人気のない道路。
きららが一人歩いていると、目の前に
立ち止まるきらら。
「新たな世界への旅立ちの時です」
「この世界は?」
「この世界には、ウルトラマンがいるので大丈夫でしょう。次なる世界にも、ヒーローがいるのですが……」
そこで夢は終わり、きららはベッドから起き上がった。
「おはよう、きららちゃん」
と、ゲン。
「変な夢見た」
「変な夢?」
「私が次の世界とやらに行く」
「それは変な夢だね。でも──」
ありえるかも──と、ゲンは言う。「元々僕らは違う世界の住人なんだし」
「そうだね」
きららはベッドから降りた。
洗面所で顔を洗う。
「次の世界にもヒーローがいるって言ってたけど……」
「誰が?」
「夢に出てきたお兄さん」
「そう」
と、その時、辺りが真っ暗になる。
「え?」
きららの体が浮き上がり、時空の裂け目へと放り込まれた。
裂け目を抜けると、そこは渋谷廃墟だった。
「今度はどこなの?」
きららの周囲をゼクトルーパーが囲む。
「貴様、どうやって入った?」
「知らないよ」
「何?」
「私、気が付いたらここにいたから」
「何を言ってる? 来い」
連行されるきらら。
やってきたのは、ZECTの施設だった。
「あなた、なんであそこにいたの?」
そう質問するのは、
「何これ? 取り調べ?」
「質問に答えなさい。何をしてたの?」
「これから朝食なんだよね。カツ丼出して。取り調べと言ったらカツ丼でしょ?」
「ふざけてんの?」
「あー、わかる?」
ツッ!──舌打ちする岬。
「んで、あそこはなんなの? 私はなんで連れてこられたの?」
「訊いてるのはこっちよ!」
「私さ、異世界から来たばかりで行くあてないんだよね。どうしよう」
「異世界?」
「うん」
岬は携帯を取り出してどこかへかけた。
「もしもし、天道くん。なんか異世界から来たって子を連行したから、ちょっと来てくれない? 場所はこの前、あなたを取り調べたところ」
その電話の後、暫くして
「異世界から来たってのはお前か」
「そうだけど。あんたは?」
「おばあちゃんが言っていた……。天の道を往き、総て──」
「あ、私、天ノ川 きらら」
「──総司……って、聞けよ」
「ごめん。天丼さんでいいんでしょ?」
「テディじゃないぞ」
「冗談。天道 総司さんでしょ?」
「聞いてたのか」
「それで? ここは何の世界なの?」
「俺の世界だ。世界は俺を中心に回っている」
(なに? この人……)
レオに関してはまた後ほど