちゃんたちはライブの最終リハとかやっちゃいなよ。」
「い、いえ。それはさすがに悪いですよ。他にもいろいろやってもらっているのに…。」
「いいのいいの。私たちはやりたくてやってるんだからさ。それに今日のライブ海未ちゃんたちに成功してほしいもん。だから、ね。ここは私たちに任せて海未ちゃんたちはライブの最終準備にとりかかってよ。一応穂乃果にもそう言って今は控室にいるはずだからさ。」
「ヒデコ…。…わかりました。じゃあここは任せますね。」
「OK!任された!」
そう笑顔で言い海未からもらったビラを配りに行ったヒデコなる人物。
「海未、ことり。いい友達を持ったな…。うらやましいよ…。」
「「えっ…?」」
本当にうらやましい。俺もあんなことがなかったら今頃…。
俺がそう物思いにふけっていると、
「ひ、翔人君、大丈夫です。翔人君には私たちがついています。」
「そうだよ~。ことりたちがいるから大丈夫♪」
と声をかけてきてくれた。
あぁそうだな…。
俺には穂乃果、海未、ことりっていう”最後の”守るべき人がいるんだよな…。
あっ、真姫もそうだな。
そう思った俺は、
「ありがとな。」
とだけ言って海未たちについて行った。
…この時斑鳩さんが悲しい顔をしていたことを翔人は知らない。
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そんなこんなで控室の前までやってきた俺、海未、ことり、…そしてなぜかいつまでもついてくる斑鳩さん。
「斑鳩さん一体いつまでついてくる気ですか?俺は許可とってますから大丈夫ですけど、斑鳩さんはまず理事長のところにでも行って来たらどうです?色々話したい事もあるでしょうし。」
「大丈夫よ。翔人君の最後の幼馴染を見たら挨拶しに行くつもりよ♪」
「…穂乃果で最後じゃないんだけどな。」
「ん?何か言った?」
「いえ…何も。」
真姫のことまで言ったらあいつは嫌がりそうだ。
後あと何をされるかわかったもんじゃないから今言うのはやめておこう。
どうせ斑鳩さんのことだからいつかはばれるんだろうけど…。
そんなことを思っていると、
「あれ?翔人君、幼馴染と言ったら私たちのほかにも西木野さんがいましたよね?」
「えっ?」
そう笑顔で聞いてくる海未。そしてそれを聞いてにやつく斑鳩さん。
さっきの俺の考えた時間を返せ!
いつかはばれるって思ったけど流石に早すぎだろ!
てか海未はこの前のこと、まだ怒ってるのか?
いい加減許してくれてもいいのに…。
「翔人君まだ幼馴染いたんだ~。これはまだまだたくさんいそうな雰囲気ね。特に女の子が!」
「もういないですよ…。真姫で最後です…。」
斑鳩さんのテンションの高い声を聴いて諦める俺。
もういいや、めんどくさい…。
そんな感じで控室の前でにぎやかにしていると目の前の扉が開いた。
「…ひろ君?」
「ん?どうしたんだ穂乃果?」
そういえばここ、先に穂乃果がいるって言ってたっけ。
「どうしたんだ?じゃないよ!なんでここにいるの!?メールの返事もなかったし、今日ひろ君来ないんじゃないかって心配してたんだよ!」
相変わらずうるさいな…。
まぁ今回は俺が悪いことだしここは素直に…
「あぁごめんな。ちょっと仕事がたくさんあってメールを返す時間がなかったんだ。それで昼過ぎ返そうかなと思ったんだが、『これ、返信せずに驚かせたら面白くなりそう!』って気分になってしまってな。そんなことを考えてたからここにいるんだ。」
「相変わらずくだらないこと考えるのが好きだねひろ君は…。」
俺がメールを返さなかった理由を言うと、穂乃果がくだらないの一言で片づけてしまった。ここは説明しておかないとな。
「まぁそれが俺の唯一の長所だからな。」
「どこが長所なの!?絶対短所じゃん!」
「いやいや、そんなことはないぞ。そもそも長所というのはだな…」
そんな会話をしていると、
「あなたが穂乃果ちゃんね。いつも翔人君がお世話になっています。」
そう言って頭を下げる斑鳩さん。
なんで穂乃果にだけ…?
「え、えっ!?えっとあなた誰ですか?というか頭を上げてください。」
「あっ、自己紹介がまだでしたね。私翔人君のマネージャーをやってる斑鳩って言います。よろしくね。」
「あっ!私は音ノ木坂学院2年の高坂穂乃果って言います。」
「ふふっ。知ってるわよ穂乃果ちゃんたちのことは。よく翔人君から聞いてるからね~。」
「…どうせひろ君のことだから変なこと言ってるんですよね?」
「…って思うでしょ?でも違うのよ。私の前で穂乃果ちゃんたちのことを話す翔人君はいつも楽しそうにしてるわ。さっきみたいなやりとりをしていた方が驚いたわ。いやぁ~翔人君、あんな一面もあったんだね~。」
「えっ?本当ですか!?じゃあ普段ひろ君が斑鳩さんとどのような話をしているか教えてもらってもいいですか!?」
そう言って斑鳩さんに笑顔で詰め寄る穂乃果。
穂乃果ほどではないが先ほどの話を聞いて海未やことりも斑鳩さんの話すことに興味があるようだ。
あいつらにとっては興味がある話でも俺にとっては恥ずかしさ以外何もない。
ここは話が広まる前に手を打たなくては…!
「斑鳩さん、あんまり口が軽すぎるのも考えものですね…。もしこれ以上穂乃果たちに変なこと言うようだったら斑鳩さんとは一生口をききません…。」
ここまで言っておけば大丈夫だろ。ふぅ…。
「それでね…そこで翔人君が…。」
「ひろ君がそんなことを!?」
「あの翔人君がまさか…!」
「ひー君のえっち…。」
っておい!
何を話した斑鳩ァ!
「斑鳩さんさっき俺が言ったこと聞いてたんですか!?さっきの冗談なんかじゃないですよ!」
「あら翔人君、いたの?」
聞いていなかっただと…?
それに斑鳩さんがどうやら色々話してしまったようだし…。
てかことりの言ってたことが一番よくわからん…。
何だよえっちって?
斑鳩さんと絶対そんな話したことないぞ。
…やっぱり斑鳩さんを連れてくるべきではなかったな。
一人で来た方が気が楽だったよ…。
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穂乃果たちと一通り話した斑鳩さんと俺は穂乃果たちと別れて、今理事長室に向かっている。
「それで話したいことはあいつらに話したんですか?」
あきれ顔で俺は斑鳩さんに問いかける。
「ええ、もう少し話したかったんだけど穂乃果ちゃんたちも準備があるだろうしね。」
俺のマネージャーをしているだけあってそういうところはしっかりしているようだ。
仕事面に関してならこれほど信頼できる人はいないんだけどなぁ…。
そのようなことを色々考えていると理事長室の前に到着した。
「斑鳩さん、いいですか?理事長の前なんですから変なことは言わないで下さいよ?」
こうでも言っておかないとまた変なことを言われる可能性があるからな…。
しっかり言っておかないと。
「分かってるわよ。理事長との話は今度学園祭でやるライブについての話が主ですもの。私は仕事でふざけたりはしないわ。」
そう言って真面目な顔で俺を見る斑鳩さん。
普段からこういう感じだったらいいのにな…。
「なら安心しました。じゃあ入りますよ。」
コンコンッ
「どうぞー。」
「「失礼します。」」
「あら、翔人君じゃない。…えっともう一人のお方は??」
「私、翔人君のマネージャーをやっている斑鳩と申します。以後お見知りおきを。」
そう言って名刺を渡す斑鳩さん。
「そうでしたか。…それで今日はどうしたんです?」
「今日翔人君が音ノ木坂に来ると言っていたので一緒に挨拶をと思いまして。顔だけでも覚えてもらっていた方が今後楽でしょうし。」
「そうですね。その件ではお世話になります。」
「いえいえ。翔人君が"勝手に"決めたことですから。」
そう言って笑う斑鳩さん。
まだ根に持っているのだろうか?
過ぎたことをいつまでも…。まぁ勝手に決めたのは事実だから俺は何も言えない。
「いえいえ。翔人君が言ってくれたことはこの学院にとってプラスになることですので。こちらはものすごく助かってます。」
「翔人君の勝手な行動にそう言っていただけるとありがたいです。それで今日は少しだけでも当日の話をしたいと思っているのですが…。」
「そうですか。では早速…。」
そう言って会話を始める日奈子さんと斑鳩さん。
この二人どこか似ていると思ったら、プライベートと仕事のオン、オフがしっかりつけられる人たちだった。
だから仕事の話なら任せておくのがいいだろう。
この二人ならプライベートでも仲良くなれるかもしれない。
なんてことを考えていると、日奈子さんから声がかかった。
「翔人君、ここにいても暇でしょうしことりたちのところにでも行っていたら?きっとあの子たち緊張しているだろうからほぐしてくれると助かるわ。」
「…それもそうですね。わかりました。ではことりたちのところに行ってきますね。」
「はい、行ってらっしゃい。」
そういうと再び斑鳩さんとの会話に戻る日奈子さん。
…俺邪魔だったのかな?
そんなことを考えつつ3人のもとへ向かう翔人であった。
次回16話
「ライブ当日③」
お楽しみに~!