こそっと更新。
清澄主催で親睦会なるものが開かれることになったらしい。らしいと言うのは又聞きだからだ。でも
「ふむ……」
「…大丈夫なん?」
ちょっと考え込んでいたら覗き込むようにして
「あぁ、大丈夫だよ。ちょいとこの間の取材の事を思い出していただけさ」
少し前に取材が来て清澄が思い違いをしているそうだ、なんて事を聞かされた。それでも記憶に無いのだからどうしようもない。向こうが何と言おうがそれはそれで、スルーでもしないとしょうがない。
「そんなら良いけど…」
覗き込む竜華と、後ろから良い匂いを漂わせて抱き寄せる怜。うん大丈夫だ、彼女らがいればどんな事でも乗り越えられる気がする…いや、乗り越えられる。と言う事で清澄に参加する事をメールで告げる。他にも竜門渕や風越、鶴賀なんかも参加するそうだが女子ばかりのところに男子は数えるだけ、もしくは自分一人かもしれない。
「むーっ…」
怜のむくれた声が耳元で聞こえてきた。ふくれっ面をしているのは確実だ。何故そうなったか推理しなければならない。推理と言う事でもなかった。パソコンに写っているのは参加する高校のメンバーの写真だ。麻雀人口が多いのは明らかに女子。と言う事は参加するメンバーを確認していても顔写真だけだとは言え、皆が皆女子と言う事だ。
「大丈夫さ。俺は千里山から離れるなんてことはしないから。あと清澄が何かを言ってきたところで
そう言って怜に囁く。ギュッと
「せやけど…うん、分かった。キミを信じるねっ!!」
我に返って恥ずかしかったのか怜は自分から去る。そしてその側に竜華も一緒にいる。彼女らを除いて他のメンバーは帰宅したようだ。
これで終わっていざ親睦会ってなるわけじゃない。皆が帰ってから主催側の清澄に一応話を通しておかないといけない。はぁ、これがちょっと萎える作業とも言える。何故なら何かしらにつけて須賀京太郎と決めつけてくる、キチガイじみた高校と話をしなければならないからだ。無視し続ければそれはそれで簡単かもしれないが、今回ばかりは主催者側だ。面倒くさいと思いつつも電話をかける。
『もしもし、清澄高校麻雀部です』
連絡先に指定されていた電話番号に電話する。女性の声が聞こえてきた。あぁいつも自分に対して“須賀君よねっ!!”と決めつけていた声だ。
「千里山高校麻雀部特別顧問です。清澄高校が主催する親睦会に千里山高校も参加したいと思いお電話しました…」
『須賀君?須賀君よね?あぁあなたの声をこうして聞けるとは思ってもみなかったわ』
「どこかの誰かとお間違えでは?あなたの言う須賀とやらではないですよ」
須賀君の下りでちょっと苦笑気味に答える。間違えられるのはこれが最初ではなく、記者から取材を受けた時も言われた事だ。
『声は須賀君よ!!』
「…ではあなたの言う須賀君とやらの得意の役は?」
須賀京太郎と言う人物が、清澄の麻雀部員であったとして存在しており指導なりなんなりしていたなら得意としていた役なども知っていて当然…のはず。だが…
『………』
「はぁ…」
それに返ってくることは無く無言だった。ウッと詰まった感じもしたから本当に知らないんだろう。初心者の域を超えていないのかもしれない。超えていなくても放置せず麻雀を教えていれば少しは知っていたかもしれない。
「知らないんですね…」
呆れ気味に言う。何か返そうとしてそれも無意味であることに気付いた。俺は俺であって件の須賀京太郎とやらではないからだ。
『そ、それでもっ…』
「では親睦会で会いましょう。失礼します」
何かを言おうとしていたが、それを遮るように電話を切る。そして深呼吸をする。やはり清澄の人と話すのはなぜかとても疲れた。だから癒しが必要だった。
近くに…あぁ、いた。ちょっとちょっとと手を振って招きよせる。何の疑いもせずに小走りで寄ってきたので膝の上に誘導させた。ちょっとした逡巡があった後、意を決したように恐る恐る乗る怜。
「むー、これでええ?」
「うむ、少しの間癒しになってくれ…。あぁ落ち着く……」
やはり彼女たちは俺にとっての清涼剤になる存在だった。竜華も怜が自分の膝の上にいる事に不満を覚えているようだ。うむ、竜華を撫でても不機嫌なのは変わらない。どうしたものかと思いつつ考えていると、怜が両膝から片膝に移動する。あぁ竜華も膝に乗りたかったのかと思い怜が右に移ったので左側が空いた。
すると素早く竜華が左側に座った。二人をそれぞれの膝の上に乗せているわけだが、それでも思いと言う事は無く柔らかい感触にドキドキしながら清涼を得る事が出来た。
話すだけでストレスになる清澄には悪い感情はあっても、良い感情は無いと改めて思うことが出来た。
酔って書いたので後程少しずつ変えるかも…。
・敦賀→鶴賀