もしも、何でもできる無敵な吸血鬼少女と優が出逢っていたら 作:からくり人形
からくり人形です
今回は、終わりのセラフの話を書いてみました
文才がなく、拙い文ですが、読んでいただけたら、嬉しいです
この話の主人公は、吸血鬼の少女です
どうか、暖かく見守ってください
これは、何時だっか、昔と言うほどではないが、
我々吸血鬼からすれば、少し前の記憶……
「ノリカー!何やってんだよ」
一人、高い時計台の上に立っていると、下から声を掛けられる
¨見てわからんか、人間や、吸血鬼の様子を見ているのだよ、優¨
私に声を卦けてきたのは、百夜孤児院の少年、百夜優一郎
此処は、吸血鬼達の地下都市……
世界が滅んだあの日、大人達は息絶え、子ども達は此処に連れてこられた
そして、吸血鬼達の餌となる血を提供し続けている
吸血鬼達にとって、子ども達……人間は単なる家畜だった
彼、優一郎もそんな家畜の一人だ
「見てわかる分けねぇだろ!んなこと!!!!!!」
少々生意気な所があるが、なんの希望も無い此処で、こんな風に、元気なのは、彼の良いところだと思う
「降りてこい!今日こそ倒してやるから!!!!!!」
……少々、ほんの少し勝ち気な所があるが、私は多分彼に付き合ってやるくらいには、彼のことを気に入っているのだろう
¨家族はどうした?優¨
今まで降りてこいと騒いでいた優の動きが、止まる
彼の他に、百夜孤児院の子ども達が此処には多くいる
中でもミカエラとかいう少年は、熱心に優に話しかけ、優の気を引こうとしていた
…………恐らく、優のことを本当に家族として、大切に、好いているのだろう
何時もなら、優と一緒に居るはずなのに、姿が今日は見えない……
「……知らねぇよ、あんな奴……」
おや?何か、あったのだろうか……
だが、優は何か言うでもなく、考えていることを降りきるように頭を左右に振り、
「それより、早く降りてきて、俺と勝負しろよ!」
……また、はじめと同じことを私に求めてきた、
¨……良いだろう、優¨
私は、時計台から飛び下り、優の前に降り立つ
¨来い、優¨
そして、優は私に向かって、勢いよく拳を振り上げた
「はぁはぁはぁはぁ……」
地面に倒れ込む少年が一人……
「っあー!くそ!また、倒せねかった!!!!!!」
勝負の結果は、歴然だった
¨ふん、当然であろう、吸血鬼が人間ごときに容易く倒されるわけがない¨
勝者:ノリカ
この結果は、当然のことであった
だが、ノリカにはひとつ引っ掛かることがあった
¨優、勝負中、心に乱れがあったぞ……¨
黙り混む優
だが、まだ息を吸おうと喘ぐ声はでるので、其を押し殺す……
¨優、家族のことが気になっているのだろう?何があったのかは、聞こうとはしないし、踏みいろうとも思わない……¨
黙って、私の話を聞く優……
私が、この先何を言おうとしているかなんて、気づいているだろう
¨だが、、、だが、優、亡くしてからでは遅い……
早く、彼と、仲直りするのだぞ?¨
「……分かってるよ、んなこと」
優は、そう言うとゆっくり立ち上がり、何も言わずに私の前から立ち去った……
¨優……¨
何故、私は餌である、家畜である、人間の一人の少年をこんなにも気にかけているのだろうか……
分からない、わからない、解らない
長く生きているのに、わからないことなんて、無いはずなのに……
¨優¨
零れた言葉は、風にかきけされて誰の耳にも届くことなく、消え去った……
吸血鬼の後悔
……このとき、私がもっと彼を気にかけていれば、あんなことには……
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また、一人で時計台の上から、周囲を見下ろしていると、一人の吸血鬼が私に話しかけてきた
なんだ、皆暇なのか?
「まだ、こんなところにいたの?……ノリカ」
まだ、幼さを残す容姿をもつ少女の吸血鬼……
第三位始祖クルル・ツェペシ
この地下都市の女王だ
¨……敬語はないのか、クルル¨
私は、そんな女王にめ変わらぬ憮然とした態度を続ける……なぜなら、私は……
「あら、良いじゃない、私と貴方の仲でしょ?ノリカ、いえ、¨第二位始祖ノリカ・プラツェラ¨、その方が正しいかしら?」
¨……戯れ言は良い‥クルル¨
私は、第二位始祖ノリカ・プラツェラ、吸血鬼貴族の中でも上位におり、大抵の吸血鬼なら、私の命令に従う
例外、第一位始祖を除いて………
「ノリカ、何時までも貴方が此処から見ていたって、変わることなんて無いのよ」
クルルは、私にそう言ってくる、
分かってる、そんな事は、とうの昔から、
優も、同じことを思っていたのだろうか………
「それとノリカ、貴方、私の天使に接触しているみたいね」
クルルの雰囲気が変わる
¨私からではない、向こうから勝負しろと突っかかってくるんだ¨
これは、本当である、クルルに嘘をついて、何になるのか
「………そう、でも手は出さないでね、手を出したら、いくら貴方といえど………」
クルルが纏う殺気が、少し強くなった
私を脅しているつもりだろうか………
¨………それは、此方も同じだ、クルル、
これ以上、舐めた態度をとるのであれば、第三位とはいえ、私自ら手をお前の血で染めなければならなくなる¨
空気が、険悪な雰囲気を纏う
その空気を先に破ったのは、クルルだった
「ま、良いわ。ノリカ、寒くなってきたし、中に入りましょう。私は、それを良いに来たの」
¨………別に、寒くない¨
寒さなど、とうの昔に忘れてしまった
「貴方が寒くなくても、私が寒いの、さっ、中に入りましょう」
中で続きを話そうと促してくるクルル………
まったく、こいつには敵わない
………この時の私は、まだ知らなかった
優達の脱出計画が、刻一刻と進んでいることに………
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カッチコッチカッチコッチ……
静かな部屋に、時を刻む音だけが響いていた
先程まで一緒に居たクルルは、少し用があると部屋から出ていってしまった
¨……一体私は、何をやっているのだろうな……¨
カッチコッチカッチコッチ……
時計の音しか響かない、この部屋に居ると、普段は考えないようにしていることまで、考えてしまう……
カッチコッチカッチ……
¨……優は、無事仲直り出来たのだろうか……¨
家族だと言ってくる子と、ケンカしてしまったあの子、
本当は、嬉しいはずなのに、素直になれないあの子、
カッチコッチ……
どうか、私みたいになる前に、仲直りしてもらいたいものだ
私みたいに……
不意に思い出してしまう、あいつの顔
何時も一緒に居た、あいつの顔
ケンカをしてしまった、あいつの顔
…………突然、私の前から、いなくなってしまったあいつの顔
¨……阿修羅丸……¨
……今、何処に居るんだ……
カチッ
あいつがいなくなってしまった時と、同じ胸騒ぎがしたように思った…………
少年の悲しみ
…………やっと出来た家族だったのに…………
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¨……来ないな……¨
翌日も、私は何時も通り時計台の上に立っていた
何時も通り、人間や、吸血鬼の様子を伺っていた
……だが、ひとついつもとは違うことが起きていた
¨……諦めてしまったのか?¨
何時もなら、勝負を申しんで来る少年、優が何時までたっても現れないのだ
……連敗が続いていたし、勝てるという確証もない
希望の無い世界だ、諦めてしまうのも仕方がないであろう……
だが、何かが引っかかっていた
昨日の胸騒ぎのこともあり、不審に思った私は、クルルに尋ねてみることにした……
……そして、全てを知った……
¨どうしてこんなことに!!!!!!¨
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どうもです、作者のからくり人形です
本当は、優と再会するところまで書きたかったんですが、、、一旦ここで切って2に続くことにさせていただきます……
今更ですが、主人公の設定をどうぞ
ノリカ・プラツェラ
第二位始祖
年:途中で数えるのを止めた
性別:女
正確:曲がったことを嫌う、素直になかなかなれない
声:ハスキーで格好いい
容姿:胸にさらしを巻いて潰しており、男の様な格好を
している。
声がハスキーなのも重なって、男と間違われるこ
とがある
身長:160㎝
体重:142㎏
好物:林檎
【挿絵表示】
イメージ絵は、こんな感じ……
だ、誰か、画力を私に……