3月29日(水)
手直し完了。
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同時刻。
イーストエンドの端に、その建物はあった。
廃屋敷を改装したその屋敷の一室に、ひとりの青年が紅茶を淹れている。
ふと、扉の向こうに気配がした。
青年は、そのコバルトグリーンの瞳を扉に向けて、気配の本人が部屋に入ってくるのを待った。
すると、扉は直ぐに開けられ、部屋に茶髪の青年が入ってきた。
「やっ、レイナス、お帰り~」
飄々とした口調で彼は、茶髪の青年に声を掛ける。
虎白の髪がコバルトグリーンの瞳に合っていた。 軽そうな性格は外見からも想像できるだろう。
彼は、レイナスと呼んだ青年に「どうだった?」と訊いた。
彼の訊きたい事が解った茶髪の青年――レイナスは、首を振る。
「微妙だな。
「まぁ、彼らは
淡々と言ったレイナスの言葉に、青年は目を細めて言った。
青年の言った、「あの事件」とは、
その事件を解決できていない市警察の評価は急降下中の為、少しでも評価を上げたいのだろう、と青年は見た。 青年の言葉にレイナスは呆れた様な口調で言った。
「評価つっても、今日の奴はシロ! ただの売人だとよ。
売人1人捕まえられない様じゃ、
「ははっ、それならこの国も安泰だね」
レイナスの言葉に、青年は空笑いした。
そうは言っているが、彼らは決して
青年は、ふと思い出したかの様に少し間を開けて口を開いた。
「話が変わるけど、明日、
青年の話に見る見ると顔が歪んでいく、レイナス。
その嫌そうな顔を見て、青年は言葉を止めた。
「って、そうイヤそうな顔しないでよー」
「お前が逝け」
青年の言葉に、レイナスは青年に向かって首を親指で指して横に流し、そのまま親指を下に向けて落とした。
幾ら仕事だとしても、夜会にまで潜入しようとは思わない。
「日の光は浴びたくないな~」
「あと君、言葉怖いよ~」と軽口を叩く青年にレイナスは「お前は吸血鬼か」と突っ込んでしまった。
「安心しろ・・・・・・夜会は夜だ」
「だから、お前が逝け」と、レイナスは青年に食い下がる。
夜会とは夜にやるモノだから、日の光は関係無い。
「きゃっ! 夜とかハレンチな!
それに夜会って、僕みたいなイケメンが行くとマダムに迫られるんでしょ!? 尚更イヤよ!」
体の前で腕をクロスしてオネェ口調で言う青年のテンションに着いていけず、レイナスは「お前、一回精神病院逝けよ」と一蹴する。 全くもって、その通りである。
お前のキャラ、どうした? と思うが、今更なので何も言わない。
「あー・・・・・・
このままじゃ、話が収拾付かなくなるため、レイナスは折れた。
仕事内容によってはバックレても良い訳で、話くらいなら聞いてやろう。
すると、青年は頷いた。
「まぁ、そんなとこだよ。
「別にそんなモノには興味ねぇけど――仕方ねぇから行ってやる」
青年の言葉にレイナスは頷いた。
別に奴らの仮面の下なんかには興味もない。 たまにちらほらと色んな噂を聞くが、特に何も思わないのだ。
ただ、この選択が後に自分を追い込んでいく事を彼は知らなかった――。
そして、運命の歯車は動き出す――――――。