「合流地点までもうすぐだ!!ここを抜ければ・・・」
・・・ここは。
いつかの自分がアークスになるための修了試験をやっている。道中であった同じ試験を受けている仲間とともに行動していたが、彼らの行く手を阻むように地面から黒い何かが現れる。
「こ、こいつらどこから・・・あ、おい!行くな!!」
仲間が突然現れたダガンに戦い倒し倒されを繰り返し、その結果
「・・・なぁ、起きてくれよ。なぁ・・・なぁ!!!!」
その戦場に悲痛な叫び声が響く
「・・・またか。」
夢・・・か、いつまでも縛られ続けるのだろうなこれは。
俺は心配している。オラクルから離れた今、向こうがどうなっているのかを、何か起こってないかを。だがそんな考えを中断させるように一通のメッセージが届いた。
「・・・60層のボス討伐に力を貸してほしい。か、俺のことは話すべきか?」
もともとこの世界の住人でない俺は迷っていた。自分の本当の姿を隠していることを。
「今は自分にできることをやるまでだ。俺は戦い続けることしかできない。」
--第55層 グランザム 血盟騎士団本部にて--
今回のボスはナラカ・ザ・パニッシャー、特徴は石の鎧をつけた武士という感じだ。俺はその攻略の火力メンバーに呼ばれている。まぁ、さっさと終わらせてこれからのことを考えたいもんだ。
シリカを助けた以降か、最近誰かに見られている。一つは殺意に満ちた視線。もう一つは俺のことを監視・・・いや見守っているような視線だ。しかもどこかであったような感じがする。
会議が終わり、町を歩いているとき
「おーい、ジェノフー!!」
「キリトか、どうした?」
「今日はちょっと食いにいかねーか?いい店知ってるからさ!」
飯の誘いか、言ってみるか。
「わかった、他に来るやつはいるのか?」
「それが皆用事があるっていって皆こないんだよ。アスナも最近忙しいみたいだし」
こいつ気づいてないのか、お前に向いてもらおうとしてるのに
「俺でよければ。」
「よしっ、じゃあ行こうぜ。」
店内にて
「そういえばジェノフって今レベルいくつだ?」
「82だな。テキトーに狩りしてたらこうなった。」
「ほぇー、俺は76だってのに・・・戦いも慣れているよなぁ。もしかして何か剣術でもやってたのか?」
っ!!やはりこいつは気づいてたか。
「・・・キリト、お前はこの事を誰にも話さないと誓えるか?」
「どうした急に?」
「誓えるか?」
「・・・ああ。」
「よかった、実は俺はこの世界の人間じゃないんだ。」
「な、どういうことだ!?」
「俺はもともとアークスというこやつで、常に戦っているような連中の一人だ。」
「じゃあ、第1層の時あんなに戦い慣れていたのは、その経験があったからか?」
「ああ、そうだ。」
それからアークスのこと、オラクルのことを話し、自分のことを少し話した。
「というわけだ。」
「そんなことが・・・」
「む、そろそろ俺は宿に戻る。また明日会おう。」
「ああ、ジェノフも今日はありがとな」
そういって俺たちは別れた。その姿を影から一人の男が見て
「お前のその迷いはいずれまた絶望を引き起こす引き金となるぞジェノフ・・・いや私よ」
「!?今の殺気・・・いや観られているのか?ほんの一瞬だったが・・・」
不安を残したまま寝ることにした。
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