仕事あがりの
『……ものよ』
きららの脳裏に謎の声が響く。
「え?」
『選ばれし者よ』
「誰なの?」
そのとき、上空にブラックホールのような形をした時空の裂け目が現れ、きららの体が浮き上がった。
「え? ちょっ、何!?」
きららは時空の裂け目に吸い込まれ、四次元空間に迷い込んだ。
「ディスダークの仕業ね?」
きららは懐からプリンセスパフュームを取り出した。
「プリキュア! プリンセスエンゲージ!」
変身ドレスアップキーをパフュームに差し込むきらら。
体が光に包まれ、服装が黄色いドレスに変わり、きららが頭にヘッドドレスを被せると、髪がオレンジ色に変化した。
「きらめく星のプリンセス! キュアトゥインクル!」
きららはキュアトゥインクルへの変身が完了した。
「こんなことするのは誰!?」
四次元空間の先に明かりが見える。
キュアトゥインクルは明かりへと突っ込み、重力によって下へ落ちた。
ドテッ!──と、地面に叩き付けられる。
「ここは……?」
見覚えのない街だった。
日本語が使われてるところ見ると、どうやら日本のようだが……。
キュアトゥインクルの変身が解ける。
きららは街の中を散策した。
(一体ここはどこなの?)
辺りを見ながら歩くきらら。
「すみません」
きららは道行く人に声をかけた。
「何?」
「ここってどこですか?」
「東京よ」
首都圏だった。
「駅はどっちですか?」
「この道を真っ直ぐ行けば東京駅よ」
「ありがとうございます」
きららは教えられた道を歩いていく。
やがて、東京駅へと辿り着いた。
券売機の上に設置してある駅名を見るが、元いた場所には戻れそうになかった。いや、元いた場所が存在していないのだ。
「ノーブル学園に行くための駅がないわ。ひょっとして、異世界に迷い込んだ?」
どうしよう?──きららは思った。
「君はこの世界の人間じゃないね?」
「え?」
きららは背後からの声に振り返った。
見覚えのない男が立っている。
「僕は
「天ノ川 きらら。あなた、私が異世界の人間って言ったけど」
「うん。ここは君のいた世界とは違う世界さ。……という、僕もこの世界の人間じゃないんだけどね」
「どうすれば帰れるんですか?」
「君には無理かな」
「どうして?」
「世界を渡り歩く力がないからさ」
「ここは何の世界なの?」
「怪人の存在しない世界さ」
「そんな世界があるんだ? で、
「仮面ライダーの世界さ。……海大?」
「仮面ライダーって何?」
「知らなくていいよ」
「あ、そ」
「それじゃ、僕は行くよ」
「待って」
「待たない」
海東は灰色のオーロラの中に消えた。