もしも、何でもできる無敵な吸血鬼少女と優が出逢っていたら 作:からくり人形
今回は、ミカ視点で話を進めてみました
今回も、優ちゃんが出てきません!(泣)
ミカがウジウジしてます!
それでもよろしければどうぞ読んでやってください‼
瞼を閉じると、鮮明に思い出される光景
何もできずに、目の前で家族を殺される光景
半年たっても、思ってしまう
あのとき、自分が逃げようって言わなければって……
「ちゃんと、逃げられたかな……優ちゃん」
たった一人で、外の世界へと放り出してしまった少年
世界が、今どのような状況なのか分からないことから、彼の安否への不安が募る
フェリド達が探しているそうだが、まだ見つかっていない
……あれから、半年
……クルルの血を飲まされて半年
……吸血鬼になって半年
自分と同じか、それより下の子供達……人間を見かけるたびに溢れだしそうになってしまう欲
……血を飲みたい……
今は、クルルの血を飲むことで、その欲を押さえ込んでいる
既に、自分は人ではない
けれど、人間の血を飲んでしまうと、越えてはいけない一線を越えてしまいそうで……
クルル曰く、人間の血を飲むことで吸血鬼は成長を止めて、殆ど永遠の時を生きるという
……飲んだ時の姿のまま
「……っ!そんなの、嫌だ」
そんなことしたら、優ちゃんと再会した時に、嫌われてしまうかもしれない
あれだけ、吸血鬼を憎んでいた少年
あの出来事で、その感情はより濃いものになっただろう
なら、尚更飲むわけにはいかない
……それが、僕にできる最後の悪足掻き
「っつ!優……ちゃん……茜……皆……」
ごめんなさい、僕が賢くなかったから、
僕が弱かったから
僕がバカだったから
「僕は、優ちゃんみたいには、なれないよ」
ごめんなさい
その言葉が、何度も頭の中で木霊する
どれだけ謝っても償われない
……それが、僕の罪
拭っても拭っても、どんどん涙が溢れてくる
「ごめん、ごめん、皆……」
¨一体誰に謝っているんだ、少年¨
!!!!!!
「誰‼」
何の気配も感じなかった
後ろからからかけられた声に反応し、振り向くと
¨人とは不思議なものだな、いない者に謝るなど¨
紫色の髪をもった……吸血鬼
男?いや、声は低めだが顔つきも体も何処か丸みを持っていて……
「女?」
¨!?¨
そいつは、一瞬驚いた顔をした
そして、ククッと静かに笑うと
¨まさか、第2声がそれだとは思わなかったよ、そうだ、私は女だ¨
これで充分か?というようにこちらを見てくるそいつ
僕は、少しムッとしたまま
「うるさいなぁ、ほっといてよ」
イラついているのを隠さずに僕は言う
¨まあ、そうイラつくな。¨
その言葉に僕は更にイラついていた
(誰のせいだと思っているんだよ)
けど、その感情は、次に発せられた言葉によってかきけされさてしまった
¨どうせ、優のことだろう?¨
「えっ……」
どうして、ここで優ちゃんの名前が上がるんだろう
まさか、優ちゃん……僕に黙ってこいつに血を提供してたんじゃ……
僕の思っていたことが顔に出たのだろうか……
¨お前が思っているようなことは、していない
ただ、訓練というものに、気まぐれで付き合っていただけだ¨
「……訓練?」
ああって、そいつは頷く
訓練……優ちゃんどうして、嫌いな吸血鬼に頼んでそんなことしたんだろう
¨吸血鬼を倒す‼とか、いきこんでいたのでな、暇潰しに相手をしてやっていただけだ¨
!!!!!!
ひま、つぶし?
優ちゃんのことだから本気でしていたのだろう
それを、暇潰しだとそいつは言う
僕は、自然と腕に力が入って、奥歯を噛み締めた
¨欲しいか?¨
ポツリと、呟かれた言葉
吸血鬼が放った小さな言葉
「は?」
¨優を守るだけの力が欲しいかと聞いている¨
そんなの、
「当たり前だろ‼」
けど、吸血鬼成田ての僕は、何もかもが不安定で
正直に言って、今の自分ではなにもできないだろう
……
吸血鬼の言葉に、僕は図らずしも現実を突きつけられてしまった
¨私は、することがなくてな¨
?
¨毎日暇なんだ¨
何が言いたいんだ?
¨ひ・ま・な・ん・だ¨
何故そこを強調する
¨相手をしてやらなくもない¨
はぁ?ますます分からなくなった
¨……強くなりたいんだろう?¨
!!!!!!
……そういうことか
「ああ!」
¨なら、何時までも、ウジウジするな
……百夜ミカエラ¨
「どうして、僕の名前……」
¨優から聞いていたよ、凄い奴なんだとね¨
……優ちゃんから……
「……僕は、凄くなんかないよ」
凄くなんか……
¨……ああ、そうだな
この世に凄い奴なんかいない
優だって、結局私に勝てたことは無かった¨
…………
¨とりあえず、優の敵を打つつもりでやってみろ
強くなることが、今のお前の目標となるだろう¨
¨大切な奴を守るのには、物凄い力が必要となる
挫けない心もな?
お前にはそれがあるか?百夜ミカエラ¨
挫けない心?
僕の心は、あの日から時が止まってしまった
今更、無くすものなんて無い
だから、
「優ちゃんを守るためなら、何だってしてやる!!!!!!」
¨……その意気だ
私の名はノリカだ。
さあ、私を負かしてみろ。百夜ミカエラ¨
「ああ!」
待っててね、優ちゃん
僕は強くなるよ?
強くなって、優ちゃんのことを守れるくらいになったら、迎えに行くから
それまで、待っててね?
……優ちゃん
……僕の大切な
家族…………
…………………………………………………………………
どうも、からくり人形です。
ミカが何だか主人公みたいになっちゃった回でしたね!(それでもい殴
ミカが大切な家族を守るために特訓してたら良いな!っていう考えから、今回の話はできました
はやく、主人公ちゃんと優ちゃん、そしてミカを再会させてあげられるように頑張ります!
読んでいただき、有難うございました