オリジナルサーヴァント二人目だよ
あれから慎重に、道中に蔓延っていた骸骨を倒しながらショッピングモールへと向かっていった。
もちろん、倒した骸骨から矢を回収したりして。
「運が良かったからいいけど、やっぱり援護ぐらいできる程度にはしたいなぁ」
ジャンヌさんも、あまり弓に関しては分からないようだ。
「こつこつ練習していきましょう、きっとそのうち上達しますよ!」
「うん…そうだね」
慰められながらも歩みを続ける
少しして、大きな建物が目に入ってきた 所々崩れていたりするが
あそこが目的地のショッピングモールだと思う。
「マスター、先ほども言ったように、あそこはかなりの数の敵が居ると思います それでも行かれますか?」
「うん…もしかしたら僕ら以外の誰かが避難しているかもしれないし、何か役に立つ物があるはずだよ」
「わかりました、くれぐれも離れないようにしてくださいね?」
「子どもじゃ無いんだから!」
すこしからかわれつつも、動かない自動ドアを開けて中へと入っていく。
中は中央の通路の両脇にお店が並ぶような形で、
吹き抜け型の三階建て構造になっている様だ。
通路にはジャンヌさんが言ったとおり、沢山の骸骨が蔓延っている
「あれでいこっか?」
その言葉に無言でジャンヌさんがうなずくと、事前に用意してもらった“ポリタンク”を持ってーー蓋をあけたソレをぶん投げた
投げられたポリタンクは宙を回転しながら 中身をまき散らし、
骸骨の頭上を通り過ぎていく。
まき散らされた液体は骸骨に降りかかりーー瞬間、骸骨達がゆっくりと消滅し始めた。
「事前に試してて良かったね、『聖水』」
「マスターの知恵が無かったら大変でしたね」
そう、ポリタンクの中身は聖水だったのだ
聖水を思いついたのは偶然にも、ジャンヌさんのスキルと旗槍の事を聞いたときだった。
『そういえばジャンヌさんのスキルにある秘蹟の聖別って何ですか?』
『聖別ですか?そうですね、簡単に言えば「聖なる物」にすることですね 聖なる武器とか聖なる防具とか』
『へぇ、聖別した武器ってどんなことができるの?』
『聖別した武器や防具は、悪に対して強力な力を発揮しますね、
この旗槍も聖別化してあるので、骸骨やシャドウサーヴァントにも
有効打になるのです』
『へぇ……ん?それなら…』
『どうかなされましたか?マスター』
『その武器の聖別って、「武器」と定義された物にしかできないの?』
『いえ、そこは発想の問題ですね フォークやナイフを武器に使う人が居るなら、そのフォークやナイフも武器として聖別することができますよ』
『ならさ、これをこうしたら…』
『ふむふむ…なるほど、試してみる価値はありますね』
結果は大成功と言っても良いだろう、さすがにシャドウサーヴァントを消滅させることはできないだろうが、弱体化させる程度にはできる有力な武器だ。
「これなら水風船とかで投擲できる武器にもなるね」
わずかに残った骸骨を倒して、物色し始める。
電気店、ブティック、スポーツショップ、ゲームショップ…
いろんなところを見て回って居ると、一つ気になったことがあった
「ジャンヌさん…これって明らかに…」
「ええ、物色された形跡がありますね」
ブティックの洋服等が所々物色されたような跡があった
「もしかして本当に誰か居るのかな…?」
そうなるともしかしたら二階か三階に誰か居るかもしれないと、
止まったエスカレーターを伝って二階に向かう。
二階に上るとやはりというべきか そこにも骸骨達が蔓延っていた。
「聖水はさっきので使ったからなぁ…」
「宝具を使えば何とかなりますが…魔力の消耗が激しいんですよね…いっそのことなぎ払いますか?」
「うん、見事なまでに正面突破だね」
「考えるの、苦手なんですよ それにさっきよりは数が少ないのでいけるかもしれません」
なるほど、確かにさっきよりは少なく見える だけどそれでも多く感じる。
「うーん…奇襲はできないの?」
「一回ならできるとは思いますが 間違いなくばれますよ、まぁ少しだけ負担は減りますが」
「じゃあその方向でいこっか」
「わかりました」
目の前でジャンヌさんが静かに気配と姿を消す
ジャンヌさんはあまりこういうことを好まないようだけど、ごめんね。
そこからはまさに無双とも言える光景だった
奇襲で骸骨を旗槍でなぎ払い、ダンスを踊るように見事な槍捌きで骸骨をなぎ倒していく。
ほれぼれするほど、戦うジャンヌさんはキレイに見えた。
「これで終わりです」
最後の一体にもしっかりと旗槍を突き刺し、とどめを刺す。
さすがに疲れたのか、すこし息が上がっている。
「大丈夫?」
「大丈夫ですよ それよりも…」
ジャンヌさんが目線を三階へ向かうエスカレーターに向ける
そこには様々なガラクタや椅子、机などで頑丈に作られたバリケードの様な物があった。
「これって明らかに…誰かが作った物だよね…」
「そうでしょうね、しかもしっかりと作られていますね」
そんな風にバリケードをどうしようかと考えていると、
バリケードの向こうから
『よく来たね』
「わっ!?」
女性の声が聞こえて、思わず驚いて尻餅をついてしまう。
『安心しな、敵対する気は無いよ』
「もしや…サーヴァントですか?」
ジャンヌさんがバリケードで見えない相手に問いを投げる
『ああ、そうだよ 上に来たかったらその横の店に上に繋がる階段があるからそこから来な」
「あ、はい」
「どうしますかマスター、罠かもしれませんよ?」
「……いや、行こう 虎穴入らずんば虎児を得ずって言うし」
「…わかりました、ですが危険だと感じたら真っ先に逃げてくださいね マスター」
「うん…」
僕たちは言われたとおりに、隣のお店に入っていく、
カウンターの奥の通路に確かに螺旋階段があった。
階段を上っていくと 三階の別のお店に出た、そこに
「お、よく来たな」
あぐらで床に座り、こちらを見つめる女性
戦国時代を彷彿させるような板の様な鎧を身に纏い
黒髪のポニーテールの凜とした女性
「あたしの名は“板額御前” クラスはアーチャーだよ」
そう言って目の前の女性ーー板額御前さんは立ち上がる
「んで、あんた達は此処に何用かい?」
「えっと…その、物資の補給と…仲間になってくれるサーヴァントを探してました…」
「へぇ…?」
そう言うと板額御前さんは僕に近づいて、品定めするような感じで見つめてくる なんだか恥ずかしい…
「はっはっは、じろじろ見られて恥ずかしかったかい?」
「うう…」
言い返せない、顔はさらに赤くなる
その様子にジャンヌさんも思わず吹き出している。
「ジャンヌさんん!」
「す、すいませんマスター…で、でもかわいらしいですよ…!」
「にゃああああああああ!!!」
恥ずかしすぎて死にそうだ その光景に板額御前さんはもっと笑うし…
「あー…いやぁ、おもしろいねあんた達 気に入ったよ、私で良ければ力を貸すよ」
「え!?本当に!?」
「ああ、これからよろしくな マスター?」
そう言って、板額御前さんは僕の手を握る
瞬間、たしかに僕はーーつながりを感じた
とりあえず此処まではかけた、またできたら夕方にでも投稿できると良いな