相変わらず駄文ですがどうぞゆっくりしていってください。
私は龍神、懸垂電動油圧式クラムシェル。みんなからはラム、と呼ばれているわ。
今回は私の、は、初恋の話をするわ///す、すごく恥ずかしいけど!
初めてオヤカタにあった時は冴えないただの人間だと思っていたわ。
竜則「クラムシェル、ねぇ…長えからラムでいいか?」
ラム「はぁ?なんで呼び方を変える必要があるのよ。普通にクラムシェルって呼びなさいよ。」
竜則「いいじゃねぇか。それじゃあ、まずこの世界を案内してやるよ。ある程度土地勘はあった方がいいぜ。」
ラム「必要ないわ。言っておくけど私は貴方の言うことを聞くつもりないわよ。私は私の思うようにさせてもらうわ。」
竜則「…そうかい。勝手にしな」
今思えば、あれほどあの頃の自分を殴りたいと思ったことは
無かったわね。
ラム「大体、私が人間の下に着く事自体許されない事なのよ。別にあんな人間の下に着く義務なんてないわ。こんなところ、さっさと出て行ってやるわ」
そう言ってビルを飛び出して、一時間程経った頃だった。
ラム「ここは、何処なのかしら?」
あの時案内を受けていなかったせいで、案の定私は迷ってしまったわ。
周りが同じ様なビルばかりでもはや自分が何処にいるかさえ、分からなかった。飛んで行こうかと思ったけど、この世界の権力者の人間達から飛ぶことは禁止されていたし何より方角が分からない時点で飛んでも意味がなかった。
食料も人間を食べることは禁止されていたから、食事に困ってしまっていたわ。
ラム「…どうすれば…いいの…」
私はその場で座り込んでつい泣きながら弱音を吐いてしまった。不幸にも、この辺りは人通りが少なく、道を聞こうにも龍神であるプライドが人間に道を聞くことを拒んでいた。かと言って闇雲に歩いても体力を消耗するだけだった。
私は自分の最期を悟ったわ。未知の世界で誰にも知られずに地面に這いつくばったまま惨めに死んで行くことに私は恐怖でとうとう声を出して泣いてしまった。
ラム「こんな、姿、ぐすっ、みんなが、見たら、えうっ、笑われて、しまう、わね、…お願い…誰か、助け、て…ううっ、うあああああああああああ!」
もう、私のプライドはボロボロだった。でもそんな事どうでもよくなる程、私の心は恐怖と絶望で埋め尽くされていた。誰でもいいから、私を助けて。そう願っていたら、
竜則「やっと見つけたぜ。このじゃじゃ馬娘が」
ラム「…えっ?」
振り向くとそこにはあの竜則とか言う人間がいた。
竜則「こんなところで死なれちゃ、こっちも寝覚めが悪いし、俺の責任問題が問われちまう。ほら、戻るぞ」
そう言ってあの人間はこともあろうに私をお、お姫様抱っこしたのよ。
ラム「なっ!?お、下ろしなさい!」
竜則「これ以上逃げられたら迷惑だし、何より、探すのが面倒臭え。
ほら、行くぞ」
ラム「下ろせと言っている!この無礼者!」
結局私は会社に着くまでこの体制のまま連れて行かれた。
この日から私はあの人間が嫌いになった。
そしてあの日、私にあの人間の間に亀裂が入る決定的な出来事が起きた
それは、私が与えられた仕事を面倒だと思ってサボった時のことよ。
その日は私の夕食だけ用意されていなかったの。
ラム「ちょっと!どういう事よ!私を餓死させる気!?」
竜則「働かざる者食うべからずって言葉があってな。働かねえ奴に飯を食わせる訳には行かねえのさ」
ラム「ふざけないで!私をなんだと思っているの!?誇り高き龍神であるこの私にこんな仕打ちをして、ただで済むと思ってるんじゃないでしょうね!」
竜則「俺は差別はしねえ。だからこそここの従業員は平等に扱う。
神様だからって特別扱いなんてしねえよ」
ラム「なん、ですって…!」
あの時の私は龍神としての誇りに泥を塗られた気がして、頭に血が上り、正常な思考が出来なくなっていた。
ラム「…いいわ。だったら、あんたを夕食にしてあげる!」
私は武装を展開してオヤカタに襲いかかった。
ガキィン!
ラム「!?」
私の攻撃を受け止めたのは、武装を展開したメイドの女だった
シャロ「龍神様、でしたわね。いくら貴方でも、やっていい事といけない事がありますわ。今度オヤカタ様に無礼を働けば、これでは済みませんので、どうかご覚悟を」
ラム「っ!どいつもこいつも、私をコケにして…もういいわ。こんなところ、辞めてやるわ!」
私はそう言って、自分の世界に帰って行った。
建姫に与えられた使命なんて、私には、関係ない。もう、どうなろうが知った事ではない。
あの日から一週間が過ぎた。頭が冷えて、冷静な判断が出来るようになった私はあの時の自分の発言を今更ながら後悔した。
何が誇り高き龍神よ!その誇りに泥を塗ったのはオヤカタじゃない。
自分自身じゃない!プライドで飯が食える筈がない。今だからそれが分かる。
これから私はどうすればいいの?今更謝ったところで許してくれる訳がない。更に自分から辞めると言った手前、会社に顔も出しづらい。
私は…どうしたら…
竜則「お、やっと見つけたぜ。お偉いさんに頼み込んで一週間探した甲斐があったってもんだ」
ラム「え…」
声がする方向にいたのは紛れもなく私の元オヤカタだった。
ラム「…今更何しに来たのよ。私はもう貴方の社員じゃないわ」
竜則「俺はまだお前を解雇してねぇよ。だから連れ戻しに来た」
ラム「あんたバカなの?私はあんたを食おうとしたのよ?もう、戻れないのよ」
竜則「知ったこっちゃねぇよ。お前が何を言おうがお前を連れ戻す」
ラム「…呆れたわ。何でそこまでするのよ?私は、あんたに酷いことをした。あんたは私を見限っても仕方ない仕打ちを受けたのよ。なのに…何で…何でそこまで…」
ギュッ
ラム「な、何を…」
私の体にオヤカタの肌が密着した。私は今、抱き締められていた。
竜則「決まってんだろ。俺にとってお前らは大切な社員で、娘みたいなもんだからだよ。プライドが高かろうが、性格が捻くれていようが、
どんな肩書きがあろうが、お前は俺の大切な、誰一人欠けちゃいけねえ社員で、娘の一人なんだよ」
ラム「!」
その時、私は雷に打たれた様な衝撃を受けた。この人間は、何処までも
バカみたいに優しくて、どんなものでも受け入れる懐の大きさを持っているのだ。
その時から私はくだらないプライドを持っていた自分がバカらしくなった。それと同時に胸がドキドキして、顔が熱を帯びるのを感じた。
あの後、私は会社にもどり、今迄のことをオヤカタと他の建姫達に謝った。そして、これからは真面目に仕事に取り組むことを誓った。
その日の夜の事。
ー竜則の自室ー
竜則「さて、そろそろ寝るか」
コンコン
竜則「?誰だ?こんな時間に」
ラム「お、オヤカタ、入ってもいいかしら?」
竜則「クラムシェルか?鍵は開いてるから、入って来な」
ガチャ
ラム「邪魔するわね」
竜則「どうしたんだ?こんな時間に尋ねてくるなんてよ」
ラム「その…お、オヤカタと話がしたかっただけよ」
竜則「そうかい。で、何を話したいんだ?」
ラム「…オヤカタ、私を探しに来てくれてありがとう。正直、すごく嬉しかったわ」
竜則「お前は俺の大切な社員で娘なんだから、当然だろ?」
ラム「それでもよ。本当にありがとう。その…お礼と言ったら難だけど…わ、私の事、ラムって呼んでも良いわよ///」
竜則「そうかい。じゃ、これからよろしくな、ラム」
ラム「ええ。それからもう一つお願いがあるの、オヤカタ、顔をこっちに向けてくれない?」
竜則「ん?なん…」
チュッ
私はオヤカタがこちらを向いた隙を狙ってオヤカタにキスをした。
ラム「今日からあんたを私の婿にすることにしたわ。他に好きな奴がいても、絶対私のものにするわ」
竜則「は、はぁ?」
ラム「ふふっ、覚悟しなさい♪」
どうでしたか?こう言う話を書くのはあまり得意ではないのですが、気に入ってくれたら嬉しいです。
誤字脱字等ありましたら、コメントをください。