もしも、何でもできる無敵な吸血鬼少女と優が出逢っていたら 作:からくり人形
まもなく今年も終わるということで、少しだけ早いですが、主人公たちが、わちゃわちゃする話をかきました
今回は、優ちゃん達は、登場しません
それでは、どうぞ
「ノーリカくーん」
したの方から、名前を呼ばれた
その声は、どこか大袈裟な相手を苛つかせるもので……
こんな声……一人しか思い付かない
「今日もこんなところにいるのかい?」
今度は後ろから声が聞こえた
今、私がいるのは、大きな大きな時計棟の頂上
後ろのこいつは、一瞬で下から上まで移動したのだ
普通ならあり得ないことだが、私たちからすれば驚くようなことでもない
なぜなら、私たちは、人ならざるもの¨吸血鬼¨だから……
「ノーリカくーん、ねぇ、無視かい?ひどいなぁ、それともずーっとこんなところにいて、頭がおかしくなってしまったのかな?」
ハァ、と私は溜め息を一つついて、ゆっくりと後ろをむく
¨煩いぞフェリド、その鬱陶しい口調はどうにかならないのか?それと、敬語がなっていない。私を誰だと思っているんだ、ずっとそのままなのであれば、しかるべき処置をとるが?¨
先ほどから私に話しかけてくるコイツは、
フェリド・バートリー
第七位始祖であり、吸血鬼のなかでも、上の方にいる存在だ
だが、私にはそのようなことは関係ない
私が、敬語などを使うのは、アイツ、第一位始祖だけなのだから
「おぉ!怖い怖い、ほんの冗談じゃないか、それに君はこんなことでは怒らないだろう?それとも、君は冗談も通じないのかな?」
こいつの性格は、はっきり言ってめんどくさい
飄々としていて、つかみどころの無い奴だ
……だから、尚更言動にイラつくのだが……
¨で?何をしに来たんだ?
何かしら用があってここまで来たんだろう?¨
フェリドは、笑顔を崩さず答える
「おや、用が無くては来てはいけないんですか?となると、君と話せるのは熱心な働き者だけになりますねぇ」
……私は、フェリドの方から目を反らして、自分の定位置に座る
こいつの話しは、聞くだけで疲れる
「まぁ、冗談はこれくらいにして……」
最初から冗談は抜きで話して欲しいんだが……
「貴方は、¨トシコシ¨という、人間の行事を知っていますか?」
¨トシコシ¨?人間の行事?いきなり何をコイツは言い出すのだろうか……一度、頭のなかを覗いてみたい
「おや、何も言わないということは、知らないんですか?へぇ、ほぉ」
¨煩い、別に人間の行事など知らなくても良いだろうが、で?その¨トシコシ¨が、どうかしたのか?¨
「人間は、今までの年から、新しい年に移り変わることを¨トシコシ¨と読んで、鐘をついたり、蕎麦を食べたり、花火を打ち上げたりするんだってぇ、面白いよねぇ」
……ダメだ、コイツが何を言いたいのか、全く掴めない、何を考えているんだ、コイツは
¨………何が言いたい¨
「だからさぁ、僕らも騒いでみない?クローリー君とか女王と一緒に(笑)」
……は?
クローリー、クルルと一緒に騒ぐだと?
だめだ、嫌な予感しかない
取り敢えずここは、
¨悪いが、私は参加しない。お前たちだけでやれ¨
断るに限る
「んー、悪いけどぉ、これ、女王直々の命令なんだよねぇ。だから、君に拒否権は無いよ。さぁ、行っちゃって!クローリー君」
「ハハ、フェリド君は本当に吸血鬼使いがあらいなぁ」
ガシ!
¨!!!!!!Σ( ̄□ ̄;)¨
突然現れたクローリーによって私の体は拘束される
¨離せ!クローリー!命令だぞ!離せ!¨
ジタバタするも、体格の良いクローリーの前では、歯がたたない
「ごめんねぇ、ノリカ様。僕にも立場があるんだよね、女王には逆らえないから(笑)」
何なんだよ!全く!
クルルの奴め、覚えていろよ‼
「それじゃぁ、ノリカ君を捕獲したことだし、女王のところに行こうか?」
「ノリカ様、行くよー」
¨……¨
私は、そのまま二人によってクルルの部屋へと連行されていった
¨……ボソッ¨
「?何か言ったかい?ノリカ君」
¨別に何も?¨
ご馳走を食べ、飲み物を飲みながら、私は騒いでいる彼等を横目に静かに座っている
……ここに、あの、小さな少年や阿修羅丸がいればよかったのにと、少し思ってしまったのは、誰にも秘密である
「「「「ノリカ、ハッピーニューイヤー」」」」
ちゃっかり楽しんでいる彼等からのその言葉
久しぶりに、楽しいなと感じた
¨……ハッピーニューイヤー¨
呼んで頂きありがとうございます、からくり人形です
まもなく、今年も終わると思うと、一年早かったなぁと思います
皆さんはどうでしたでしょうか?
それでは、皆さんよいお年を!
ここまで読んでくださり本当にありがとうございました(*´∇`*)