やはり自分に説明は難しいと思った
うまい人がうらやましい くすくす
じゃぷにか略奪帳 1ねん3くみ ぺるふぇくてぃ
ーーーー…て…さい、…ター
まどろみの中、女性の声が聞こえる。
ーーーー起…て下さい、マ…ター
体が優しく揺さぶられて、ゆっくりと意識が覚醒する。
『起きてください、マスター』
目を開けると、大きな山が二つ見えた、
見事な膨らみ、男にはあり得ない神秘。
ああ、夢なのだろうか?確かめようとして手を伸ばそうとーー
「何しようとしてるんですか!?」
ベシンと、手が払われる 痛い
とりあえず痛みがあると言うことは夢では無いことは分かる
ーーなら目の前の女性は一体誰だろうか?
「ごめん…ところで君は?」
横になっていた体を起き上がらせ、女性を見る。
顔は何処か幼さがのこる童顔と言う物だろうか、
キレイなクリーム色の金髪で後ろで編んで束ねている。
服装はローブ…?のような服装で、
全体的に黒い、フードやブーツ,内側に来ている服装も黒で
コスプレした美女のようにも見える。
「あ!申し遅れました、私はこの度アサシンとして現界しましたーージャンヌ・ダルクと言います」
「…ジャンヌ・ダルク_?」
はて、聞き間違いだろうか? とてつもないビックネームが聞こえたような…?
「…えっと、ワンモア?」
「はい?ジャンヌ・ダルクですよ?」
……うん、きっとアレなんだな きっとこの惨劇で可笑しくなっちゃった子なんだな
「疑ってますね?」
ドキリと、何故ばれたんだろうと
「顔に出てます、あからさまに可笑しい人を見るような目でしたので」
「ご、ごめんなさい」
とりあえず謝っておく、機嫌を損ねてしまうのはダメだと思う。
「まぁ、信じられないと思うのは確かですしね ところでマスター」
「あの…そのマスターって何?」
さっきから気になっていたことを口に出す、
すると彼女は「あ」と声を出して
「すみません、貴方が死にかけていましたので魔力を送るため急遽パスを繋がさせてもらってマスターになってもらいました」
「…パス?なにそれ?」
「え?」「え?」
ジャンヌ(仮)さんに驚かれる、なにか変だっただろうか?
「マスターは魔術師では無いのですか?」
「魔術師…?」
魔術師?自分はそんなおとぎ話のような存在になった覚えは無いのだが…。
「可笑しいですね…魔力回路もしっかりと存在しているのに…」
「えっと、その…」
とりあえずぶつぶつ呟いているジャンヌ(仮)さんに、
自分が記憶喪失なことを伝える。
「なるほど…ではマスターにまずは色々説明をさせて頂きますね」
「えっと、よろしくお願いします…」
「まずは私たちサーヴァントについて…サーヴァントとは、聖杯によって召喚された過去の英霊の事を指します」
「サーヴァントは召喚したマスターと共に聖杯戦争を勝ち抜いて行くのが目標です」
「聖杯戦争って?」
「聖杯戦争は、長くなるので割愛しますが 言うなれば願いを叶えるための戦争です」
「魔術師達が7騎のサーヴァントを召喚し、戦わせ、最後に勝ち抜いた者に願いを叶える聖杯が現れます」
「…魔術師って?」
「魔術師はその名の通り、魔術を扱うことのできる人の事を指します 多くの魔術師は根源と言われる魔法を目指していますね」
「うーん…なんだか凄い話だなぁ…」
正直実感がわかない、いきなり魔術師だとか戦争だとか…
だけどもしそれが本当なら…
「もしかして、この惨状もその戦争のせい…?」
もしこれがその戦争のせいなら、激しく憤怒を覚える。
「ある意味そう…ですね…ですがこの度の聖杯戦争は、可笑しいのです」
「おかしい?」
「はい、本来の聖杯戦争は先ほど言ったように 魔術師がサーヴァントを召喚して戦うものです しかし、この度の聖杯戦争は…」
ーーーー魔術師…マスターが存在していないのです
「どういう…こと?」
「それは私にも分かりません、本来マスターが居なければ呼び出されないサーヴァントが、呼び出されている…」
「考えられるのは聖杯の異常でしょうか、この惨状も聖杯が関係していると思います」
「異常…」
「ええ」
何という話だろうか、余りにも…
頭を思わず抱えてしまう、夢でありたかった。
そんな自分に、ジャンヌさんは声をかける
「…マスター、貴方はどうなされますか?」
「どう…って?」
こんな自分にどうしろというのだろうか?たった人間一人、記憶も無い人間がこの現実を変えることなど不可能だ。
「マスターがこのまま逃げたいのであれば、私はパスを切って此処を去ります 他のサーヴァントの襲撃もありますから、マスターから離れた方が良いでしょう」
「ですが、もし戦うのであれば…」
そう言ってジャンヌさんはじっと自分を見つめ
「私はマスターの剣となり、盾となりましょう」
「………」
逃げたい 頭はそう考えているが 声が出ない
心が、自分の本当の意思が…語りかける
『逃げてばかりでは、変わらない』と
……そうだよな、それに一人じゃあの骸骨にも簡単に殺されるだろうなぁ
大きく深呼吸する 心を 頭を 落ち着かせ
「…戦うよ、情けないけど 自分はまだ死にたくないんだ」
「いいえ、誰だって死ぬのは怖いですよ…では、改めて」
ジャンヌさんはそう言って自分の前で跪き
「問いますーーーー貴方が、私のマスターですか?」
その言葉に自分は…
「はい、よろしくお願いします ジャンヌさん」
しっかりと そう答えたーーーー
もっとうまくなりたいです,先生
次回の前にジャンヌ・ダルクのステータスを投稿します