ラブライブ! ~幼馴染たちと共に~   作:ローニエ

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翔人襲来

俺は今斑鳩さんの車で音ノ木坂へと向かっている。

なぜなら穂乃果たちに俺のライブのチケットを渡しに行くためだ。

まぁ俺が渡すことを忘れてたけどきっと何にも言ってこないはず…だよな…?

海未あたりに文句言われそうだけどそのときは…どうしよう…。

 

そんなことを考えているとふと何か気づいたのか斑鳩さんが話しかけてくる。

 

「そういえば翔人君。音ノ木坂に行くって言ったけど許可とかとったの?さすがに翔人君でも不法侵入はいけないと思うわよ?」

 

「不法侵入って…。俺がそんなことする人間に見えますか?」

 

「まぁ見えなくもないけど。」

 

「………」

 

まさか斑鳩さんが俺のことをそんな風に思っていたなんて…ショックだ。

そんな俺が落ち込んでいるのを見た斑鳩さんは

 

「ひ、翔人君!?冗談に決まってるでしょ!?」

 

この人は冗談で人の心をもてあそぶのか…。

がっかりだぜ…。

 

「ハァ…」

 

俺が何も言わず溜息をつくと、

 

「私が悪かったから機嫌直してよ~!」

 

などとふざけたことを言ってくる。

今回ばかりは許さんぞ。

 

「許しません。さっきの結構傷ついたんですよ?」

 

「申し訳ございません…。」

 

そう頭を下げてくる斑鳩さん。

………。

まぁ許してあげようかな…条件付きで。

 

「まぁ顔をあげてください斑鳩さん。しょうがないから許してあげますよ。」

 

「ほ、本当!?よかっt「ただし!」」

 

「駅前のクレープ一週間分です。」

 

「え!?」

 

「駅前のクレープ一週間分で今回の件はなかったことにします。」

 

「え、駅前のクレープ?あそこってかなり高いんじゃなかったっけ…?」

 

「そうなんですか?自分が前行ったときは3,000円でしたけど。」

 

「た、高っ!?何よその値段!」

 

「でもあそこのクレープかなりの味でしたよ。あの味なら値段もわかる気がします。」

 

「…翔人君はクレープが食べたいのよね?だったら別の場所のクレープ屋さんにしない?私おすすめの場所知ってるのよ?」

 

斑鳩さんがそう提案してくるが答えは…

 

「否です!」

 

「俺がどれだけクレープ好きか知ってるんですか!?俺がクレープに目覚めて早10年…。ようやく見つけた3つ星クレープ…。俺はあそこのクレープ屋じゃいと手は打ちません。はっきり言ってあの店のクレープを食べた後だと他のクレープ屋なんていけませんよ。」

 

「…そんなにおいしいの??」

 

「おいしいの一言では表せないほどにはおいしいですね。…あの店のクレープに勝てる味といったらことりの作ってくれたクレープぐらいしか考えられませんね。」

 

「そ、そう…。」

 

そのあともクレープについて語りまくる翔人の話を聞き流し、斑鳩はことりにクレープを作ってもらうことを決心してアクセルを踏み出すのであった。

 

 

 

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そんなことを車内で繰り広げながらも音ノ木坂へと到着した翔人。

 

「そんじゃあまぁ行きますか。」

 

そうして穂乃果たちの部室へと向かう翔人であった。

 

 

 

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「じゃまするぞー。」

 

俺がそう言いながら部室へと入ると7人の女子生徒がいた。

まずは幼馴染の4人。

穂乃果、海未、ことり、真姫だ。

次に以前助けた2人。

凛ちゃんと花陽ちゃん。

そして最後は…………誰だ?

 

「あれ?ひろ君?どうしたの?」

 

「いや…お前に用があってきたんだが…あの人誰だ?」

俺に気づいた穂乃果の近くへと行き、俺は見知らぬ人の素性を尋ねる。

 

「もしかしてにこ先輩のこと?昨日μ'sに入ってもらったんだよ!」

 

そう笑顔で答える穂乃果。

なるほど…。

また一人増えたのか。

…μ's。

9人の女神…か。

もしかしたら現実になる日はそう遠くないのかもしれないな…。

 

俺がそう1人で考えていると、

 

「ところでアンタ誰?やけに違和感なく入ってきたけど…。穂乃果の知り合いらしいけどここは女子高よ?いくら知り合いでもそうそう入ってこられると困るんだけど。」

 

ぶっきらぼうにそう言うにこさん。

そう言われ部室内を見渡してみる。

穂乃果、海未、ことり、真姫はどうやら俺の正体に気づいているらしい。

そして凛ちゃんと花陽ちゃんはどうやらわかっていないらしい。

まぁ以前と違って変装してるから気づかなくてもしょうがないか。

そのための変装だしな。

 

…そこであることが頭に浮かぶ。

…にこさん?

ちょっと待てよ?

あの人どこかで…。

そう思った俺はにこさんに質問する。

 

「失礼ですがにこさんはアイドルのこと好きですか?」

 

「はぁ?当たり前じゃない!にこは1年生のときからアイドル研究部の部長なのよ?まぁアイドルに対してはそれよりずっと前から好きだったけど。」

 

そう答えるにこさん。

やっぱりこの人は…。

 

「そうでしたか。じゃあ最近気になっているアイドルとかいますか?」

 

「?気になってるアイドルはたくさんいるわ。A-RISEなんかは気になっているけどやっぱり一番は斎藤翔人ね。あの方は正ににこの目指すべき人だと思っているわ。抜群の歌唱力にキレのあるダンス、マスコミやファンに対しての神対応…いいところを上げるときりがないわね。ともかく一番好きなアイドルは翔人さんよ。それがどうかした?」

 

そう不思議そうに尋ねるにこさん。

そしてそれに頷く花陽ちゃん。

 

…うん。

恥ずかしいな///

こう面と向かって言われるとすごく恥ずかしい。

それに今の言葉で思い出したが、にこさんは俺に何通かわからないほどファンレターを送ってきてくれる矢澤さんだ。

矢澤にこさん。

斑鳩さんも『この子いつもファンレターくれるのね。よっぽど翔人君のことが好きなのね。』と言ってたくらいだ。

俺のことをいつも応援してくれている矢澤さん。

こんなに近くにいたなんてかなり驚いた。

 

「それよりアンタだれなのよ?いい加減答えなさい。」

 

俺が何も反応しないことにしびれを切らせたのか不機嫌そうな声でそう尋ねてくる矢澤さん。

やっぱりいつも応援してくれている人には感謝の言葉を伝えないとな…。

 

「…いつも応援ありがとう矢澤にこさん。」

 

「はぁ?アンタ何言ってるの?私はアンタを応援したことなんて…!」

 

にこさんにもわかるように変装を解く。

そうすると驚いた顔で矢澤さん、さらに凛ちゃんと花陽ちゃんが見てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは、斎藤翔人です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「え?」」

 

「「えーーーーー!!!!!!」」

 

「えっ?えっ?ひ、翔人さん!?」

 

「どうしてこんなところに!?」

 

矢澤さんと花陽ちゃんが我を忘れた様子で尋ねてくる。

…にしても驚きすぎじゃないか?

凛ちゃんも驚いてはいるがここまでではない。

だからきっとこれが普通の反応ということはないだろう。

 

「まぁ今日は穂乃果たちに用事があってきたんだ。」

 

そんな驚いている2人は置いといて俺は穂乃果にそう告げる。

 

「さっきも言ってたけど穂乃果に用事って何?」

 

穂乃果がきょとんとした顔で聞いてくる。

海未やことりも気になるのか俺に視線を向けている。

なので俺は机の上に3枚のチケットを静かにおく。

 

「これを渡しにきたんだ。」

 

「これは?」

 

今度は海未が聞いてくる。

しかし俺は海未の質問には答えずチケットを見るように促す。

海未がそのチケットを見ようとすると…

 

「何よこれ!?翔人さんの今週末のライブのチケットじゃない!しかも最前列!…海未!どういうことか説明してもらうわよ!」

 

矢澤さんが大声を出したと思ったら海未に詰め寄った。

 

「こ、これはですね…以前翔人君にお願いしていたものです。ライブをやるなら私たちも見に行きたいと翔人君に頼んだところチケットを用意してくれることになったので…。」

 

そう言う海未は矢澤さんの態度に少し引き気味だ。

それもそうだろう。先ほどの彼女からは想像できないほどチケットと海未を交互に凝視しているのだから。

 

「う…」

 

「う?」

 

「羨ましいわ!!!」

 

「私も応募したんだけど外れちゃったのよね…。なのに海未たちはこうも簡単にライブに行けるなんて…。世の中は不公平よ…。」

 

矢澤さんがそういうと部室内の空気が少し重くなる。

え?

3人にチケット渡しただけなのにこんな空気になっちゃったぞ?

これには俺も想定外だ。

もっといい雰囲気になると踏んでいたんだが…。

だがそんな矢澤さんをどん底から救う方法が一つある。

だから俺はその方法を使うことにした。

 

「矢澤さん?」

 

「なんですか?」

 

「ここにまだチケットあるんだけど欲しい?」

 

「え…?ほ、欲しいです!!ぜひ行きたいです!!」

 

矢澤さんは俺に詰め寄ってきた。

ちょ、ちょっと近いって…

 

「あ、ごめんなさい。」

 

「いや、別にいいですよ。俺もそこまでほしいって言ってもらえると嬉しいです。」

 

そう言って俺は矢澤さんにチケットを渡す。

 

「夢にまでみた翔人さんのライブチケット…。私今まで生きててよかった…」

 

そんな大げさな…と俺が苦笑いしていると後ろからつつかれた。

何かと思い振り返ってみるとそこには花陽ちゃんが立っていた。

 

「ひ、翔人さん…。あ、あのまだチケット余ってたら私の分ももらえませんか…?」

 

花陽ちゃんは今にも泣きそうな顔で俺に尋ねてくる。

…そんな顔されたらあげないわけないだろ。

なくても準備するまである。

 

「もちろんあげるよ。っとそうだ!せっかくだし凛ちゃんも来なよ。まぁ興味なかったら全然かまわないんだけど。」

 

俺はそう言って凛ちゃんと花陽ちゃんにチケットを渡す。

 

「凛も行っていいんですか!?やったにゃー!かよちんと一緒に楽しめるにゃ!」

 

こんなに喜んでくれるならあげたかいがあったってもんだ。

 

っと、そろそろ行かないと斑鳩さんがうるさいな。

そう思い俺が挨拶して部室を後にしようとすると、

 

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

 

真姫が呼び止めてきた。

 

「ん?どうした真姫?」

 

「どうした?じゃないわよ!私以外の人にはチケット渡して私には何もないってどういうことよ!」

 

「どうもこうも欲しいって言われなかったからな。…ん?なんだ欲しいのか?」

 

俺はにやにやしながら真姫にそう告げる。

…もちろん真姫に渡さなかったのは意図してだ。

あれだけ素直になれよって言ったのにいまだに素直になれない真姫を素直にするための手段とでも言っておこう。

 

「べ、別に?翔人がどうしてもって言うならもらってあげなくもないけど。」

 

こ、こいつ~。

言わせておけば。

絶対素直な真姫にしてやる!

 

「そうか、なら俺は帰るな。じゃあ。」

 

そう言って今度こそ部室を出ようとするが今度は腕をつかまれてしまった。

 

「なんだよ真姫。もう俺に用事はないはずだろ?俺は真姫に来たくもないライブに行かせるほど鬼畜じゃないぞ?」

 

俺はわざとらしく真姫に告げる。

 

「……だい。」

 

「何か言ったか?」

 

「私もみんなと翔人のライブに行きたいからチケットちょうだいって言ったの!」

 

ホント素直じゃないなこいつ…。

もう少し素直になればもっとかわいくなるだろうに…。

 

「よく言えました。」

 

そう言って真姫の頭をなでる。

 

そうすると真姫は顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。

 

「「「「「「!!!」」」」」」

 

そして、その様子を見た他のμ'sのメンバーが真姫を見て驚いている。

 

しかしそんなみんなの様子を気にするわけでもなく俺は、

 

「なぁ真姫、もっとお前は素直になれよ。前にも言ったろ?その方がお前はかわいいんだから。」

 

と告げる。

すると真っ赤だった真姫の顔がさらにトマトみたいな真っ赤になり後ろを向いてしまった。

何か変なことでも言っただろうか…?

そんなことを考えていると、

 

「翔人君?後でお話があります。」

 

「ひろ君って相変わらずだよね…。」

 

「ひー君?ことりのおやつにしちゃうよ?」

 

と3人から脅される事態に…。

 

はぁ…。またお説教か…。

あと、ことり。前々から思ってたけどおやつにするってどういう意味なんだよ…。

そんなことを考えながら海未から説教を食らう翔人であった。

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