東京の遥か上空。
円盤の中から何者かが地球を見下ろしていた。
地上では、きららが公園でマーブルドーナツを美味しそうに食べていた。
「おやつって言ったら、やっぱりマーブルドーナツだよ」
「アー! アー!」
カラスがきららに接近する。
「うわ!」
接近してきたカラスにドーナツを奪われる。
「ちょっと、それ私の!」
「アホー!」
何かバカにされたような気がするきららは、小石を拾ってカラスに投げ付けた。
小石はカラスにクリーンヒットしてそのカラスは落下した。
「あーあ。これじゃもう食べられないじゃん」
ドーナツは砂まみれになっていた。
「それ、あんたにあげるよ」
きららはそう言い残して公園を出る。
「きゃああああ! ちょっとどいて欲しいかなー!」
その叫び声と共に自転車に乗った女の子がこちらへ接近してくる。
きららがひらりと躱すと、自転車の女の子は電柱へ激突した。
「いてて……」
「大丈夫?」
「大丈夫大丈夫」
立ち上がる女の子。
「私、天ノ川 きらら。あんたは?」
「
「そうだよ」
「ダメじゃないですか──」
その声と共に水色短髪で童顔の男の子がやってくる。
「──自転車はちゃんと整備しないと」
「ハヤテくん!?」
驚く西沢。
「お嬢さん、お怪我はありませんか?」
「うん」
「それはよかった。僕は
「そうだけど……」
「それにしてもここって一体……?」
「もしかして、あんたも異世界の人?」
「やっぱりここって異世界なんですか?」
「たぶんね」
「僕は西沢さんが灰色のオーロラに吸い込まれるところを見て追いかけてきたんですけど……」
「そういえばそんなのに突っ込んだかな」
「あんたたちカップルなの?」
「ただのお友達ですよ」
「ふーん。じゃ、私は失礼するね。ごきげんよう」
きららが二人の下を離れ……ようとしたところで、怪人が姿を現した。
その怪人はアラクネアワーム・フラバスだった。
「ルボアは失敗したらしいけど、私はどうかな」
きららはパフュームを取り出した。
すると、フラバスが爆裂霧散した。
爆炎の中には、カブトムシのような姿をした異形が立っていた。
仮面ライダーカブト・ライダーフォームは、きららたちの方を見ると、そのまま姿を消した。
「今のは……?」
「あれが噂のマスクドライダーシステムですか」
「マスクドライダーシステム?」
「仮面ライダーのことですよ」
「その仮面ライダーって何?」
「簡単に言えば、怪人を倒す正義の味方です」
「ふーん」
その様子を東京上空で見ている何者か。
「仮面ライダーまで現れたか。私の計画の邪魔をするのは一体誰だ?」