もしも、何でもできる無敵な吸血鬼少女と優が出逢っていたら   作:からくり人形

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どうもこんにちは、からくり人形です。


*今回のお話は、ネタバレを含みます。
読まれていないかたは、お気をつけください。

それでは、どうぞ。


吸血鬼少女と再会弐

ノリカは、ただただ走った。

 

走って走ってはしって……無我夢中で……

 

……地面を一蹴りすれば一瞬で目的地につくことができることを忘れるくらいに……

 

¨ミカエラ!¨

 

目的地に着いたときに、真っ先に目に入った光景は、余りにも残酷で……

 

¨!優!!!!!¨

 

ミカエラが優に刺されていた。優は、相手がミカエラであることに気づかなかったのだろう。

 

「ミカ…エラ?」

 

目に見えて動揺している。

 

¨……待ち望んでいた再会が、こんな風になるとは、思わなかったよ¨

 

 

「早くその吸血鬼に呪詛入れて殺せ!優!」

 

黒髪の男が叫ぶ。

 

¨……させるか¨

 

私は、思いきり男を蹴りあげようとする。

 

「ぅお!」

 

一瞬、男の力が緩む。その隙に、ミカエラはその場から離れた。

 

¨……¨

 

私は、チラリと二人の様子を伺う。優は、呆然とミカエラの方を見ており、ミカエラも優の方をただただ見ていた。

 

¨……こんなはずでは、なかったんだがな¨

 

ノリカは、優の方に顔を向ける。

 

「何で、やらなかったんだ!!!!!」

 

優が、あの男に怒鳴られていた。それに対し、優はこちら側に家族が……ミカエラがいるとでも言ったのだろう、回りの奴らがざわついている。優は、ミカに話しかける。

 

「お前ミカなんだろう!!ミカ」

 

優は、よほどミカエラが生きていたのが嬉しかったのだろう。涙を流している。

 

「優ちゃん……」

 

ミカエラも、優の方を向く。

二人の再会により、一時止まった人間と吸血鬼の戦争……しかし、それは、フェリドの言葉により、再開する。

 

「じゃぁ、優ちゃん以外の人間を皆殺しにしようか」

 

その言葉と同時にフェリドは、剣を構える。

……その時

 

「私をおよびと聞きましたが、第七位始祖様」

 

クローリー達が到着した。吸血鬼側の戦力が増したことにより、目的が人間どもの皆殺しから殲滅部隊家畜化へと変わった。

 

人間側は、吸血鬼が増えたことにより、戸惑っているようだ。

そして、聞こえてきた『撤退』という言葉。

勝てないと思ったのだろうか。

優が、それに反対している様子が見えた。

大方、家族がいるから、まだ撤退はしたくないというようなことを言っているのだろう。

まぁ、優の表情からするに、その意見は認められなかったのだろうが……

だけど、吸血鬼達がそんな簡単に撤退なんて、させるわけがないだろう?

 

「逃がさないよーん」

 

フェリドが、襲いかかる。

対象は……優

 

¨フェリド!!!!!貴様何を!!!!!¨

 

優の肩に、フェリドの手が置かれた。しかし、その手は腕ごと飛ばされてしまった。ミカエラによって……

 

「アハハ、可愛い冗談じゃないか」

 

フェリドは、睨むミカエラを見て、笑う。ミカエラからすれば、冗談では済まされないことだと思うんだが……

 

 

「優ちゃん、僕と一緒に逃げよう!!!!!」

 

ミカエラは、それだけ言って優を抱えて飛ぶ。

私は、その様子を暫し眺めた後、フェリドによって吹き飛ばされた男に近づく。

 

¨無様だな……人間¨

 

「ああ?なんだよてめー」

 

¨お前に言う必要はない……人間、命が惜しくば率直に答えろ。

お前らの目的は何だ¨

 

「俺らは、下っ端なものでねそういうの教えて貰ってねーんだわ」

 

¨……嘘だな、お前はそれなりの地位にはいるはずだ。ここの指揮を取っていたのは、お前だろう?¨

 

「……」

 

¨優を使って、何をするつもりだ¨

 

「悪いが、答えるつもりはない」

 

¨……そうか、なら、死ね¨

 

 

私は、その男の首に手を近づける。

……しかし、私の手は宙を掴む。

 

¨……どういうつもりだ、フェリド¨

 

「アハハ、ごめんねー、ノリカ君。

僕もちょっと、手負いのライオン君とお話してみたかったんだー」

 

言葉とは裏腹に、フェリドは男の首を絞めている。

 

¨……ハァ¨

 

私は、一度自分を落ち着かせる。どうもここのところ、おかしい。

たかが人間の為に 、自分を押さえきれていない。

……今まで、こんなこと、なかったのに。

相手をしてやっているうちに、二人の存在が、それほどまでに大きくなってしまっていたのだろうか。

 

¨まぁ、良い。どうせ、その男は口を割らない。

……お前の好きにすれば良い¨

 

「アハ、珍しいねー。君がそんなこと言うの。」

 

¨……別に。それに、既に勝負は着いた。¨

 

周囲には、倒れている人間と、それを押さえつける吸血鬼達。

 

¨残念だったな、人間。吸血鬼を倒せなくて¨

 

「はっ、所詮俺たちは、上の駒なんでね。

……それに、まだ勝負は着いてないんだがな」

 

どういう意味だと、聞こうとしたとき……

 

 

「うわあああああああ!!!!!」

 

優の悲鳴に似た叫び声が聞こえてきた。優は、ミカエラによって連れていかれたはず。慌ててそちらの方を向くと……

 

¨……え¨

 

優の背中から、黒いものが生えていた。

 

 

「つツツツツ罪人は……皆殺しだ」

 

 

 

 




こんにちは、からくり人形です。

うん、なんと言うか、主人公ちゃんごめんねという感じですね。

本当は、ここで主人公ちゃんと優ちゃんも、お話させようかと思ってたんですが……無理でした。

ごめんね、主人公ちゃん。

きっと、必ず、再会させてあげるから、許してね(これは、フラグでは無い、決して……うん


主人公ちゃんの再会は、また次回に持ち越しということで……

ここまで、読んでいただき本当にありがとうございました!!






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